Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

手習い始めの木彫り展 

2009-06-02 23:43:11 | Arts
はぎわらギャラリー」で、今日から始まったのは、幼なじみの友人、秋田實さんの「地蔵木彫り展」です。

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彼は、刻字・皮工芸などアマチュアながら深い思いと技巧によって創作活動を続けていましたが、昨年から趣味を越える入れ込みで、木彫り教室で手ほどきを受けています。

その作品を見ると、1年くらいでここまでやるかと思われるほどに、木肌から温かみが伝わるのです。

初心者らしい木取りや刀の切れ味、立体のとらえ方などに、荒初心者らしい削りの表現が目立ちます。

特に顔の表情などは技巧優先ではなく、木の温もりと気持ちが込もった味わいがある作品ばかりです。

74歳からの手習い地蔵木彫り」とサブタイトルが付けられて、高齢者が取り組む前向きで気合いが入った生き方を実践している証が、強烈に感じとれます。

てらわずおごらず、何事も現在の自分を素直に表現することで、生き甲斐を見直すことが出来たと彼は語り、展示することで人と人との交流が深められることを喜んでいます。

はぎわらギャラリー」では、初めて萩原常良作品以外の作家の作品を展示するわけで、少々の緊張感もありますが、来場者の喜ぶ姿を垣間見て安堵感があります。

小さいギャラリーなりに会場構成にも気を遣いましたので、是非ともお来場くださって、忌憚のないご意見をお聞かせください。

74歳からの手習い地蔵木彫り展」は、6月8日まで。