早起き鳥 

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哀れな醜い家鴨への無慈悲

2014年04月01日 03時14分16秒 | 読書









みんなはくつろいで

気の向いた様にふるまいました。



けれども、あの一番おしまいに殻から出た,

そしてぶきりょうな顔つきの子家鴨は

他の家鴨やら、その他

そこに飼われている鳥達みんなからまで

噛み付かれたり、突きのめされたり、

いろいろかわらわれたのでした。


そしてこんな有様は

それから毎日続いたばかりでなく、

日に増しそれがひどくなるのでした。


兄弟までこの哀れな子家鴨に

無慈悲に辛くあたって


「ほんとうにみっともない奴、

猫にでも取っ捕まった方がいいや。」


などと悪態をつくのです。


  「醜い家鴨の子」 アンデルセン 著
     





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とうとう醜い家鴨の子は

兄弟からも虐待を受ける様になって来た

どうして、みんなと違う姿だと

いじめ,意地悪されるのだろう


本当に家鴨の世界でも

そうなのだろうか

こういう事は人間の世界

だけのとことではないのか?

気になるところ!


でも悪態をつかれて、

噛み付かれたり

叩かれたりするのは

からだの苦痛をともなうけれど


相手にされない、

無視をされるというような

虐げられることで打ちのめされるのは

もうどうしようもなく辛く苦しい


生まれてくるんじゃなかったと

思うに違いない


でもとうとうお母さんさえ

こんな子なら生まれないほうがよかった

と思うようになり

家族からの仕打ちにいたたまれず

出ていく子家鴨


この状況下

絶望のどん底で子家鴨は何を見、

何を考えたのだろう…!

きっと考える余裕などあるはずが無い

出ていくしか無い辛さは

悲しいとしか言いようが無い


     早起き鳥










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