可哀想な子家鴨が
どれだけビックリしたか!
彼が羽の下に頭を隠そうとした時
一匹の大きな、
恐ろしい犬がすぐ傍を通りました。
そのあごを大きく開き、
舌をだらりとだし、
目はキラキラ光らせているのです。
そして鋭い歯をむき出しながら
子家鴨のそばに鼻を突っ込んでみた挙句、
それでも彼には触らずにどぶんと水の中に
飛び込んでしまいました。
「やれやれ」
と子家鴨は吐息をついて
「僕はみっともなくて
全く有り難いことだった
犬さえ噛み付かないんだからねえ」
「醜い家鴨の子」 アンデルセン 著
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2羽の雁に出会い
さらなる精神的苦痛
まさに四面楚歌逃げ場のない
追いこまれた子家鴨が聞いた
猟銃の衝撃音
これで死ぬのだと思った瞬間、
目の前に現れた恐ろしい形相の猟犬
この状況を考えるに
猟銃でひとおもいに死にたかったかも
そして猟犬に対する恐怖に打ちひしがれ
その猟犬に襲われ、
苦しみながら死んで行く恐怖におびえ
そしてその猟犬にさえ、無視されて、
自分はとりこのされるのである
こんな展開をアンデルセンは
読む子供達になにを訴えようとしたのか
きっと生きる意味、生かされるさだめ
生きるとは自分の意思を超えて支配されていること
早起き鳥
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