久しぶりの葛飾柴又、「山田洋次ミュージアム」と「寅さん記念館」に行った
歌舞伎座の夜の部の観劇だったので、一泊二日の旅となった。翌日どうするかと悩んで、ヨコハマと葛飾柴又が思い浮かんだ。結論的には、昨年12月にオープンした「山田洋次ミュージアム」行を選んだ。
もう何度目かとなる葛飾柴又、お天気にも恵まれて心地よく散策した。上野から京成電鉄で金町まで行き、金町線に乗り換えて一駅で柴又に着く。東銀座から金町へも直通で行ける。
柴又駅に着くと、高木屋さんの横断幕と駅前の寅さんの像が迎えてくれる。そこから昔懐かしい商店街を抜けて、帝釈天まで行く。そこでは、「寅さん映画」の笠智衆のお上人が出てきそうな感じすらする。
そして新しくオープンした「山田洋次ミュージアム」へ。エレベーター内部は、山田洋次作品の題名でデザインされており、館内にはスチール写真で構成された山田洋次監督の顔が浮かび上がっている。また、館内にはフィルムが高く積み上げられていて、撮影がデジタル化する中で山田監督のフィルムへの拘りが見える。
山田洋次監督の作品のスチール写真や込められた思いなどの展示を見ていて、ともに過ごさせていただいた時間を思い出した。それは、「寅さん記念館」でも同じことだった。
その二つの館を訪れた後、荒川の土手から矢切の渡しをぼんやりと眺めた。向かい側は「野菊の墓」の文学碑もある。今度は、矢切の渡しに乗ってみようかと思ったりもした。
ところで、山田洋次ミュージアムでは、「65歳以上のシルバーの方は400円です」と年齢も聞かれないままに、言われた。貧しい身であり、100円でも割引があって嬉しかった。
しかしそれ以上に、自分としては若い気持ちでいても、「そうか、もう間違いなく65歳以上に見えるんだ」と少しだけショックだった。そんな気持ちを、青空が慰めてくれた。
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