ファンタジアランドのアイデア

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テレワークから違法ワクチンまでの連想ゲーム  アイデア広場 その780

2021-01-02 17:59:06 | 日記


 お正月の新聞は、情報の量も質も優れたものが多いのです。毎年、それを楽しみにしています。今年は少し遅くコンビニに行ったら朝日新聞がすでに無くなっていました。そこで、読売、毎日、産経、日経の中で印象に残った記事から、いくつかの連想を行ってみました。
 最初に目についた記事は、テレワークの普及でした。東京を中心にしたテレワークの実施率は、上下動がありました。でも、確実に定着をしてきているようです。3月ごろの26%の実施率が、新型コロナウイルス感染のピークには67%まで高くなります。その後、コロナが落ち着いてきた9月から10月にかけては53%になります。そして、第三波が訪れている最近では徐々に上向きになっているようです。テレワークの導入は、三密を避けること、事業の継続をすること、そして通勤の負担軽減が主な理由になっています。一方、テレワークを取り入れてやめた理由も興味深いものがあります。やめた理由は、生産性が下がること、IT器機などの不備、そしてコミュニケーションの問題が挙げられてきました。この止めた理由を改善すれば、テレワークが普及する条件が整うことになります。改善が上手くいけば、働き方改革を自然と実現するかもしれません。
 このテレワークをもたらした新型コロナウイルス感染は、人々を家の中での生活を強いることになりました。でも、人間はタフにできています。家でできる遊びを積極的に開発していきます。室内ゲームが、盛り上がりました。特に、ゲーム配信企業の売り上げは増大し、利益を上げています。コロナ禍において、人々の消費動向を把握した企業は成長しているようです。一方、ゲーム依存の心配もされるようになりました。おそらく、コロナ禍が終息した暁には、ゲームを行う人は減少するでしょう。むしろ、室内に閉じ込められていた人々はその反動として、野外活動を志向することになるでしょう。この仮定がある程度正しいとすれば、ゲーム産業の知恵者はゲーム配信と野外活動を結び付けた新しいゲームを開発するかもしれません。いつの時代でも、遊びは楽しく、人々を虜にしていくものです。
 室内遊戯の代表といえば、囲碁と将棋です。その若きエースの対談がありました。囲碁は柴野虎丸十段と将棋の藤井壮太棋聖のお話は、興味深いものがありました。AIが出現してからは、打ち方もさし方も完全に変わってきています。棋士もAIにあわせて、序盤を進めるようです。トップ棋士を上回るAIが誕生して囲碁将棋界は一変したようです。プロ棋士は強くなろうと、AIの打つ手を研究しています。これまでの定石は見向きもされなくなったといいます。ただ、AIにも限界はあるようです。AIは道具であって、人間の要求をこなしているにすぎないという点です。AIは正解ではないし、その答えはAIの作り方次第で変わります。たとえば、囲碁のコミ6目半のAIとコミ7目半のAIでは、プログラミンが異なります。これまでも、棋士はより強い棋士の手をまねてきました。名人の手をまねるのと、AIの手をまねるのと本質的には同じことだというわけです。AIの解答を参考に、次のステージを目指す若き棋士の素顔を見たようでした。
 2020年は、新型コロナに翻弄された1年でした。テレワークも室内ゲームも、この小さなウイルスに影響を受けてきたわけです。そのウイルスに立ち向かう強力なお助けマンが、が世界各国に出現しています。その一つに、中国のワクチンがあります。この中国で製造されたとする新型コロナウイルス感染症の未承認のワクチンが、日本国内に持ち込まれているというのです。その未承認ワクチンは、日本を代表する企業の経営者など一部の富裕層に接種されていたことが、明らかになったという記事です。2020年11月以降、既に企業トップとその家族ら18人が接種を受けたということです。この経営者はビジネスの都合上、数多くの人との接触をしなければならない立場にあったようです。三密にさらされる立場から、ワクチンを打つことになったようです。彼は、ワクチンをいち早く経験したことをきっかけに、知見を深めれば新しいビジネスに関するヒントを得られるもしれないと言っています。ある意味で、納得できるお話になります。
日本の貿易相手は、中国が第1位です。中国における日本企業の拠点数は3万2千余りと、米国の4倍近い多さになります。もちろん、日本企業も中国との外交リスクや突然のルール変更には不安を持っています。中国に拠点を持つ日本の企業は、中国進出に濃淡をつけた戦略を立てています。製造業は、技術の保護や政治外交リスクに十分備えた個別対応になるようです。情報通信や最先端技術に関連した企業は、中国国内に拠点の新設などは控えた方が無難といわれるようになりました。一方、政治と距離を置ける文化、芸能、スポーツなどは積極的に進出し、ビジネスチャンスを享受しても良いという判断があるようです。
 中国の大都市などの人口の密集地帯には、多種多様なニーズに生じています。大都市には、多くのニーズを持った人々と企業が集まってきています。人々はいろいろな視点を取りいれて、個々人がニーズを満たすための環境整備が求められています。この環境整備には、時代のトレンドを上手くつかむ才覚が求められます。特に、スキマ産業では、モノだけでなく、店の作り方、そして販売の方法など多彩な才覚が求められます。中国では、高度なデジタル技術が長足の進歩を見せています。これらのデジタル技術と旺盛なニーズを組み合わせれば、多くのスキマ産業が成立する素地があります。スキマ産業の成功は、最終的に企画するリーダーと社員の感度、及び実行力にかかっています。そして、中国では人との関わりが重要です。特に、政治家や党関係者との関りがビジネスの成否に繋がるようです。
 以前、小沢一郎幹事長の時代、民主党の国会議員が大挙して中国を訪問しました。そして、現在の二階堂幹事長の元でも、自民党議員が大挙して中国を訪問した経緯があります。そこで行われていたことは、政治家同士の関係を深める狙いがあります。よく言えば、友好関係を築くことになります。もう一つは、ビジネスの種を育てることがあります。双方の国の政治家とコンタクトのある事業家と事業家同士が、接触する機会を提供する場になるわけです。この接触は濃いケースも薄いケースもあります。これらの関係を通じて、中国への企業進出がスムーズにいった面があります。逆に、この関係を通じて、中国から日本への進出もあったようです。中国は、経済的に発展しています。いわゆる蜜が溢れている国です。そこに引き込まれる企業が、出てきても不思議ではありません。逆に、日本に中国にないものがあれば、それを狙うことも合理的な行動になります。もっとも、国内法に基づいて行うことは言うまでもありません。楽しい話題だけで、話を進めようとしたのですが、強烈なワクチン報道で、そちらに脳が動かされた連想になってしまいました。