「新型インフルエンザによる列島パニック」の幕が開けられた
昨日、厚生労働省は、「新型のインフルエンザの今後の患者数の推計」を初めて公表した。それによると、「国民の2割が発症すると想定し、その場合、約38万人が入院し、約3万8千人が重症になり、ピーク時には1日に約76万人が発症する見込み。」、「10月にピークを迎える可能性がある」(いずれも朝日新聞)とのことだ。
私がお世話になっている法人の運営する病院について、新型インフルエンザへの対応を打ち合わせる姿は新聞でも報道されたが、態勢を整えるための議論と準備を着々と重ねてきている。
そうはいいつつも「大流行」となると、独自の待合室や診察室、さらにはベッドを用意する必要があり、慢性疾患の方などはお薬を郵送で届けるなどしないと、実際には診察など困難となることは必至と聞く。加えて、通常の入院患者さんがおられる中では、とても必要なだけのベッドの確保などは難しいと考えられる。どこの医療機関でも、同じ問題に直面する。まさに映画ではない、そのことが現実に起きようとしている。
これまでは、各院所などで医療関係者の手で、真剣ではあるが静かに検討・準備を重ねられてきていたが、今回厚生労働省がオープンにしたことにより、「新型インフルエンザによる列島パニック」の幕が開けられた感じだ。
今日もまた、新型インフルでお二人亡くなられ、これで計7人の死者が出たことになる。今回の厚生労働省の発表が当たらないことを、現時点では願うのみなのだが。
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