芥川賞作家の西村賢太さんが、昨日永久の旅立ちをされた。54歳と、なんとも若い。
西村賢太さんは、 中学卒業後、アルバイトで生計を立てながら小説を執筆。2011年に「苦役列車」で芥川賞を受賞。この作品で初めてら西村作品を読み、衝撃を受けた。この時代でも珍しい私小説、しかも退廃型の私小説。
芥川賞受賞作品集『苦役列車』(新潮社刊)の帯には、「友もなく、女もなく、一杯のコップ酒を心の慰めに、その日暮らしの港湾労働で生計を立てている19歳の貫太。」と書かれている。
安酒を飲み風俗通いの日々、まさにデカダンス。これだけ退廃に満ちた作品を読んだのは久しぶりで、そんな貫太シリーズを、幾冊も読んだ。今回の氏の死を報じる報道を読む中で、ネットで石原慎太郎の死去に際しての追悼文を読んで、素晴らしいと思った。まだまた、若いのにその急逝は残念の限り。
にしても、タクシーの中で心停止し、そのまま帰らぬ人となった。そのご遺体を引き受けるご遺族も見つからないとのこと。最後まで、西村賢太さんらしい。
今日、読書ルームのスタバで、西村賢太さんをご冥福をお祈りし、追悼の意味で久しぶりに『苦役列車』を読もう。
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