あるとき、ねこは
だれの ねこでも ありませんでした。
のらねこだったのです。
ねこは はじめて
自分の ねこに なりました。
ねこは 自分が大好きでした。
なにしろ りっぱな
とらねこだったので、
りっぱな のらねこに なりました。
「100万回生きたねこ」 佐野洋子 著
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本当に立派だったのだろうか?
どんな人にもたよらず
たった独りで生きていく
たくましく自分のためにだけ生きる
野良猫とは
食べ物をめぐり争い勝ち残る強いねこ
雨風、嵐の中では
生き延びるつよい心身
とても僕にはできない生き方
誰かに頼り
誰かとともに寄り添いながらしか
生きていけない
自分のような生き方
それがきらいだった主人公のねこ
実に見事な自分らしい生き方のねこ
ねこの中のねこ
生きとし生けるものの理想...!?
でも本当に立派だったのだろうか?
いや、本当に
幸せなねこだったのだろうか?
早起き鳥
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