郡上の清流を色鮮やかな鯉が泳ぐ。
鯉のぼりの寒ざらしは観光客向けのイベントにあらず。
岐阜を代表する伝統工芸品であり、
職人の手作業で幾つもの過程をへて完成に至る郡上八幡特産の染物です。
寒ざらしは重要な工程の一つであり、
郡上八幡の冬の風物詩となっている。
染め上げた生地の糊を洗い落しながら、冷たい川の水に晒し、生地を引き締め色鮮やかにする作業。
江戸時代から続く寒ざらしは子供たちの健やかな成長を願う行事でもあります。
一昨年は皇太子ご夫妻もご覧になった郡上本染の水洗い作業。
伝統を継承する渡辺染物店15代目・渡辺一吉氏。
郡上八幡旧庁舎記念館の天井には立派な鯉のぼりが展示されておりました。
雨も降らぬに袖しぼる郡上の黄昏時、再訪は半年後かな・・・
2018年1月 岐阜県郡上市