'ハレの日' 普段の街角が
特別な祭りの舞台に変わる
「萬歳楼」の自町狂言が始まった
外題は「御所桜堀川夜討 弁慶上使の場」
原作は松田文耕堂、三好松洛の合作
元文二年、大阪竹本座にて初演
各地の地歌舞伎舞台で度々上演される馴染みの演目
何者かが襖越しに信夫を刺す
現れた刀の主はなんと弁慶
十八年前におわさが一度契りを結んで別れた相手
信夫の父親は弁慶だった
驚くおわさに片袖を示すと
それは、おわさが身に着けていたものと同じだった
片袖に込められた運命の悲劇
弁慶の生涯でただ一度きりの涙
侍従太郎も腹を切り
首を二つ差し出せば頼朝でも偽物とは思うまい
嗚呼、誰がために人は死ぬ
弁慶は二つの首を抱え涙ながらに堀川御所へ
本日の舞台はこれにて終了です 大変よーく出来ました!!
2023年4月 滋賀県長浜市