山形の森 保守醒論

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「堕落、おバカ」は、現在のアメリカ国民と衰退国情の反映そのものだ。

2013-10-11 19:43:33 | Weblog
アメリカは、共和党下院議会とホワイトハウスとの間で、2014年度予算案の合意ができず、10月1日以降、連邦政府一部閉鎖という事態に陥っている。
予算不成立による政府機関の一部閉鎖は、1995.12~1996.1にかけての(年越し20日間)、クリントン政権期以来で18年振りである。
さらに、このたびは、2014年度予算案に加え、10月17日には米国債務の上限額を引き上げなければ、国家財政が破綻してしまう「デフォルト」という事態が控えており、クリントン政権時よりも状況ははるかに深刻だ。
アメリカ大統領が、インドネシアでのAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議を欠席せざるを得ないほど、国際政治において弱体化しているアメリカを世界中に曝け出してしまった感がする。
先の、中東・シリア情勢をめぐる「決断できないアメリカ大統領」の失態で、(中東・シリアとの)多国間外交の主導権は完全にロシアが握ることになり、この地域におけるアメリカの影響力は急速に低下している。
このような、おバカ大統領を選んだのは、堕落したアメリカ国民である。
日本でも、一時の迷いごとから、民主党政権を選んだのだが、果してアメリカはこの衰退の流れを止めて、強いアメリカ(世界の警察)の復活があるのだろうか。
アメリカ依存の外交安全保障を基軸とする日本にとって、国際的影響力を失ったパートナーのアメリカでは、極東周辺地域において危うい事態が常に降りかかることになる。
同盟国との集団的自衛権問題を越えて、自立防衛主体の安全保障論議を早急に行わなければならない時がきたようだ。
オバマ大統領の腰砕け政治に見る、「堕落、おバカ」は、現在のアメリカ国民と衰退国情の反映そのものだ。
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