ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

生産効率を高めるプラス思考を継続させる仕組み アイデア広場 その792

2021-01-15 20:10:42 | 日記


 「一寸先は闇だと思うか、一寸先は光」だと思うかで、未来への感じ方は大きく変わるようです。「これからの生活は、どうなってしまうのだろうか」とか、「収入が滅ってしまって生活できるだろうか」などのマイナス思考は、良い結果をもたらしません。「コロナ禍になったが、どうすれば生活していくことができるか」とか、「どうすれば乗り越えられるかな」などのプラス思考の場合、未来が見え始め道は開けるようです。マイナス思考で考えれば、パワーが弱まり、プラス思考で考えればパワーが強まるというわけです。良いことを毎日書き続けると、プラス思考にやすい脳が作られていきます。良い事柄を書くという習慣が、プラス思考の脳回路を形成することになります。
 うつ病の人たちは、あの時ああしておけばよかったというマイナス思考を反復するケースが多いようです。マイナス思考の反復は、脳を疲労させる要因になります。それは、うつ病の症状を進行させることに繋がります。うつ病治療の薬物として、ケタミン、スコポラミン亜酸化窒素などが候補にあがります。最近は、副作用が心配され、投与することが少なくなっているようです。特に、アメリカなどでは、薬物治療を避ける動きが広がっています。代わりに、磁気を用いて脳の活動を局所的に変える反復経頭蓋磁気刺激法と呼ばれる治療法が行われるケースも増えています。この反復経頭蓋磁気刺激法の方法で左背外側前頭前野という部位の活動を高めると、「うつ」の治療ができるとされています。脳に関する疲労や感情の研究は、進んでいるようです。ケタミンなどは、抗うつ剤の作用メカニズムが脳を科学的に解明していく中で見出されたものです。脳の研究が、病気だけでなく、健康な人の脳を活発にする仕組みまで解明する時代になったようです。
 脳への脅威が高まると、急性ストレス反応が起きます。これが長く続くと、心身にさまざまな負の影響が表れるのです。急性ストレス反応が長く続くと、胸の痛み、頭痛、不眠、免疫不全など負の影響が表れます。ストレスや緊張が続くと、交感神経だけが働き続け、自律神経のバランスが乱れるのです。自律神経の乱れは、精神面だけではなく、内臓や骨格、筋肉などにも影響します。脳が脅威を感じると、視床下部から分泌されるホルモンが副腎を刺激するようになります。ホルモンが副腎を刺激すると、コルチゾールが放出されます。このホルモンは緊急時には良い方向に働くのですが、長く働いていると人体に悪影響を及ぼします。これを救うホルモンが、オキシトシンです。このホルモンは、副腎皮質刺激ホルモン放出因子の生産を減らす作用をします。オキシトシンは、ストレスを抑える作用があり、心身を守る働きをしているわけです。
 免疫力を高めるという観点から着目されたホルモンが、このオキシトシンでした。このホルモンの抗ストレス作用によって、ストレスから生じる症状や疾患を改善できるのです。オキシトシンは、愛情ホルモンと呼ばれています。オキシトシンの分泌を促進するためには、受動的な刺激、あるいは能動的な刺激が必要になります。具体的には、親に子どもが愛されること、好意を持たれること、共感される大切にされるという受動的刺激によって、このホルモンが子どもに分泌されるわけです。さらにオキシトシンの分泌を促進には、親が子供を愛すること、好意を持つこと、共感すること、関心を持つなどの能動的行為によって親に分泌されます。親が小さな子どもを可愛いと愛撫する時、能動的にオキシトシンが分泌されます。子どもにとってこの時、受動的にこのホルモンが分泌されるというわけです。これが、自分の子ども以外の人たちにも、波及する現象もみられます。世界では30億人、おおよそ5人に1人が電気を使わずに生活をしています。この家庭の子どもに電気を送り、ランプの下での学びを提供する人たちがいます。学びの環境は、教育により貧困を食い止める糸口になります。このような活動においても、オキシトシンが分泌されるといわれています。
 利他的行動が、注目されています。それを目指す人たちは、人口の変動や地球環境の変化、技術の進化とそれに伴う社会の課題を考えています。予測した未来の課題解決に、何が必要になるか、何が不足しているかを探求しているわけです。未来で提供できる具体的なサービスや商品を、いくつか思い描く人もいるかもしれません。未来に必要なもの中で、自分はどんな価値を提供していきたいかを具体化することになります。自分が、未来に提供したい価値あるものを考えるわけです。現状はどうなっているか、今の自分の状況、周囲の状況はどうか、などの現状分析をします。現状を変化させて、目標を達成できる資源は何か、自分が持っている資源は何かなどの検討をします。困る人たちを、どう支援することができるかなどの対策を具体化することになります。こんな時、脳が活発に働いているかどうかなどを、視覚化するツールがあると面白いことになります。
 あるお店では、店内にカメラとバイオセンサーを搭載したマシンを設置しています。カメラは、お客さんの表情をリアルタイムでデータ収集するのです。彼らの身体情報を収集が普及すれば、お天気レーダーのように人々の感情を俯瞰できるのです。気分が高まりすぎている人には、心が落ち着くハープティーを提供することになります。悲しい気分の人には、やさしい昧のスープを提供していきます。このエリアにいる人々が、全体としてどんな気分なのかを俯瞰します。その上で、適切なメニューを提供するようになります。お客の過去の情報が多ければ、膨大なデータと照合解析して、お客さんのいまの気分を測定、それに見合ったメニューを提供することが可能になります。
このシステムを、会社の生産性を向上させる仕組みにも応用することも可能のようです。
 職場や組織が疲労することを知る優秀な企業トップたちは、いち早くマインドアルネスを導入しています。一流の起業家や経営者たちは、マインドフルネスの実践者であることも知られています。グーグルなど世界を代表する上位企業でも、次々とマインドフルネスが導入されています。マインドフルネスは、瞑想などを通じた脳の休息法の総称になります。オフィスや空港などにも瞑想ルームが設置されるほど、これはメジャーなものになっています。この長所は、副交感神経を優位にすることで、ストレスへの耐性をつくりだすことにあります。全社でマインドフルネスを導入したある会社は、社員のストレスが3分の1になったという報告があります。この瞑想の導入後、医療費が大幅に減り、生産性が年間約3000ドルも高まったともいわれています。
 そこで、提案になります。瞑想の心身の状況をリアルタイムで捉え、どのような感情の動きのときに脳が活動的になったのかを調べることができれば、面白いことになります。脳が活発になった時に、ハープティーの提供が生産効率を上げたとなれば、一つの仕組みができます。悲しい気分の人には、アップテンポの音楽を流したところ、気分が高揚したなどのデータが出てくれば、作業効率の面で利用できる材料になります。さらに、チーム作業が効率的に流れているときに、どのような環境を用意すれば、流れが維持できるのかなどが分かれば、さらなる高みの仕組みを準備できることになります。「うつ」の状態の時、利他的な行動の時、生産性を上げている時などの脳の働きなどが、視覚化できる技術ができつつあるようです。視覚化できた情報にプラス思考を加味すれば、生産性の高い状態を続ける環境整備ができるかもしれません。