これまで私は
数え切れないほどの患者さんを診察し、
その病を治すことに力を注いできました。
その日々のさなかにまた、
ゆうに4000人を超える
患者さんを看取りました。
人の命を助けることが
医学の使命であるとすれば
私は連戦連敗。
負け戦を挑んできたようなものです。
命を救ったつもりでいても
所詮、ほんの少し
死を先送りしただけのこと。
死にゆく患者さんを前にして
私はいつも医学の限界を知らされますが、
そこに敗北感はありません。
どんなに最先端の医療をもってしても
死を征服することはできません。
いのちに対して
ますます謙虚になるよりほかありません。
「生き方上手」
日野原 重明 著
先生のように
これだけ謙虚で優しい医師が
存在することに救われる想いがする
まるで人間を
たんに無主物のように扱う
今の医療をみるに
すえおそろしい気がしていただけに
先生の言葉は実に新鮮に聞こえる
医師とは結局、看取るのが仕事...?
そんな風にも感じられ
ならば、なんとか苦しまず、
静かに死なせてくれるほうが
どれだけありがたいことか
治して欲しいなど、
おこがましい無い物ねだりなのかも
まして老いた人にとっては
なんとか苦しまないで逝かせてほしい
とはいえ、年端のいかない
子供達の病をおもうに
なんとかならないものかと
思えてならないが
医学の進歩とはいかなるものなか
考えさせられる、しかり...!
早起き鳥
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