鹿ケ谷の静かな古刹が華やぐ時。
「法然院」の伽藍内は非公開であるが、
毎年春は4月1日から7日まで、椿の時期に合わせて一般公開される。
花期は3月下旬から4月中旬。
本堂の中庭には五色散り椿、貴椿、花笠椿が整然と植えられている。
三銘椿を愛でながら伽藍内部をひと回りしたい。
清泉「善気水」が絶えることなく湧き出す方丈庭園。
方丈から書院を臨む中庭は茶庭の趣。
茶室「如意庵」
訪れる人は多からず少なからず。
京の寺社仏閣が賑わう桜の時期にしては落ち着いた雰囲気だ。
苔むす手水鉢に添えられた紅白の椿。
質素ながら格調高い。
春の特別公開に相応しい美しくゴージャスな一鉢。
2018年4月 京都市左京区