もうとっくに辞めた様な気分になっていたけれど長い有休が遂に終わり
今日で夫が本当に退職する
1週間位前から必要な手続きをしに会社に行っていた
夫から「悪いんだけどお金用意できる?」と言われた
「幾ら?」
「20万・・・会社の人や会社から借りていた分がある。それも整理したいから」と言われ、細かく内容を書いたプリントを渡された
前に私が「人にお金を借りて平気で返さない貴方は軽蔑されているだろう」と言った事が堪えたらしい
「とにかく全ての膿みをだすよ。全て清算して真っ白になりたい」と言った
次の日にお金を用意して渡した
まだ任意整理の方は進んでいない
でも受理されたらしく夫の携帯に借金の請求がぴったりと止んだ
夫は「ビックリするくらい静かになったな」と言った
毎月、毎月6社からもの請求は凄かった
家にいてもひっきりなしに携帯が鳴っていた
幾ら鳴っても夫は携帯に出ようとしなかった
「携帯鳴ってるよ」と言っても
「良いんだ。変なところからのメールだから」と言っていた
あれが全て消費者金融からのものだったのだなんて本当に気がつかなかった
自分のお気楽さにあきれてしまうくらいだ
返済の電話が止まって夫が
「なんか、頭がようやくハッキリしてきた。周りが良く見えるような気がする
いろんな事が考えられるようになってきたよ」と言った
「それは良かったね。毎月最低でも7万は用意しなきゃいけなかったんだから、電話攻撃も凄かっただろうし、やっと返してもまたすぐ返済日が来るような気がしなかったかい?」
「そうなんだ。いっつも返済の事で頭がパニックになって、仕事どころじゃなかった。その上おふくろや親父の事、会社の嫌な上司の事、次から次へと問題が出てきて二重人格見たいになっていたんだ。この問題に悩んでる自分と問題を排除している自分、もう何がなんだか分からなかったよ。
お前に見つけられて本当に良かったよ。
俺の背中を押してくれて本当にありがとう」と言われた
「弁護士の人に話せたことが良かったんだよ。もう1人で悩まなくて良くなった
んだから。隠す必要もなくなったんだし、色々問題があったってお父さんは言うけれど本当は問題はひとつだったんだよ
借金の問題が大きすぎてそれを紛らわすためにいろんな問題を自分でくっつけていたんだよ。」
「そうかもしれないね・・・・」としみじみと呟いた
その日は日曜日だった
夫に「スーパー銭湯に行かない?」と言われた
久々に大きなお風呂でゆっくりしたい気持ちもあって子供達を連れて出かけた
外は行楽日和で晴れていた
夫は大きく腕を伸ばすと
「あーーーー。もう競馬をしなくて良いと思うとホッとする。稼がなきゃ。当てなきゃって思わなくて良いかと思うと本当に嬉しい。日曜日を日曜日として暮らせるなんて本当に気楽だ」と言った
「もう競馬やりたくなくなったんだ。楽しくなかったんだ」と聞くと
「楽しくなかった・・・・」と言った
ここ数日夫は身辺整理をしていた
夫はとにかく物が捨てられない性格だった
お気に入りの記事が載った新聞すら捨てられない
片付けても片付けても夫の物で部屋が埋まっていく有様だった
新聞はスクラップにするわけでもなくただ積み上げられていた
それを全て縛って廃品回収にだした
自分の漫画の単行本も殆ど古本として売ってきた
家の中が突然ガランとした
「俺にしてはフットワーク軽いでしょ」と笑った
「うん。背中の錘が取れたようだよ」と言うと
「それを言うなって・・・・」だって
私の心の傷が消えたわけじゃない
夫への猜疑心も消えたわけじゃない
もちろんこれからも信用するわけでもない
借金夫と共存するためにはいつでも逃げられる用意を欠かすことはできない
お金も見えるところに置かない
財布の場所もその都度変える
子供や自分の通帳も置き場所を豆に変えるなど自衛策は欠かせない
それでも共存するからにはその他のところでは楽しく暮らそうと思う
全てが嘘だったわけじゃない
子供を愛している気持ちも本当だと思う
まだまだやる事は沢山ある
仕事も決まっていないし・・・・
私もやることが沢山ある
でも明るく前向きに進めたらいいなって思う
とりあえず今日は20年勤めた会社を退社する日なので
ささやかながらご苦労さんパーティーをやろうと思っている
子供達も飾り付けをすると張り切っている
昨日まで会社の恨みつらみを吐き出してやると言っていたが今朝になって
「なんか新しい自分になるための一歩だと思う事にするよ。」と言って出かけた
私の人生って本当にデコボコだけどそれでも前に進んでいくしかない
