前参議院議員大久保勉 公式ウェブサイト

前参議院議員大久保勉の主張や活動を伝えるBLOGです。

野田総理との懇談会

2012年05月10日 | Weblog
 今週から社会保障・税一体改革関連法案が衆議院で本格的に審議されています。今週は、同法案を衆議院本会議で審議して、おそらく来週からは特別委員会で連日審議されることになるでしょう。同法案は、3月下旬に党政策調査会で法案審査を行い8日間で約45時間にわたる長く、激しい議論の末に了承され、閣議決定を経て国会提出となったわけです。
 今日は、野田総理大臣、岡田副総理等政府側関係者と前原政調会長、藤井税調会長等の党政策調査会側の幹部との懇親会がありました。消費税法案、年金関連法案等が一括して社保税特別委員会で議論されますが、今国会中に可決成立させるよう一致団結することを誓い合いました。
 写真は、その懇親会での場面です。一緒に横に並んでの写真だった筈ですが、野田総理の存在感(顔?)の大きさに圧倒され絵画の遠近法のように見えます。

被用者年金一元化に対する合同会議

2012年05月09日 | Weblog
 本日、明日と被用者年金一元化に対する合同会議が、社保税調査会・厚労・財金・総務・文科各部門合同が行われます。本日の合同会議では、公務員共済、私学共済及び厚生年金の歴史と現状に関して政府よりヒアリングを行いました。また明日の会議では、公務労組、経団連、商工会議所、中小企業団体中央会より、ヒアリングを行う予定です。
 この合同会議では、厚生年金と共済年金が一元化された後に、新三階建て年金の制度設計に関して議論するものです。官民格差の是正という観点や労働者としての公務員の処遇の考慮などの観点で議論を行い、速やかに議論を取りまとめていくことを目的にしています。

バス議連でのヒアリング

2012年05月08日 | Weblog
 関越自動車道で7人死亡したバスの事故を受けて、バス議連で国土交通省にヒアリングを行いました。同じ高速道路を運行するのに高速路線バスと高速ツアーバスでは安全運行のための規則が違っており、一国二制度になっております。特に今回のケースでは、ツアーを企画した会社と事故を起こしたバス会社の間にブローカーが二社入っており中間マージンが支払われていることが解りました。その結果責任関係が曖昧になったり、また本来はバスの安全運行にかけられる費用が中間マージン分だけ削減されていることも問題です。議連では、行きすぎた規制緩和に対して見直しを求める意見が多数の議員からでました。これらの意見も含めて、高速バスの運行の安全と利用者の経済性・利便性の確保の観点から議論を進めていきたいと思います。

忍び寄る欧州債務危機

2012年05月07日 | Weblog
 今日の日経平均は、261円安と今年最大の下げを記録して、9100円台をつけた。大型連休直前の4月27日に日本銀行の金融緩和が実施されたばかりであるが、連休が明けたら、79円台の円高と9100円台の株安ということで残念に感じます。
 先週発表された米国雇用統計の数字が米国経済の回復の遅れを示していることも要因ではあるものの、主因は、財政緊縮に疲れた欧州の民意が、フランスとギリシャの政権与党に惨敗の結果をもたらし、欧州債務危機の一層の悪化が予想されることであります。今後欧州危機の影響が、より深刻化してEU以外の周辺国に波及しないか懸念します。東欧通貨危機、アジア通貨危機にならないように注意深く見守って行きたいと思います。一方その裏返しとして、超円高に逆戻りしないよう政府日銀が一体となって成長政策や金融政策を確実に実現するように監視して行きたいと思います。
 新仏大統領に選ばれたフランソワ・オランド氏の当選のお祝いを申し上げるとともに、新仏政権がメルケン独政権と引き続き共同して欧州債務問題に正面から取り組むことを期待します。
 

白鳥の湖(ロシア出張追記)

2012年05月06日 | Weblog
 写真は、世界遺産に登録されているノヴォデヴィチ修道院です。チャイコフスキーが湖の回りの公園を散策して、「白鳥の湖」の構想を練ったと言われています。

 モスクワ市内には、このように史跡や文化遺産が散りばめられていますが、一等地のビルの屋上には、サムスン、LGエレクトロニクス、現代自動車など韓国企業の広告が目に付きました。ソニーやパナソニック、シャープなどの巨額の赤字決算が今年に入って発表されましたが、ロシアにおいても韓国企業に日系企業が押されている様子で少し淋しい気がしました。この現象は、決してロシアに限らず東南アジアや他の新興国において共通の現象であります。
 一方、超円高、大震災による日本製品の競争力の減退はあるものの、日系企業も復活のチャンスを虎視眈々と狙っている気がします。ロシアは、いわゆるハードシップ(途上国等日常生活に困難さを伴う地域)国ということで厳しい労働環境にも関わらず日の丸企業戦士は現地に根付いた企業活動を着実にこなしていました。
 前述した東京銀行一年後輩の稲永さんのケースを紹介すると、モスクワ駐在の前がインド駐在ということで日本に帰国することなくハードシップを国を渡り歩いているとのことです。これまで米国駐在、英国駐在を経験しており、おそらく日本にいるより海外駐在が長いという状況でしょう。
 リーマンショック、欧州債務危機以降先進国経済に陰りが出て、途上国特にBRICsの存在感が高まって来ています。その中で、稲永さんのみならず伊藤忠商事や双日等の商社マン、世界に工場があるコマツ等のメーカーの皆さんが、日本と日本文化から遠く離れて不便を感じながらも、がむしゃらに働いている姿に敬意を表したいと思います。
 政府与党では、日本の新成長戦略を実現するために様々な政策を議論し、実行しています。これらの議論の中心は、国内の企業や雇用が中心ですが、強い日本企業が復活するためにも海外、特に急成長しつつある新興国に進出した日系企業やその企業で働く人々を支援することも忘れるべきではないと思います。

