日本の現代史にも、
勝者の歴史というものが強く反映されています。
戦後の日本には
「東京裁判史観」という言い方があります。
1946年から48年にかけて
行われた東京裁判では、
勝者である連合国が敗者の日本を裁きました。
この裁判によって、
戦争中の日本軍による
残虐行為が次々に明らかにされます。
そのことによって国民は
大きな衝撃を受けたと同時に、それ以後、
日本は侵略行為を深く反省しなければならない
という歴史観を持つことになりました。
こうした歴史観を揶揄した言葉が
「東京裁判史観」です。
つまり、戦後の歴史観は
日本の負の部分ばかりが強調されていると
批判する人びとが「東京裁判史観」
という言葉を使い出したわけです。
東京裁判をどう評価するかという点については、
今なお意見が分かれています。
ここではその詳細に立ち入りませんが、
戦後の日本の歴史観に、勝者の側からの
歴史観が反映されていることは確かでしょう。
おとなの教養 池上 彰 著
この日本で、今を生きる人びとが
この過去の過ちを二度と繰り返してはいけないと
そう思っているが、日本人がこんなにも
苦しくて辛い経験をしてきたということは説明できても
本当にどんな過ちをどのように侵してきたのか
僕は他の国の人に説明できない
この戦争中の日本軍の残虐行為が
本当にあったのかどうか
などということは口にもできない
そんな風潮さえあったように思う
でもこれから先に
明らからにされていくことを願っている
そして東京裁判をあらゆる国から
評価願いたいものである
ともかくどんな状況であれ
戦争という殺し合いによる
解決の選択肢は選んではいけない
もっと進んで言えば、相手を憎しむことさえ
慎まねばと思う
とは言え、歴史というものが
勝者からだけの論理だけで
語られているということだけは
頭の片隅に置いて、
もっとたくさんの本を読んで
いろんな人びとの生きてきた姿を見つめていきたい・・・
早起き鳥
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