トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

トラウマ

2005-12-13 09:51:01 | 共依存症
また、あの夢を見た
舅が家にやってきて、鍵を掛けたのに姑がやすやすとドアを開けてしまった
ニヤニヤと笑いながら、汚れたジャージを来て、酒臭い息を吐きながら家に入ってきた瞬間を私はあれから何度も見る

昼間でも、テレビを見ている時にそれが現れることもある

そんな時私はゆっくりと目をつぶる
そして時間をかけて1から思い出すのだ

姑がドアを開けて、舅が入ってきた。
子供達を玄関で靴を履かせ、娘に落ちていた上着を着せて、居間に戻ると姑が
「迎えに来ちゃったから帰るわ。仕方ないでしょ」と同意を求めるように私の目を見た
あの時の姑の目の中のものを私は読み取れなかった
本当に帰りたかったのか?助けを求めていたのか?

「今、夫が帰ってきますから。待ってて」と言うと苛々したように舅が
「なにも待つ必要などない。もう話はついたんだ」とぎらぎらした目をして言った
「家政婦さん雇ったって聞きましたよ」と言うと
「そんなことは関係ないんだ!」と怒鳴った。
このまま話していたら殺されるような気がした

あわてて外へでて隣のスーパーの喫茶室に逃げた
そこから警察に電話した
「はい。どうしました」と低い声の警察官がでた
「あの、あの、父が、舅が、家に来て、姑を・・」しどろもどろで声が震えて話せなかった
「はあ?、お舅さんが家に来たんですか?」と一つ一つ質問されてようやく来てくれる事になった
「外で待っていてください」そう言われて電話を切ったときには携帯が汗でベショベショだった

夫が会社からスーパーに駆けつけて「良かった。無事だったか」と言った
「今、警察の人が来るから、家の前で待ってて」と言うとまた外に飛び出していった

そこまでを丁寧に思い出して「もう、終わったんだ。大丈夫。もう姑はいないんだから、家に入ってくることはない」と言い聞かせて落ち着く。

電話はもう着信拒否にしてある
でも今でも鳴ると心臓が飛び出るほどびっくりする
最初姑を匿った時、舅から「ばあさん、電話にだせ」と何度も何度もかかってきた

姑に代わると受話器からがんがんと怒鳴る声が聞こえた
「てめー、どうなるか分かってるんだろうな。」姑は脅えてもう電話には出たくないと言った
私は共依存症どっぷりで「私が代わりにでます」自信たっぷりで言ってしまった
私なら舅も分かってくれると思ったのだ

それからは電話は私がとった
最初は「もう、勘弁してくれ。母さん俺に返してくれ」と泣きながら言っていたが
だんだん「貴様、何様だ!」と興奮する様になった
そして「死んでやる。今すぐ首つってやる」と脅すようになった

私は冷静に「そんな事、言わないでください」と静かに言うと、嬉しそうに、延々と自分の寂しさを訴えた
それでも姑を出さでいると
「今から行くからな。鍵、掛けとけよ」と脅すようになった

この言葉が1番恐かった。本当に今にも来てまたドアを蹴ったり、叩いたりしそうな気がした
電話を切った後何度も何度もドアを確認した

ドアで物音がすると体中の汗が吹き出るようになった
ようやくナンバーディスプレイをつけて、メッセージだけ録音できるようにした
もう、舅からの電話を出なくても良くなったのに、ベルが鳴るといまだに体が硬くなる

自分で自分のトラウマを作ってしまったなと思う
もっと早く手放していれば、此処まで苦しまなかっただろうな・・・
それにしても舅の姑への執着は凄かった
絶対にあきらめることがなかった

舅も人からの拒否を受け入れられないのだろう
長年、どんなに酷い目にあわせても逃げ出さなかった姑が自分を捨てるなど、舅の中では許されない、生きる根元のような物だったのかもしれない

夢を見た朝はいつも同じ事を考える
今2人はどうしているだろう
何度も何度も酒のつまみを作らされたあの台所を思い出す
汚物まみれのトイレ、ヘドロ状の風呂場・・・

暗い穴へと引き込まれそうになる

もうあそこへは行ってはいけない
私の場所はもうあそこにはない
もう、終わったんだと必死に言い聞かせる自分がいる


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2 コメント

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Unknown (ヤンマー)
2005-12-13 23:45:13
明けない夜はない



ちっこさんのトラウマという闇もきっといつかは明けることと信じています。



夜明け前が一番暗いといいます。

もうすぐ、明けるかもしれませんね。



ちっこさん、もう戻らないでくださいね。

本当に、今はご自身と家族の平安を・・と思います。



クリスマスが近づいてきますね。

ひとつひとつ、いい時間を重ねていくことで、トラウマが解消されるといいです。



いつでも応援しています。
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ヤンマーさんへ (ちっこ)
2005-12-14 09:01:18
ありがとうございます



そうですね。早く明けてくれるといいです

あせらず、ゆっくり朝日が昇ってくるのを待ちます



ヤンマーさんの応援心強いです

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