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 年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

こだわりの塩物語1 

2006年02月09日 | 宅老のグチ
人間の血液の中には塩分が含まれていて、人の体液とほぼ等しい0.9パーセントの塩化ナトリウム液が生理食塩水と呼ばれてます。現在、日本では1日あたりの塩分の摂取量は10グラム以下が望ましいとされている。
 平成14年度の日本おいて塩の需供動向は、総需要量は約900万トン、うち、ソーダ工業用は約700万トン(78%)、食用は生活用(塩事業センターの小物商品)と食品工業用の合計122万トン(22%)である。
122万トンの塩のうち、24万トンは生活用(スーパー等で売っている塩・主として家庭で作る漬物用が多い)、食品工業用の塩のうち9万トンは(業者の)漬物用である。つまり日本での塩需要の900万トンのうち、約30万トン(3・3%)が漬物用です。随分少ないと思いませんか。驚くことに融氷雪用の道路の凍結防止剤としての塩化ナトリウムの量のほうが、漬物に使用される塩より多い。約47万トンです。
 オイルショックのとき、塩がパニックになって買い占められたのには驚きました。塩は家庭ではほとんど必要でなく、各種の食品に入っているので家庭で大量に塩を使用するときは漬物に使うくらいではないか。戦前は都市の住民を除いて、各家庭で味噌や漬物を作っていた。また、購入した塩から出るニガリを利用して豆腐造りもされていた。江戸時代の武士や名主等の文献に塩・酒・米・味噌・醤油の購入の記録はあるが漬物を購入した記録はなく、贈答の記録と神社仏閣のまつりで店があったという記録くらいでで、日常の漬物は自家製であった。日本は世界一の塩の輸入国ですがほとんど工業用の塩のためです。塩の販売の自由化で色々な塩が出てきました。
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