トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

分かりあえない

2015-06-07 19:24:47 | 
「母さんの言っている事、考えている事、ぜんぜんわかんない」

そう。
どんなに説明したって、どんなに伝えようとしたって、
お兄ちゃんがやりたいって思ってしまった事は、止められない。

どんな言葉を尽くしても、どんなに分かりやすく言葉を選んでも、
やりたいって気持ちを変える事はできないし、
やりたいって予定を入れてしまったら、絶対に変えられないもんね。

そしてどんなに反対しても、結局はやってしまうんだから、
私の気持ちはいつも届かない。

この関係は永遠に変わらない。
お兄ちゃんは変わらないから。

また。知り合って数回しか会っていない人達を、「とても良い人」と言って
「家に連れてきて遊びたい」って言う。

またか。
いつかは言いだすかもと思っていたけど、やっぱりね。

自然と返事は鈍く、暗い気持ちを表情に隠す事ができない私。

「なんで?また、物が盗まれるとか心配するわけ?礼儀正しいし、施設の仲間の同級生だし、
年下なんていないし。なにがそんなに嫌なわけ?」
「高等養護学校の卒業生なら家に呼べて、なんでこの友達は駄目なの?」


説明する言葉がみつからない。

「遊ぶのはさ、みんな色んなところから来てるんだから、一番集まりやすい町中であって遊んだ方が良いんじゃないの」と言って部屋をでた。


お兄ちゃんには届かない想いを言うとしたら
お兄ちゃんにはコミニュケーションの障害がある。

親しくなった人との距離の取り方が分からないために、近づきすぎると必ずトラブルになる。
最初は「あんな良い奴いない。今までの中で一番親友だ」と絶賛していても、少しでも自分と考えが合わなかったり
自分の気持ちが通じないとあっという間に、悪い部分をあげつらって「あんなやつ死んでほしい」とまで言い放つように
なる。

興奮して、気持ちを抑える事ができなくなってしまう。

そんな時、私の知っている人ならば、親と連絡して間にたって、誤解を解いたり、これ以上関係が悪化しないように
お互いに見守っていける。
でも知らない所で知らない友達とトラブってしまうと、どうする事もできない。

今までそれで上手く切り抜けられた事など一度もない。

とてつもなく酷い目に逢わされるか、精神状態がズタズタになってしまうか。
その後のフォローにどれだけ自分が振り回されるか、考えただけでも気が滅入る。

だけど、お兄ちゃんの「親友」にスイッチが入ってしまうと止められない。

どんなに過去の辛かった事を言っても、「今回は違う」と言い続け、どんなに違うかを延々と私に説明し
私が「うん」と言うまで諦めない。

そして「うん」と言わなくても結局は「連れてきた。約束してた。良いでしょ」となってしまう。

「トラブルにならないように、考えながら付き合って」なんてむなしい助言をするだけで、結局受け入れてしまう事になる
のだ。。。

嫌だ。
本当に嫌だ。

息子は「俺の気持ち全然わかってくれない。」と言う

なら、お兄ちゃんはお母さんの気持ちを分かってくれた事があるんでしょうか。。。。