ようやく調べごとをする時間が出来て検索を始める。『南茅場町』で検索していたところ、白雪酒造がビールを造った話があった。嘉永年間にビールを川本幸民という蘭学者が試醸造をしたようだ。川本は江戸ではたびたび火災で転居をさせられたが今白雪酒造東京支店のある茅場町に一時住んでいた。ここは明治になって三菱の東京での拠点となったところで明治屋創業者磯野計によってキリンビ-ルが三菱系となったことも気になった。
明治の初めのころ、千葉県で人口の多い都市では醤油醸造の盛んであった銚子市であった。そこで銀行家となった花香恭法は東京に支店を設けていたようだった。(千葉銀行史)当然資金需要のことから、今でも醤油関係の業者が多い中央区新川付近に支店があったと想像できる。となると自由民権家となった花香恭次郎が南茅場町に関係があってもおかしくはない。三菱と恭次郎がどこかで接点があったのだろうか(明治3年から4年頃)。
カレ-ライスと福神漬(日本郵船)、会津の山川健次郎とカレ-ライス(明治4年)。戊辰の混乱が食の歴史に謎を追加する。