芥川賞受賞作・山下澄人「しんせかい」を掲載した雑誌「文藝春秋」を購入した
毎月10日に発行される雑誌「文藝春秋」の3月号と9月号は、芥川賞がその選考委員の選評とともに受賞作が掲載される。
私がこの芥川賞受賞作が掲載されている雑誌「文藝春秋」を本格的に買い始めたのは、柴田翔が「されど われらが日々―」で受賞した1964年から。以来購入を続けており、我が書棚には受賞作が掲載された「文藝春秋」が、50年100冊以上並んでいる。
ところで、今年の第156回芥川賞受賞作は、山下澄人「しんせかい」(雑誌「新潮」7月号掲載)。
今年の選評で、私が最も印象的だったのは村上龍のもので。「『しんせかい』は、私の記憶と印象では、熱烈な支持も、熱烈な拒否もなく、芥川賞を受賞した。(中略)つまらない、わたしは『しんせかい』を読んで、そう思った。他の表現は思いつかない。『良い』でも『悪い』でもなく、『つまらない』それだけだ」。
村上龍が「つまらない」と評した山下澄人「しんせかい」を、雑誌「文藝春秋」で、昨日から「読書ルーム」で読み始めている。しかし、貧しさ故に、単行本は買えないでいる。それが、我が暮らしの今。
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