早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

死の床、耳だけは聞こえている...!

2016年01月06日 04時50分07秒 | コラム







 赤ちゃんは

お母さんのお腹のなかで、

母親の心音ばかりか

外界のいろいろな音を聴き始めます。


生まれたばかりの新生児の目は、

生後1~2週間もしなければ

よく見えないのに対して、

聴覚は胎児のときからはたらき、

そして死にいたる

最後の瞬間まで残っています。


死が近くなって、意識もなく、

見た限りまったく反応を示さない

患者さんであっても、

まわりの人の話し声や音楽は

聞こえているのです。


患者さんの耳元にささやく家族の

「ありがとう」のことばは、

おそらく届いています。


好きだった音楽を

枕元で流してあげるのも、

旅立つ人の心を

どんなに和ませるかしれません。


  「生き方上手」
          日野原 重明 著
     







 そうなんだ、人の聴覚というのは

恐ろしいほど精巧にできているようである

死に至る前、一番最初に衰えるのが

聴覚だと思っていたけど

全く正反対だったとは意外や意外...!


見送る人のすすり泣く声を

聴きながら旅立つほど悲しいことはない

その瞬間に「ありがとう!」とか

大好きな音楽を流してくれるなど

僕などは無理な相談かも

やはり旅立つ時は一人でひっそりと...!

自分らしくてよさそう


それにしても延命治療を受けて

とことん苦しみ抜いて

旅立つことが多い今の死に様


恐ろしいというか

遺族の思いを優先して

旅立つ人本位ではない現実が嘆かわしい

今は病院でしか死ぬことは叶わないけれど


許されるのなら病院から抜け出し

長年住んだ家で

ひっそりと飲まず食わずで孤独死

痛くも痒くもなく

眠るように旅立てるような気がしてならない


     早起き鳥




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