遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

「栗本慎一郎氏出演」のTV番組を見て!

2010-05-21 21:20:22 | Weblog
5月20日
 先日、なにげなくテレビを観ていると、タモリが出演している
「脳梗塞」の番組にぶつかった。我が家ではTVの番組表はあまりみない。
妻がガチャガチャとリモコンを押しながら面白そうな番組を探す。
それに偶々ヒットしたのだ。例のごとく面白、おかしくやっている。
それに、「脳梗塞になり回復した人」として栗本慎一郎氏が登場したのだ。
彼は患って11年を経過している。私は6年目である。
 私は、彼の体験談の著書を読んで勇気付けられリハビリに励んだのだ。
 ただ、11年経過した彼の現在の姿を見て失望した。どうしてあんな歩き方
しか出来ないのか?あのゴルフのスウィングはなんなんだ。彼の著書を読んだ
(約5年前)頃とあまり変わってないのでは、と思った。
何故だろう?彼は言っていた。「走れない」と、いや、走る練習をしていないという
ニュアンスだったかも。多分、リハビリのメニューの中に「走る」という項目が
なかったに違いない。走るという行為は、半身麻痺の人には、とても大きなリスク
を伴う行為でしょう。私も最初の病院で断られました。
 「歩く」というリハビリは、どの段階で終わるのでしょうか?
① 杖を突きながら一人で歩ける。
② 杖なしで一人で歩ける。
③ 杖を突きながら1Km歩ける。
④ 杖なしで500m歩ける。
 何かルールはあるのでしょうか?
 私が退院しても良いと進言されたのは、杖を突いて一人で歩けるようになった
時でした。その後もリハビリは必要という言葉はありましたが。でも、退院してからは、
OT一人になりました。以前はPTとOTの二人でした。
つまり、曲がりなりにも一人で歩けるようになれば、歩くことに関しては、自主リハビリの
様相になってしまう。歩くリハビリでは、前に歩くことしか教わりません。後ろや横は
自分の才覚でやるしかなくなるかもしれません。
 私の場合、三ヶ月程度で病院を替わりました。そこではOTとPTの二人体制に
なりました。そこで一月経って「走りたい」と言うと「走りましょう」と言ってくれました。それから毎日「走り」がメニューに加わりました。自主トレの中にも散歩中に「走る」
が入りました。大きなリスクでしたが、私は「どうしても走りたい」のです。
それが8ヶ月経ってバドミントンを始めるきっかけになりました。
 栗本氏と私の大きな違いは、この「走る」をしたか否かによるものが大きいと思いました。また、「走る」ために外に出ることになります。外に出ると、いろんな出来ない事が
判ってきます。最初は「小走り」です。これは、なかなか難しい。次は、「真っ直ぐ歩く
或は走る」こと。麻痺した側の歩幅が短いからだと思います。それから、高さはなくて良い
のですが「平均台みたいな細いところを歩く」こと。これは麻痺した側の足が真っ直ぐ
前に出なくて、外側へ大きく廻ってしまうから。
 私は、「走る」ことをしたことによって、リハビリが大きく変わりました。バドミントンを始め、前だけでなく、前後左右に動くようになりました、が今でも完全では」ありません。バドミントンでは数回転びました。大事に至らなく、よかったと胸をなでおろしています。なんにしてもリスクは伴います。家の中にいても、家の外にいても。
 栗本氏の著書を読んで、私は回復することを知りました。
 著書の中で、鏡を使った回復法があります。理論は外国の学者が発表したようですが。
 私もしました。装置は買いませんでした。我が家の鏡を利用しました。
 いたって簡単です。テーブルに座って、身体のまんなかに身体と直角に鏡をおきます。
鏡の面は右から見えるようにおきます。(私は左半身麻痺なので)
鏡を真ん中にして両手を鏡と平行におきます。鏡を見ると右手が映っています。それは
あたかも左手のように。高さのある鏡ですと本物の左手は鏡があるのでみえない。
 それで、右手を動かします。鏡を見ると、左手が動いているように見えます。
この時、右手は見ないようにします。鏡に映っているものだけを見るようにします。
そして、鏡を見ながら左手が動いていると強く思うのです。
左手はどうするかと言うと、右手と同じ動作をするのです。一人ですると左手は
動きませんので、介添え者が必要です。私の場合、妻がやってくれました。
 約15分程度行います。これは効果があります。やる価値は絶対あります。
 健康な人が、効果があるか確認のためやってみてもなんの効果もありません。
脳の障害がある人だけに効果があるのです。これも毎日続けないと効果は小さくなります。
この単純な作業につきあわせられる介添え者は、ほんとに効果があるのだろうか?と
疑問に思うかもしれません。その時は、右手との同じ動作を左手にするのを一時停止
するのです。すると患者は「ギャー」と叫ぶと思いますよ。そして「早く動かしてくれ」
と懇願するでしょう。栗本氏は指を動かしましたが、私は肘を動かすのを勧めます。本当
は肩を薦めたいのですが。
足も出来ると思いますが、工夫が必要かも。後は鏡。
 どうでしょうか?やってみては!
なお、病院の担当者はご存知ないようで!
教わってないことは、しないようだし、回復するなんて思ってもいないようだし。

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1 コメント

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栗本さん (magia)
2011-11-21 12:20:56
昨日民俗学者小松和彦さんの講演会を聞き、そこで栗本慎一郎さんとの対談『経済の誕生』について「その後の私の研究生活をすべて予言していた」と言っていました。
私は5年前に脳出血し、右半身がマヒし、脳は疾風怒濤の状態です。
○○さんも同じように苦労されているようですね。
私の我流苦労話は
http://homepage3.nifty.com/magia/
です。よろしければご覧ください。
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