旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

おわら風の盆・2014 余情残心

2014-09-14 16:34:42 | おわら風の盆

野趣豊かで哀調を帯びた「おわら節」は日本民謡の白眉と称えられる。

 

夕日色の衣装に黒繻子の帯、編み笠の下からわずかにのぞく白い顔・・・

 

恋心をかきたてるおわら踊りが各支部で披露される。

 

やがて、夜も更けて人影も途絶えがちになると・・・

 

町を流れる ‘えんなか’の瀬音を縫うように・・・

 

胡弓の音色が響く。

 

近づいては遠のいてゆく町流しの集団。

 

町の辻々で踊りの輪が浮かび上がる。

 

胡弓の切々とした旋律が無我の境地へ誘う。

 

美しい所作の中で微妙に変化するゆかしい手つき。

 

夜更けのおわらは音と影絵の抒情詩だ。

 

各支部で行われるファイナルセレモニー。

 

「久々で 逢うて嬉しや 別れの辛さ 逢うて別れが オワラ なけりゃよい」

福島支部恒例の「見送りのおわら」に送られ帰途に就きました。

2014年9月 富山県富山市八尾町

コメント (2)
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