トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

子育てに疲れる

2011-04-30 12:30:19 | 
PSPを買う。
PSPの画像の美しさに刺激され、ゲームソフトを買い捲る。
ゲームの難しさにゲーム攻略本を買い捲る。

攻略本を買うのにお金が足りず、あーちゃんのお財布からお金を盗る。

携帯を買う。
パケ放題の月額の高さに、本人了解の上、ネットに繋げない様に手続きをする。
音楽もダウンロードできない事を残念がる。
ちょっと可哀相になり、パソコンからレンタルCDをダウンロードできるように
してあげる。

大喜びで好きな曲を入れまくる。
次から次へと朝レンタルして、夜返すを繰り返す。
本当に欲しいCDは高い。
だから、自転車がパンクしたと嘘をついて、パンク代を持ってCDを借りてくる。

携帯で友達とメールする。
相手も始めて買った携帯。
メールの手軽さにはまり、何度もメールをやり取りして楽しむ。

友達は、嘘メールを送ってくるようになった。
『今!友達とケンカして、友達の携帯を折ったので謝りに行きます』

ビックリする息子。

それぞれの友達からリアルタイムでケンカの内容のメールが送られてくる。

散々心配する息子。
1日中、気を揉んで夕方『嘘でした~』と笑いマークのメール。
疲れきった息子はお風呂も入らず寝る。

それから、その友達は面白がって嘘メールを送るようになる。
一日に何十通も同じメールを送ってくる。

そして『お前といるとゲームの話しばっか。頭変になる。お前のアドレス消す。
さようなら』というメールが何十通も送られる。

息子、ごはんも食べれずに布団にもぐって寝る。
心配で声をかけると『メールを見て』と言う。

何十通も同じメールが並んで最後に
『ごめん。違う友達と間違えた。誰も悪くない』とお詫びメール。

きっと行き過ぎたいつもの嘘メール。
息子は『返事をする気になれない。間違えてなんかいない。わざとだ。もう友達じゃない』

それから何時間かお詫びのメールが届き続けたが
息子が返事をすることはなかった。それっきりその友達とは連絡を取り合っていない。


何かをすると、何かが起こる。
良かった。と思っても
良かれと思ったことも、必ずトラブルとなって返ってくる。

子育てに疲れたって思う。
しんどいってため息が何度も出る。

個人懇談に行った。
その子にあった支援計画を立てるためにという事で、1人、2時間近くとっての
懇談だった。

なんだか、疲れきっていた私は、全てを話した。
恥ずかしいと思って隠してきた事も全部。

先生は、一緒に考えてくれると言ってくれた。

もう、1人では無理だ。
そんな気がする。
多くの人の手を借りて、子育てをしよう。

大型連休初日。
子供達は3ヶ月ぶりに父親に会いに行っている。

いつもは、その隙に友達と出かけたりするのだが、昨日からずっと
家に篭っている

昨日は昼間から酎ハイを呑んで、撮り貯めたビデオを見続けていた。
今日は、久しぶりに晴れ。
ホコリの溜まったベランダを掃除して、カーテンを洗い、こっそり隠しておいた
チョコレートを食べながら、またビデオを見ている。

面会はいつも憂鬱だが、今回は何も考えずにぼんやりしていたい。
休んだら、また前に進もう。

がんばれ。わたし。




新スタート始まってます。

2011-04-21 20:34:41 | 子供
お弁当持参のなが~い入学式を終えて、お兄ちゃんの高校生活が始まりました。

お兄ちゃんは、学校が始まってもうすっかり馴染んでいるようです。

『明日は数学のテストをするらしいぞ!割合の問題が絶対でるから、オレ、
帰ったら勉強する』

なんて、過去には聞いたことのないセリフに
『お兄ちゃんも成長したなぁ』と関心していたら、家に帰ってきて

『あはは。今日、テストだった!でも全部解けたぞ!』って。。。
なんじゃ。そりゃ。

『まあ。まあ。解けたんだから良いじゃん』

携帯も購入し、メールを楽しそうにやり取りして、高校生ダナぁと感じます。

あーちゃんも、クラス替えで仲良しさんと離れ離れになってしまったけれど
全然気にする様子もなく、元気に通っています。

でも、最近のあーちゃんはちょっと気がかりがあります。

まあ。いつも私の気がかりなんてふっと一息で吹き飛ばしてしまうあーちゃんなんですが。。。

今度、ゆっくり整理できたら書こうと思います。

また、明日もお弁当持参で学校説明会と午後から個人懇談が待っています。
宿舎の子供たちもいるので、遠くから来る親の為に学校行事はまとめられるものは
全部1日でやってしまおうという感じです。

働いている私にも、休みが1日とるだけで良いので助かりますが、
朝から夕方までびっちり学校にいると、帰りには必ず頭がズキズキ痛くなります。

でも、この行事が終わるとしばらく大丈夫だと思うので頑張ります。
なかなか、暖かくなりませんね。早く春が来て欲しいです。



一歩進んで二歩下がる

2011-04-02 22:41:30 | 
良い事があったなぁってホッとしている次の瞬間には
ガクーッと落ち込む出来事が起こる。

本当に人生は『無情』だなぁと感じる。

お兄ちゃんにとって、最大の難関の『強いこだわり』と『強い衝動性』
これにストレスと環境とタイミングが揃った時、どんな常識も理性もやすやすと
乗り越えてしまうんだなぁと思う。

