「天満町支部」の町流しが始まった
久婦須川と別荘川そして井田川、三つの川の瀬音に
粋な三味の音色、哀調を帯びた胡弓が絡み合う
影絵のような踊り子の姿が近づいてきた
そっと打たんせ 踊りの太鼓 米の成る木の オワラ 花が散る
殺気立った喧騒もなく
落ち着いた雰囲気の中で町流しを楽しむことが出来る「天満町」
勿論、修練に裏打ちされた技量は秀逸
虎は千里の藪さえ越すに 障子一重が オワラ ままならぬ
「天満町」ならではの囃子と節回し
唄に酔い痴れ
踊りに魅入り
夜が更ける
浮いたか瓢箪 軽そうに流れる 行く先ゃ知らねど あの身になりたや
2024年9月 富山県富山市