トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

私だって

2014-05-22 19:33:15 | 
私だって、何でもかんでも駄目って言いたくない。

「そうだね!楽しそうだね」って賛成してあげたい。

でもさ。それをやってしまうと、歯止めが効かなくなってしまう。

周りの事を考えてする事ができない。

お母さんが賛成してくれたんだから、どんな風にやっても大丈夫。
そんな風に思われてしまうのが嫌なんだよね。

そして、起こっていないけど、起こらないかもしれないけれど、いつも確実に起こってしまうトラブルに
巻き込まれたくないって、今までの嫌な思い出が頭に浮かんで、つい、守りの気持ちが強くなって

「えー。それはちょっと。。。」と言ってしまう。

その時のお兄ちゃんの落胆する顔。
俺が何かしようとすると、いつも嫌な顔するよね。

何でも駄目だよね。

良いじゃん別に。

周りだって俺に迷惑かけてんだから、俺だって周りに迷惑かけたって、お互い様なんじゃないの?

だったら、周りに先に言えよ。
俺が我慢するなら、周りにも我慢させろよ。

最初に、駄目と言っても、お兄ちゃんが本当にやりたいとか、やろうって予定に組み込んでしまったら
それを変える事は本当に難しい。

本人も「無理かなぁ」位に気持ちなら、私の言葉も届くけど、
すごくやりたくて、やらなくちゃ駄目だって思い始めていたら、どんな事をしてでもやろうとする。


自分でカラオケの道具を買って、家でカラオケをやりたいって言う。

お兄ちゃんは自分の声の大きさを調整する事ができない。
加減が分からないから、どこでも大声で話してしまう。

歌だって大声で歌ってしまう。

平日の休みは友達と遊べないから、家でカラオケを歌いたいっていう。

いくら昼間だって、近所迷惑だよ。と言ったら
「隣の犬だって、孫だってぎゃーぎゃー昼間っからうるさいんだから、俺が歌ったってお互い様だ」

「お隣のお孫さんはまだ小さいんだから昼寝だってするし、お兄ちゃん1時間で終わらないでしょ。
歌い出したら5時間は歌うじゃん。
迷惑だよ」

「それくらい、良いじゃん」

「防音の装置のついたマイクとかあるんじゃないの。そういうの使えば良いんじゃないの」

「そんなのあるなら、見せてよ」

パソコンをいじって
「ほら。こんなのあるじゃん。」

見るとゴムのカップで口で覆うようにできるマイクがあった。

「ほら。騒音防止って書いてあるじゃん」

「じゃあ。そのゴムのカップみたいのも買ってね。お母さんがいるときはやめてね」

そんなゴムのおわんみたいなマイクに向かってまで歌って楽しいのだろうか。

ひと月に1200円払って、カラオケの音楽を配信してもらうんだそうな。

1200円あれば、一人でカラオケに行って8時間歌った方がよっぽどストレス発散できそうなのに。

家で、一人で好きなだけ歌いたい。

そう思ってしまった、お兄ちゃんの気持ちを止める事はできない。

去年の、一人の時間を埋めたいって公園へ行って知らない人を沢山連れてきたり、
騙されたり、けがをしたりするくらいなら、一人で家でカラオケしてくれていた方がずっと安心な
はずなんだけど。

「すごーい。良いね。お母さんも一緒に歌いたい!」って笑顔で言ってあげたい。


でも何かするには、まず周りが迷惑しないかを考えてほしい。

一人暮らししたいなら、やりたい放題はできないんだよって知ってほしい。

だからまずブレーキがかかる言葉をかける。。
仕方ないんだって思う。
それが今後の為って思う。


だけど、やっぱりがっかりするお兄ちゃんの顔を見ると、いつも私の心は淋しさでいっぱいになるのだ。

不穏な空気

2014-05-05 17:58:32 | お兄ちゃん
スタート上々で急に余裕ができた気になって、土日だけでも仕事を増やそうかなと本気になったりして。

でもね。やっぱりね。

「あいつむかつく。マジ腹立つ。えらそうに言いやがって。何度も同じこと言いやがって。」

やっと一カ月過ぎたばかりだって言うのに、初任給だってまだ出ていないうちから、もう嫌いな人が出来ちゃうんだな。。。

もう、定年間近の男性。
この施設で何十年も働いていて、その人しかできない仕事を任されていて、すでに雇用扱いでベテランの人。
でもお兄ちゃんが来た事が空気を変えてしまっているようで、お兄ちゃんの言動や行動が気になるらしい。

お兄ちゃんの仕事のやり方も、自分と違っていて気になるらしい。

気になると直るまで言わないと気が済まない。
直らないとなおさら気になる。

お兄ちゃんは言われた内容より、言い方や声の高さに反応してしまう。
同じトーンで同じ口調でゆっくり言われるのと、高い声で早口にイライラしたように言われると同じ事を
言われているのにまったく違う風に受け止めてしまう。

その状況が過去の嫌な思い出とリンクすると、その人を見るたびに、フラッシュバックに襲われて、
ストレスはたまっていってしまうのだ。

家にいると、忘れて笑っているときもある。上機嫌で帰ってきて朝も普通に出かけて行く。
でも、安心はできないのだ。
同じ感情を持続し続ける事が出来ないだけ。

決してストレスが消えているわけでも、消化されているわけでもない。

見えない部分で、本人も気がつかない部分で蓄積され続けているのだ。

そして、それは行動となって、ちょっとずつ現れ始める。

また同じループの始まりなのだ。


つかの間の平穏な日々もあっと言う間に終わってしまうようだ。