「村国座」は明治15年に建てられた芝居小屋、国の重要有形民俗文化財で「各務の舞台」とも呼ばれる。
七五調の心地よいリズム、動く錦絵さながらの歌舞伎様式美の世界。
問われて名乗るも おこがましいが、産まれは遠州浜松在・・・
通称「白波五人男」・・・時を超え演じ続けられる河竹黙阿弥の傑作。
続いて次に 控えしは、月の武蔵の江戸育ち・・・
今日ぞ命の明け方に消ゆる間近き星月夜、其の名も赤星十三郎
さてどんじりに控えしは、潮風荒き小ゆるぎの・・・
♪牡丹の様なお嬢さん~シッポ出すぜと浜松屋~♪
芝居小屋の大向こうが唸る。
ふだん着慣れし振袖から、髷も島田に由比ヶ浜・・・
菊五郎も惚れ込む弁天小僧菊之助の艶姿である。
2012年10月 岐阜県各務原市