今は、医者になりたいという人のほとんどは、
それが一番てっとり早く
儲かる商売だかた、でしょう。
医学校を出た人が進んで
僻地へ行って働くなんて
いう話は聞いたことがない。
僻地の自然の中で、
本当に医者がいなくて
困っている人を助ける、
これほど面白く
有意義なことはないはずだ。
毎日毎日が多彩ですよ、
あらゆる人間に接するんだから。
それをやれば顔つきも変わってくるんだ、
人間的に成長して。
やはり、顔というものはかわりますよ。
だいたい若いうちから
いい顔というものはない。
男の顔をいい顔に変えていくということが
男をみがくことなんだ
今のような時代では、
よほど積極的な姿勢で自分を磨かないと、
みんな同じ顔になっちゃうね。
「男の作法」池波 正太郎 著
医者という仕事が手っ取り早く儲かる仕事とは思えないけど
所詮、お金もなく、勉強もできない
僕には夢のような職業
でもそんな医者という天の人とも思える人を
最近は信頼できないのだから
今の世の中はなにかが狂っている気がする
どんな検査も手術も同意書に署名捺印される
万が一の場合があっても
それは仕方がないことと同意するのである
別に手術を自分が望んだわけでもなく
医者の指示でやむなくの手術である
万が一、うまくいかなかったとか
別の問題が起こったとしても泣き寝入り
そんな医療に携わるお医者さんの顔といったら
もう疲れ切った顔色の悪い顔ばかり
いきいきとハツラツとした
お医者さんなんているんだろうか
さて恥ずかしながら自分の顔、
目元や口元にたるみシワが目立ち
ちらほらと黒いシミ
どうみてもいい顔とは言い難い
やはり自分も
男の磨き方が不十分だったと言わざるを得ない
早起き鳥
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