早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

から元気を追い払う...!

2014年04月25日 05時16分45秒 | 読書









濁り水もまた水であって、

一度澄むと清らかな水となる。


から元気もまた気であって

一転すると至正至大の正気になる。


ところで、このから元気を追い払って

正気にする工夫とはいえば

ただ己の私欲に打ち克ち、

正しい礼にかえるだけのことである。


  「言志晩録」 佐藤 一斎 著
     






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から元気とは少し寂しいかぎり

たしかに濁り水のようである

しかしわが身省みれば

長い人生ずっとから元気

だったような気もしないではない


言い換えれば、ずっと濁り

滞っていたような...!


清らかな水の様に

一転正気にすべきではあるが

なかなか出来なかったのも事実

反省しきり


ただただ己の私欲に打ち克ち

正しい礼にかえるだけのこと

言葉にすればいとも簡単なことだが


なかなか出来ない

せめて毎朝、手を合わせ

頭を足れて

感謝の拝礼をわすれない!


     早起き鳥









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汝自らを燈火として...!

2014年04月24日 04時59分38秒 | 読書









暗い夜路を行く場合、

一張の提灯をさげて行くならば、

如何に暗くとも心配するな。


ただその一つの提灯を

頼んで行けばよいのだ


ここで暗夜というのは

お先き真っ暗な

人生行路をいっているのであり


一燈とは自己の堅忍不抜の

向上心ではなかろうか


  「言志晩録」 佐藤 一斎 著
     






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真っ暗闇を

経験したことのない自分が

その闇の中に身をおくと

それはそれは次元の違う世界


声さえも届かないような気がする

そして自分の身体が

吸い取られるような不安が

恐怖に変わる


そんな中で、マッチ一本の光、

ろうそくの光で

闇は消滅して

元の世界に戻る


なんとその光の有り難さ

という愛に感謝感激

偉大な光を味わうことが出来る


そして人生もまたこの闇の如し

自分の向上心さえあれば闇は消え失せる

ゆえに、どんな小さな向上心でも

闇は消える


     早起き鳥









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言志自分の本当の敵...!「言志晩録」

2014年04月23日 03時20分07秒 | 読書









気持ちが和らいで

平静な人には

自然に沢山のしあわせが

集まってくるということである。


われわれの心にはこのように

平らかであり得るかどうか。


或は怒り、或は怨み、

或は憎み、或は妬み

或は絶えず不平不満を持ち、

絶えず心が動揺して落ち着かない。


どうしたら、心を平らかに保ち得るか?

つまり、自分の本当の敵は

自分の中に巣を作っている自我、

或は我欲である


  「言志晩録」 佐藤 一斎 著
     






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絵本から一転、

言志晩録、古書である


でも内容はつながる我が心の課題

しあわせになるためには、

我欲をすて

心を平らかに保つこと...!

とある。


でも般若心経など信仰においても

いかなる古書においても

同様のことが説かれている


自分流に言えば

我欲を棄てるとは、

今どういう状況にあろうと

しあわせに思えるかどうか


病にさいなまれ、

病院に通う日々であっても

なにか喜びを見つけ

しあわせに思える一日でありたい


     早起き鳥









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100万回いきたねこ 最終回

2014年04月22日 04時58分31秒 | 読書









ある日、白いねこは、ねこの となりで、

しずかに うごかなく なっていました。

ねこは、はじめて なきました。


よるになって、朝になって、

また 夜になって、朝になって、

ねこは 100万回も なきました。


朝になって、夜になって、

ある日の お昼に、ねこは

なきやみました。


ねこは、白いねこの となりで、

しずかに うごかなくなりました。


ねこは もう、けっして 

生きかえりませんでした。


  「100万回生きたねこ」 佐野洋子 著

     




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100万回生きたねこ

毎回、飼い主が嫌いだったねこ

そして100万回の飼い主


どの飼い主もねこにたゆまぬ愛情を

でもそれは飼い主目線

ねこのためだったかどうか

もしねこ目線で飼ってたとしたら...?


最期の白いねことの暮らしは

野良猫時代を経て自ら生きた暮らし

そこには愛する家族があり

最愛の妻たる白いねこがいた


誰かのために生きてその誰かを看取り

悲しみにくれ、そして自ずからも世を去る


もう一度生き返り、

同じ様に幸せな生き方をすれば良いのに


子猫は誰かの飼いねこになることなく、

野良猫時代に,親ねこと同じように

素晴らしい出会いを経て所帯を持つだろう


まるで人のようだ

そして人が飼い猫になりつつある不安がよぎる


     早起き鳥



 

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グルグルと喉をならして...!

2014年04月21日 03時50分30秒 | 読書









やがて、子ねこたちは 

大きくなって、それぞれ 

どこかへ いきました。


「あいつらも りっぱな 

のらねこ になったなあ。」


と、ねこは まんぞくして いいました。

「ええ。」

と、白いねこは いいました。


そして、グルグルと

やさしく のどを ならしました。


白いねこは、すこし 

おばあさんに なっていました。

ねこは、いっそう やさしく

グルグルと のどを ならしました。


ねこは、白いねこと いっしょに、

いつまでも 生きていたいと 思いました。


  「100万回生きたねこ」 佐野洋子 著

     




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100万回生きたねこも

人並みに子育てして

子供達の巣立ちを見届けて子離れ


夫婦互いに年をとり

これからが二匹だけの時間

この達成感は100万回も

生き死にを繰り返したといえ

初めてなのだろう


そして主人公のねこも

白いねこもお互いに

グルグルと喉をならした


ネコを飼ったことの

ある者にとって

このグルグル喉をならすことは

親愛のしるし、幸福・満足感の表現


お互いにグルグル、実に微笑ましい。

共白髪で、この暮らしが

長く続きますように...!


     早起き鳥





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