日本各地に曳山の祭行事は多々あるが、
そのお手本は「祇園祭」の山鉾群。
新旧交えた豪華な装飾は孤高の存在。
最大の見せ場は’辻回し’と呼ばれる方向転換。
巨大な鉾は音頭取の掛け声で数回に分け上品に向きを変える。
巡行は昼過ぎには終了し解散となる。
見逃せないのは新町通を南へ下る’戻り鉾’
京町家が残る狭い道筋を、
道幅いっぱいに迫りくる山鉾は、
本来の祭り風情を身近に感じ取ることができる。
高名な文字柄見送。
やはり曳山祭りは昔ながらの町並みで見るに限る。
各地方の曳山祭りで300年以上の伝統を誇る行事は多々あるが、
「祇園祭」の起源は何と貞観11年(869年)
1,100年以上の歴史に驚かされる。
動く美術館が目の前を通り過ぎていった。
巡行を終え各山鉾町に戻った山鉾は直ちに解体収納される。 行事の終焉は潔い。
2016年7月 京都市中京区、下京区