地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

ごあいさつ

いつも訪問してくれてありがとう。 「毎日が日曜日」の日々ですが、好奇心いっぱいに、ミーハー心を忘れず生きていく様や日々の思いを綴っていきたいと考えています。  是非とも、今後とも訪問をお願いします。また訪問していただいたら、足跡・コメントを残してくれたらなお嬉しいです(4桁の数字を半角小文字で入力忘れないでくださね)。 今後ともよろしくお願いします。

大切にしたい

2012年08月14日 | 身辺雑記

 

福島のヒマワリが美しく雨に打たれる今日、柳月の「三方六」が届けられた

 今日は雨が降った。今日の雨で被害が出ていて被災された方もあるので、嬉しいと書きたいところだが、嬉しいと書くのは控えたい。それでも庭の花々やお野菜にとっては恵みの雨だ。

 その雨に打たれて福島から届けられたヒマワリが美しく咲いている。友人から種子5個をもらったが、咲いたのは3本。しかしその内の1本はまだ育ちが悪い。今年咲かせた種子を、来年はもっとたくさん咲かせたいと考えている。

 そんな今日、通販でお願いしていた北海道・柳月の「三方六」等が届いた。この「柳月」は、先ににご講演を聴いた大山泰弘会長の会社・日本理化学工業(知的障がいがある社員が70%を占める会社)が紹介された坂本光司著『日本でいちばん大切にしたい会社』に、取り上げられていた会社だ。

 この「柳月」を大切にしたい理由としては、「責任を持って仕事をしてもらうべく、全て正規職員雇用で運営している」ことが挙げられていた。そんな会社は嬉しいと、支援の意味で通販でお願いした。美味しかったことは言うまでもない。

 余談だが日本理化学工業・大山泰弘会長の提唱する「幸せの4つの条件」を、せっかくだから紹介しておく。①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人から必要とされること、をあげられていて、働くことによって愛以外の幸せは得られるとも語られている。心したい。

 写真のアサガオは11㎝もあり大輪で、おおもり農園さんに種子をいただいた。感謝。

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夫婦の形

2012年08月14日 | 読書

 

三木卓著『K』を読んだ、世の中いろんな男女がいていろんな結婚生活がある

 昨日は迎え火を焚いてご先祖様をお迎えした。長く娘のパートナーの実家に遊びに行っていた孫たちも帰ってきた。一昨日に17日降りに降った雨は、今日・夜中にも降った。カラカラだった畑やお庭に、まさに恵みの雨だ。

 さて、お盆であり死について考えることが多く、そんな本を読んだ。作家にとって身近なパートナーの死は、とても辛い出来事であると同時に、まさにどうしても書かないではいられない題材・テーマとなるのであろう。多くの作家がパートナーの死について書いている。江藤淳、城山三郎、そして立て続けに何冊か読んだ吉村昭の死と最後の別れについて書いて津村節子。そして今度は、三木卓著『K』(講談社刊)。小説ではあるが、津村節子の『紅梅』同様に、事実に基づいて書かれていて、ある種ノンフィクションといった方が正確か。それ故に、読み手の心を打つ。

 この三木卓著『K』について、ある書評(孫引き、乞うお許しを)には「五年前に七十二歳で他界した妻で詩人の福井桂子との四十七年間の葛藤を記した三木卓の私小説。(…)『K(=桂子:石野注)は、自分のためには、いろいろ要求をしたが、他者のためにつくすことは』、性に合わず、(…)小説家は孤独でなければというKの意見で、三十年近く別居状態が続く。心筋梗塞で倒れバイパス手術を受け、なおも仕事を続け、原稿料はKの口座に振り込んでいた三木に、『家へ帰ってきてほしくないの』と電話が来る」(週刊文春7月5日)と「あらすじ」を紹介している。

 世の中、いろんな男女がいて、いろんな結婚生活がある。「必要なときにはいなければならないが、不要なときには消えておいた方が人間」として暮らし、「お年とり」(=大晦日)のみは自宅に帰ることを求められる夫。そんな結婚生活を続けるが、最後の5年近くを「進行性癌」に冒されて永久の旅立ちをするパートナーを見送る著者。

 その著者も1994年に冠動脈パイパス手術をしている。我がパートナーはその10年前に、全く同じ手術をしている。その意味で著者に親近感が湧いた。そして、Kの過ごしてきた人生をも振り返っており、著者なりの愛情表現の一冊となっていて、ぐいぐいと引き込まれて、一気に読み終えた。素晴らしい一冊だった。私にとっては、初めて読んだ三木卓の著作だ。

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