近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

大坂の伝統上方文化 「えべっさん」祭り

2007年02月17日 | 文化
大坂の祭りと云えば、先ず「えべっさん」であり、毎年1月9日~11日の間行われ、9日の「宵戎」、10日「十日戎」、11日「残り福」と呼ばれ、本命は十日戎。

関西中心に「恵比寿神」を祭る神社で行われるが、特に有名なのは、「えべっさん」の全国総本社、兵庫県西宮市西宮神社の「西宮戎」や、大阪浪速区の「今宮戎」で、今宮戎神社は通天閣の近くにあり、平成19年1月の人出は三日間で101万人だったと云う。







写真は上から、今年の「えべっさん」祭り・宵戎の光景で、今宮戎神社本殿周辺の光景、及び福ザサを売り捌く福娘。

今宮戎神社は、聖徳太子が四天王寺を建立したときに同地西方の鎮護としてお祀りされたのが始まりと伝えられる古社。
漁業の守り神であり、海からの幸をもたらす戎神を祀り、創建当時、今宮戎の鎮座地は海岸沿いであったため、宮中に鮮魚を献進していたと云う。

最寄りの地下鉄駅から一方通行となった狭い横丁を歩き、今宮戎神社に到着するや、「商売繁盛で、笹もって来い!」っと、拡声器から流れ出るメロディー、ふくよかな「えべっさん」の顔、今年の干支・猪の絵馬を手渡している福娘、商売繁盛や家内安全を祈願して福ザサを買い求めるご家族、縁起物の笹や熊手を買い求める参拝者等々。





写真は、1km余に及ぶ道路両サイドにびっしり立ち並ぶ露店の賑わい。
たこ焼き・お好み焼き・イカ焼き・焼き鳥・箸巻き・ベビーカステラ・リンゴ飴などを食べ歩いている子供連れなど、商売に関係なくても、わいわい・わくわく賑やかで楽しい、新年早々のお祭り。

「えべっさん」とは「神様」のことで、全国的には「えびす様」で知られ、七福神の一人で、元々は持ち物の釣竿と鯛から分かるように海の神様であったが、後に商業・農業の神様としても信仰されるようになったと云う。

商人の町・大阪らしく、新年早々縁起を担いで、商売人や家族連れで大賑わい、人混みに呑み込まれてしまいそうで、大いに盛り上がる。
はたして今年の「げん」はどうでるでしょうか?「オモロイやん!」

ちなみに関東では商売繁盛の祭りとしては「酉の市」があり、「日本武尊」を祭っていると云う。