 下の写真は、双日、伊藤忠商事、コマツ、日航、三菱東京UFJの現地トップとの意見交換の様子です。


領土問題解決と日露経済協調

2012年05月04日 | Weblog
 ロシア出張最終日の記者会見の風景です。ロシア現地の関心も高く、ロシアのメディアからも多くの質問がでました。また日本からも多くの報道陣が来ておりました。会見の内容は、新聞、テレビ等ですでに報道されておりますので、割愛します。今回の出張を終わるにあたり、プーチン大統領就任と組閣の直前という絶好のタイミングでロシアを訪問できたことは有意義でした。加えてロシアの政治、経済、文化情勢を現地に行って知ることができるとともに、ロシアに対しても日本の隣国としての重要性や北方領土返還の必要性をアピールすることができました。

 下の写真は、見てください。モスクワ市内に日本人にはちょっと見慣れない様式の目を引く大きな建物がありました。モスクワ大学、ロシア外務省等の建物に代表されるスターリンゴシック(スターリン様式建築)の建物です。スターリンゴシックとは、米国等の資本主義に対抗した社会主義リアリズムの表現方法です。ソビエト時代の伝統と権威はありそうですが、私にとっては、30歳の頃すぐ近くにあるアパートに住んでいたこともありニューヨーク、マンハッタン5番街34丁目にあるエンパイアーステートビルの方が心が安らぎます。

ロシア出張後半

2012年05月03日 | Weblog
 3日、4日は、精力的に色々な人に会いました。
 現地の日系企業代表者との意見交換も行いましたが、東京銀行で1年後輩の稲永ユーラシア三菱東京UFJ銀行頭取にも会うことができました。久しぶりに会うことができ、懐かしむとともにお互いに20年前と余り変わっていなくて驚きあいました。双日、コマツ、日本航空、伊藤忠商事などの現地の代表者も参加しており、現地で活躍する日系人を頼もしく感じました。日露関係は、経済的には大きな潜在的な可能性が秘めておりますが、領土問題がネックにあり両国の経済規模や地理的な近さに比べて両国間の人的、物的、資金的な交流は大変少ない状況です。一方モスクワ市内には、韓国企業や韓国商品のプレゼンスが高く、日本は出遅れているのか、もしくは企業間競争に敗退している気がして若干淋しい気もしました。
 写真は、ナルィシュキン国家院議長との会談の様子です。同議長は、近く日本を訪問される予定です。この他
パノフ元駐日大使、ロシア正教関係者、外交専門家、知日経済人・文化人等多くのロシア人との会見も行いました。またメドベージェフ・ガスプロム副社長とも会談して、サハリン開発やLNG輸出、ガスパイプライン建設等に関して意見交換を行いました。

ロシア出張前半

2012年05月01日 | Weblog
 4月29日の正午過ぎに成田空港を発ち、同日の夕方にモスクワに到着しました。写真は、世界遺産の聖ワシリー寺院です。赤の広場の前にあり、モスクワの象徴でもあります。モスクワ滞在中に泊まったホテルは、この近くにあったので、早朝のジョギングの際にはすぐ近くで眺めることができました。
 

 ホテルにチェックインした後、モスクワ日本大使公邸にて夕食をとりながら、原田大使を始め大使館の皆さんにロシアの政治・経済・社会情勢の説明をしていただきました。
 30日は、シェスタコフ国家院議員、アナンスキフ国家院議員、レズニク国家院議員等と日露の議員間で議論を行いました。特に日露間の議員間交流の活性化に向けた取組みに関しても意見交換を行いました。シェスタコフ国家院議員は、プーチン次期大統領に近く、ともに柔道の愛好家で、柔道家の山下泰裕氏に対して深い敬意を抱いております。そのため日本に対する良き理解者でもあります。このような和やかな会談の際にも北方領土問題の早期解決と両国の親善に関する話題は欠かせません。夜には、ベールィ前駐日大使との夕食会が開かれました。

 翌5月1日は、メーデーで、ロシアでは、祭日で休みです。早朝より空路でロシア帝国の帝都であったサンクトペテルブルグに向かいました。下の厳つい建物は、旧ソ連時代の共産党関係の建物です。


 サンクトペテルブルグでは、イサク聖堂等旧市街を訪問しました。ロシア第二の都市であるサンクトペテルブルグは、モスクワに対して対抗心が強く、プーチン次期大統領、メルベージェフ大統領の出身地でもあります。また大阪市と姉妹都市を結んでいるということです。
 下の写真は、イサク聖堂前の広場での写真です。今回の民主党政策調査会のロシア派遣団は、前原政調会長、三井わきお会長代行、田嶋要副代表、小川淳也副代表と私の5人の議員と一名の政党職員で構成されております。また政調会長の番記者数名もお供しました。