山形の森 保守醒論

山形から発信する内外の時評ブログ!

福田“他人ごと”内閣の終焉、麻生“オレオレ”内閣誕生へ

2008-09-25 17:15:17 | Weblog
福田首相の政権投げ出しによる自民党総裁選は、前評判の予想通り「麻生太郎」が一回目の投票で選出された。
すでに世論の関心は解散総選挙に向いているが、麻生“オレオレ”内閣の顔触れから「麻生太郎VS古賀誠」の暗闘を紐解く。
首相の権力の源泉は人事権と解散権である。
総裁選最中の9.17に、古賀選対委員長は関西の創価学会幹部と会談、10.26総選挙日程の了承を求め、(古賀のリークを受け)翌日の朝日新聞は10.26投票を確定する報道をした。
朝日(アサヒる)の報道を受けて、麻生は外国人記者クラブでの5候補者討論の場で“(古賀や)朝日新聞に解散権があるのか!”と不快感を示し、暗に“朝日の報道通りには行かないぞ”と示唆する発言をした。
古賀(背後に野中広務)による麻生の解散権封じ込めとも言える裏闘争の一コマである。
古賀派からの入閣は佐藤勉(栃木4区当4)国家公安委員長のみであり、しかも佐藤は旧谷垣派である。
衆議院当選4回である佐藤の入閣は、(古賀の)派閥推薦を無視した、麻生による“オレオレ”一本釣り人事(麻生とはゴルフ仲間)であることは明白だ。
“人事権者はオレだ”と派閥領袖の古賀を貶める痛烈な一撃である。
さらに栃木4区の民主党候補者は小沢一郎のメッセンジャー役・山岡賢次国対委員長。
佐藤勉国家公安委員長の抜擢人事は、麻生首相が古賀と小沢に放った内外二方向へのダブルパンチとも言える。
ともあれ、麻生内閣発足で“他人ごと”内閣が終焉して、「あなた(国民)とは違うんです」とブチ切れた福田首相が消えたことは、国民にとっては“ケッコウ毛だらけ”であろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする