揖斐川をわたる風が暑さを和らげる。
歴史の面影が残る市街地と老舗料亭の灯り。
「日本一やかましい祭り」が見せる別の顔、目の前に広がる光景は美しい。
試楽の夕刻から町練りは始まった。
ブルーモーメントも美しい夏の黄昏時。
この頃から祭車は彩車(いろどりのくるま)となる。
そろそろ、始めるか・・・
祭車は定められた組ごとに、
車列を組んでゆっくり各組内を練り、
桑名のメインストリート、八間通に整列する。
提灯と蝋燭の灯りに浮かび上がる祭車。
彫刻、飾金具、染織品・・・伝統の美のお披露目だ。
多くの屋台が軒を連ね祭り気分は盛り上がる。
ここでは絢爛豪華な祭車の様式美に目を凝らしたい。
桑名町衆の心意気と美意識が伝わってくる。
2015年8月 三重県桑名市