Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

ヒヨドリの子育て失敗の悲劇

2009-06-03 22:35:19 | インポート
ヒヨドリが、思いもよらない玄関横のノムラスギの木に巣をつくりました。

最近、この辺りにヒヨドリが頻繁に現れて、ピーピー、ギーギーと慌ただしく飛び交うので、玄関の出入りの時にはギクッとすることが多かったのです。

何でだろうとは思っていましたが、ヒヨドリの飛来は普通のことだし、とりたてて注目してはいませんでした。

3日前にこの木の裏側の壁に立てかけてある木材を取りに行くと、ヒヨドリの鳴き声が、ギギーギー、ギャヤーピー、ギャギャビートと辺りにけたたましく響きました。

若しかしてと思いつつ、ノムラスギの中を覗くと目の前に巣を発見しました。

普段この場所は、約50cm近くを通行している、まさかの
位置なので、こんな所に巣をつくるなんてびっくりです。

?     

カラスなどの襲撃を防ぐために、人間を盾にしているのかも知れません。
野鳥の巣箱を窓近くに設置すると、カラスが近寄らないことは知っていたので、よくその手を使って野鳥が入居する巣箱を観察していたので、とっさにそう思いました。

こんなそばにある巣の前を、今までと同じように自然体で通過するのって、かえって気になりましたが、普段どうりに行き来することに心掛けました。

その後もヒヨドリ夫婦は交替?で、互いに警戒を知らせる鳴き声を鋭く発しながら、巣を行き来してるようでした。

ところが、今朝になって事故が起きました。
卵が敷石につぶれて落ちているのを発見したのです。殆ど原型を留めていない卵を見て動揺しました。
ヒヨドリにとっては悲劇の大事件ですが、地主としてもショックです。

もしや、カラスの仕業か?。それとも蛇・・・?。ン何者?。

ヒヨドリは近くにはいないらしく、姿も鳴き声すらありません。
あきらめてしまったのだろうか。

近くによって観察していると、今度はもう一つの卵がコロリと落ちてきて目前の木の枝に留まったので、そのタイミングこれ又ビックリ。

傾いていて用をなさない有様の巣に、卵をソーッと戻しました。

午後3時ころになって、また意外な変化が置きました。
別位置の地面に、ころがっている卵をみつけたのです。
この位置に落ちているなんて、どうなっているのだ。

?     

どんな物理的作用があったのだー。
地面側は破損している卵は、見捨てるしかありません。

少し離れて撮影しようとして、カメラのファインダーを覗いて又びっくり。

約3m先にいるキタキツネが、木の下で何やら物色しているのがファインダー内に飛び込んできたのです。

               ?

とっさにヤラレターと察しが付くのと同時に、キタキツネは卵をペロリとのみ込みました。何ということだっ。!

     ?

こんな身近でも逃げる気配のないキタキツネは、堂々と目の前から立ち去り、この物語は終了です。

ヒヨドリ夫婦の営巣場所選定の誤りと、子育ては悲劇の失敗に終わったわけです。

自然界では、極当たり前の出来事なのかもしれませんが、一連の悲劇を目撃すると、なんと忌まわしい生き残りの実態なのかと、心はひどく動揺しました。

気温25℃以上にもなって、蝉が鳴きしきる真夏の暑さの中で起きた事件?で、ちょっと興奮気味の日が暮れました。

あしたも天気になーれ。