他人のガラクタばかり詰め込んでいた私の箱は
すっかり空っぽになってしまった
持っているのも忘れるくらい軽くなってしまった
たまに開けると、綺麗なバラや
可愛い鈴が入っていたりする
昔,箱の中に入っていた
ガラクタに紛れ込んでいたナイフや、ガラスの破片は
もう入っていないようだ
今、私の箱には一枚の青い羽根が残っている
家族みんなに見守られて、
旅立ったのも気づかないくらい静かな別れだった
この青い羽根もいつしか箱からなくなってしまうだろう
もう箱などいらないのかも
楽しむことも
悩むことも
苦しむことも
いつだってできる
自分の事は箱にしまう必要はもうないんだ
だって私は自由なんだから