これが私の道だから、道端に花を植えながら少しづつ進んでいこうと思う
今日で夫が本当に退職する
1週間位前から必要な手続きをしに会社に行っていた
夫から「悪いんだけどお金用意できる?」と言われた
「幾ら?」
「20万・・・会社の人や会社から借りていた分がある。それも整理したいから」と言われ、細かく内容を書いたプリントを渡された
前に私が「人にお金を借りて平気で返さない貴方は軽蔑されているだろう」と言った事が堪えたらしい
「とにかく全ての膿みをだすよ。全て清算して真っ白になりたい」と言った
次の日にお金を用意して渡した
まだ任意整理の方は進んでいない
でも受理されたらしく夫の携帯に借金の請求がぴったりと止んだ
夫は「ビックリするくらい静かになったな」と言った
毎月、毎月6社からもの請求は凄かった
家にいてもひっきりなしに携帯が鳴っていた
幾ら鳴っても夫は携帯に出ようとしなかった
「携帯鳴ってるよ」と言っても
「良いんだ。変なところからのメールだから」と言っていた
あれが全て消費者金融からのものだったのだなんて本当に気がつかなかった
自分のお気楽さにあきれてしまうくらいだ
返済の電話が止まって夫が
「なんか、頭がようやくハッキリしてきた。周りが良く見えるような気がする
いろんな事が考えられるようになってきたよ」と言った
「それは良かったね。毎月最低でも7万は用意しなきゃいけなかったんだから、電話攻撃も凄かっただろうし、やっと返してもまたすぐ返済日が来るような気がしなかったかい?」
「そうなんだ。いっつも返済の事で頭がパニックになって、仕事どころじゃなかった。その上おふくろや親父の事、会社の嫌な上司の事、次から次へと問題が出てきて二重人格見たいになっていたんだ。この問題に悩んでる自分と問題を排除している自分、もう何がなんだか分からなかったよ。
お前に見つけられて本当に良かったよ。
俺の背中を押してくれて本当にありがとう」と言われた
「弁護士の人に話せたことが良かったんだよ。もう1人で悩まなくて良くなった
んだから。隠す必要もなくなったんだし、色々問題があったってお父さんは言うけれど本当は問題はひとつだったんだよ
借金の問題が大きすぎてそれを紛らわすためにいろんな問題を自分でくっつけていたんだよ。」
「そうかもしれないね・・・・」としみじみと呟いた
その日は日曜日だった
夫に「スーパー銭湯に行かない?」と言われた
久々に大きなお風呂でゆっくりしたい気持ちもあって子供達を連れて出かけた
外は行楽日和で晴れていた
夫は大きく腕を伸ばすと
「あーーーー。もう競馬をしなくて良いと思うとホッとする。稼がなきゃ。当てなきゃって思わなくて良いかと思うと本当に嬉しい。日曜日を日曜日として暮らせるなんて本当に気楽だ」と言った
「もう競馬やりたくなくなったんだ。楽しくなかったんだ」と聞くと
「楽しくなかった・・・・」と言った
ここ数日夫は身辺整理をしていた
夫はとにかく物が捨てられない性格だった
お気に入りの記事が載った新聞すら捨てられない
片付けても片付けても夫の物で部屋が埋まっていく有様だった
新聞はスクラップにするわけでもなくただ積み上げられていた
それを全て縛って廃品回収にだした
自分の漫画の単行本も殆ど古本として売ってきた
家の中が突然ガランとした
「俺にしてはフットワーク軽いでしょ」と笑った
「うん。背中の錘が取れたようだよ」と言うと
「それを言うなって・・・・」だって
私の心の傷が消えたわけじゃない
夫への猜疑心も消えたわけじゃない
もちろんこれからも信用するわけでもない
借金夫と共存するためにはいつでも逃げられる用意を欠かすことはできない
お金も見えるところに置かない
財布の場所もその都度変える
子供や自分の通帳も置き場所を豆に変えるなど自衛策は欠かせない
それでも共存するからにはその他のところでは楽しく暮らそうと思う
全てが嘘だったわけじゃない
子供を愛している気持ちも本当だと思う
まだまだやる事は沢山ある
仕事も決まっていないし・・・・
私もやることが沢山ある
でも明るく前向きに進めたらいいなって思う
とりあえず今日は20年勤めた会社を退社する日なので
ささやかながらご苦労さんパーティーをやろうと思っている
子供達も飾り付けをすると張り切っている
昨日まで会社の恨みつらみを吐き出してやると言っていたが今朝になって
「なんか新しい自分になるための一歩だと思う事にするよ。」と言って出かけた
私の人生って本当にデコボコだけどそれでも前に進んでいくしかない
これが私の道だから、道端に花を植えながら少しづつ進んでいこうと思う