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地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

曽根英二

2010年07月17日 | 展覧会・講演会
 
 

『生涯被告「おっちゃん」の裁判』刊行記念講演会、水谷弁護士の講演に感動

 昨日は明日と思ったが、気象庁は17日、九州北部、四国、中国、近畿、東海、関 東甲信、北陸で梅雨明けしたとみられると今日発表した。各地方とも平年と同じか1~5日早いとのことだ。そんな今日は、岡山市で33℃の真夏日を記録。まさに暑い一日を過ごした。

 さて今日は、『生涯被告「おっちゃん」の裁判』刊行記念講演会に行った。先に書いたが、前RSK山陽放送の曽根英二さんの著書『生涯被告「おっちゃん」の裁判 600円が奪った19年』(平凡社刊)の刊行を記念しての講演会だ。会場はシンフォニー・イベントホールだ。

 「容疑は窃盗。それも300円ずつ二回、合わせて600円での起訴。被告とされた森本さんは聾唖、さらに読み書きも手話もできない」。まさに600円で、死の三ヶ月前まで、19年間も被告として生きることを余儀なくされた事件だ。

 「『伝わらないとは思うが、その点は弁護人が…』 なんという裁判だろう。被告に判決の内容が伝わらないままに閉廷が宣言される。それも控訴審の判決であるから、それまでも『伝わらない』裁判が続いてきたことになる。いったいどうしてこんな裁判がまかり通るのか?裁けるのか?」、そんな疑問から、曽根さんは取材し、その都度山陽放送で放送した。そして、この度本として出版された。

 今日の講演会では、その曽根英二さんがご著書の紹介をされ、事件を担当された水谷賢弁護士(国選弁護人)が、森本さんの裁判と裁判員裁判についてご講演された。感動した。

 曽根さんの疑問は、私自身の疑問であり、こうした裁判がまかり通ってはいけないと思う。「無罪の発見こそが裁判の責任」という裁判の大原則に、心打たれた。これからじっくりと『生涯被告「おっちゃん」の裁判』を読みたいと考える。

 それにしても、決して多い参加者ではなかったが、私にとっては大変貴重な学びの場となった。『生涯被告「おっちゃん」の裁判』は既に図書館で借りていたが、やはりと思い購入し、曽根さんにサインをしていただいた。いい思い出も出来た。

 
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