早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

飛び立つ白鳥の美しさにひかれて...!

2014年04月06日 03時23分22秒 | 読書









「いや,僕はもうどうしてもまた

外の世界にでなくちゃならない」

「そんなら勝手にするがいいよ」


ある夕方の事でした。

ちょうどお日様が今、

きらきらする雲の間に隠れた後、

水草の中から、それはそれは

綺麗な鳥の沢山の群れが飛び立って来ました。

子家鴨は今までにそんな鳥を全く

見た事がありませんでした。


それは白鳥という鳥で、

みんなまばゆいほど白く

羽を輝かせながら、

その格好のいい首を曲げたりしています


そして彼等は、その立派な翼を拡げて、

この寒い国からもっと温かい国へと

海を渡って飛んでいく時は

みんな不思議な声で鳴くのでした。


子家鴨はあの綺麗な鳥達を嫉ましく

思ったのではありませんでしたけれども

自分もあんなに可愛らしかったらなと

しきりに考えました。


可哀想なこの子家鴨だって、

元の家鴨達がもう少し

元気をつけるようにしてさえくれれば

どんなに喜んでみんなと

一緒に暮らしたでしょうね!



  「醜い家鴨の子」 アンデルセン 著

     





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子家鴨が白鳥という

まばゆく美しい鳥に出会った瞬間である

白鳥が群れをなして飛び立つ姿を目の当たりにして

その複雑な心境は果たして...?


嫉妬などというものではなく

屈辱感、疎外感に打ちのめされ

死ぬ事さえも拒否されているような

精神状態で見た絶景


あの鳥達の末席でいい、

自分の存在があればどんなに幸せで

素晴らしい事だろうと

夢見る余裕はあっただろうか?


アンデルセンはこの子家鴨に気持ちなって

元々の家鴨の家庭がもう少し

優しければと批判をされているが

その言葉は僕の胸に強く、負ぶさってくる


この春、職場に着任して来た新規採用の青年

そしてパートのおじさん

そして周囲の人たちに

自分は優しい気持ちで接していたか

それも自分目線じゃなく

相手線にたった優しさがあっただろうか

と省みている


     早起き鳥








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