医者は言った。
『こだわりはなくならないです』『無理に止めると状況が悪くなります』
ずっと監視して縛りつけておく事はできない。
そしてどんな小さな状況も完璧に防ぐ事はできない。
ならば流れに任せるか。
運命の神様の導くままに。。。。

しかし、そういうわけにはいかない。
諦めてお兄ちゃんを後に人様に迷惑をかけて犯罪者になるような人間に
するわけにはいかない。
幸せになって欲しいと親心に思うのだ。

私が『お兄ちゃん、やったでしょ』と言ったら
お兄ちゃんは鬼の形相で『俺は!やってねー!疑いやがって!』と怒鳴り散らす。
その姿は過去の元夫そっくりだった。

やったのが見え見えなのに、自分を守るために必死に攻撃してくる。
まるで私が『そうだね』と言ったなら自分の悪事が帳消しになると思っているかの
ように。。。

こんな風に元夫の過去と重なると冷静には対処できない。
だから私はあーちゃんを連れて家出した。

あーちゃんの手を引いて街の中をウロウロと彷徨った。

なぜ。あんなに上手く行っていたのにまた、同じ事が繰り返されてしまったのだろう。
やはり、私に少しの油断があった。
大丈夫だと思う隙があった。
お兄ちゃんにとって、条件が揃った時それはやすやすと起こるのだ。
その事を忘れてはいけない。
そう悟った。

なぜそうなるかは大事だけど、そうなりたいからそうなってしまう事を受け入れなければならない。

家に帰りお兄ちゃんとあーちゃんに正座させた。
『また。おうちからお金がなくなるはずのない場所からなくなってしまいました。
これは、おうちが安全じゃないという大変な事が起こりました。』
するとお兄ちゃんはすかさず

『この家に引っ越したからだ!この家に引っ越してから悪い事が起こったんだ! 』

(これも過去、借金が発覚する度に、『このかばんを買ってからこんな事が起こるんだ!』とかばんのせいにしてビリビリとはさみで切り刻む元夫とダブる)

『お兄ちゃん。引越ししたからとか、方角が悪いとか関係ないんだよ!だれかが
何かしたからお金がなくなってしまったんだよ。
でもねどうしてなくなったかなんてお母さんには分からない。
それは、やった人しか分からない。何かをした人が胸に手を当てて反省する事なんだよ
。自分が関係ないなら知らん顔していれば良いでしょ。』

『じゃあ。探さないの?』
『探さないよ。』

複雑そうな顔で考え込むお兄ちゃん。
お母さんは、悪事の帳消し役はもうやりたくないんだよ。
自分で自分のやったことの責任を背負っていくんだよ。

過去の元夫の亡霊と戦いながら(冷静にな。と心に言い聞かせる)
大きく息を吸い込んで吹っ切るように言ってみる。
『さあ。しっかり聞いてちょうだい』
『あーちゃん!お兄ちゃん!人の物を盗ってはいけないってちゃんと知ってますか?』

『うん』
『当たり前じゃん』と2人で大きく頷く。

『そうですよね。人のものは盗ってはいけない。自分以外の人のお財布も触ってはいけないよね。お母さんも勝手にあーちゃんのお財布もお兄ちゃんのお財布も触らないでしょ。たとえ家族でも自分以外のお財布は触ってはいけないんだよ。
これは、この家族のルールだよ。ルールは守らなくてはいけないでしょ。』

『うん。そうだね』とあーちゃんが頷く。
お兄ちゃんは無言のまま頷く。

『これからも、このルールは守ろうね。そしてお母さんは過去に家のお金が
突然なくなって哀しい思いを沢山したから、こういう事が起こるととても哀しい気持ちになって、腹が立って酷い言葉をみんなに言ってしまいます。
でも、もうこんな哀しい気持ちには二度としたくないと思っています。
分かったかな?』

ふたりが頷いたところで
『はい!この話は終わりだよ』と言った。

それから、お兄ちゃんはホッとしたかのようにまた落ち着いた日々が始まった。
お手伝いも率先してやっていた。
これも、過去の元夫の行動にそっくりでフラッシュバック続きで本当に
精神力を奪われる。

元夫と似てる行動だけど元夫とは違う。
上手くいくのかいかないのか分からないけれど、あの手この手でお兄ちゃんに
基本的な大事な事を覚えてもらわなければいけない。

最初は親として、感情的に訴えてきた。
次に練習を重ねてみた。
今回は、先生風でやってみた。

数日たって、買い物に出かけた日、お兄ちゃんが言った。
『お母さん、あの日は家出したの?』

『そうだよ。とても悲しかったからね』

お兄ちゃんは、何も言わなかった。

今度はどんな手が残っているだろうか。
もう、悲しい思いはしたくないんだけれど。。。。。