トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

出発!

2010-05-30 07:05:36 | お兄ちゃん
お兄ちゃん!修学旅行に出発しました。

朝。5時半に家を出るため、4時半起きでお弁当を作らなければならず、
寝坊しちゃいけないと緊張して、殆ど眠れなかった。

もう!大変でした。
またまたお兄ちゃんの『持って行きたい病』です。

お兄ちゃんは旅行に必ず沢山の物を持って行きたがる。
去年の町内会の旅行になんとゲームキューブ本体を背負って行った人です。

DSのソフトも大量に持って行って、結局1番大切なソフトを無くしてしまい
楽しい旅行が一変悲しい想い出に。。。
過去にも学校に大量の図書館で借りた本を持って行き、無くしてしまって
弁償したり。。

お兄ちゃんは『持って行きたい!』と思うと止められなくなってしまう。

どんなに説得しても、どんなにリスクを説明しても。
なっとくした振りをして隙を見つけては持っていく。

持っていくけど管理ができずトラブルに。。。

今回の旅行には『遊戯王カード』持って行くと言いだし、
『先生がカードなら良いって言ったんだ』と言い張り。。

どんなに説得してもダメ。
仲良くなった友達と遊ぶ約束をしたと言って、バックにいっぱい入ってた。

友達のお母さんに連絡すると
『うちの子は持っていくみたいですよ~』と明るくお返事。。

『じゃあ。決まったカード一束のみ!レア物は絶対持っていかないこと』と約束を
させて持たせた。

朝。お弁当を鞄に入れようとしたら、DSが入っていた。。。(泣く)

もう~。勘弁してよ。

『しゅうがくりょこうなの!修、学、旅行!勉強しに旅行行くの!』と朝からぶちきれ!

でもお兄ちゃんの心は旅行への期待で全然聞いてない。

『あれ~?入ってた~?ベットから落ちて入ったんじゃないの?』とすっとぼける!


はああああ。
『支援クラスは先生優しいけど、ルールを守らないのは厳しいでしょ。ゲームなんて
持って行ったら没収されて返してもらえないよ』

こっちはカッカと怒っているのに、お兄ちゃんはルンルン気分。
『もう!持っていかないって~。』

今、見送りに行った友達のお母さんから

『無事に出発しましたよ~』とメール。


やっと。行ったか~。

後はもう先生にお任せじゃ~。




後悔ばっかりの1日

2010-05-25 20:24:12 | 
高等養護学校の見学会と、療育手帳の取得の児童相談所の検査と、病院の診察とが
一ヶ月に重なって、さすがに3日は仕事を休めないからどれか削らなきゃならない。

おまけに病院の診察日が仕事の忙しい日でずらしてもらえないかと児相に電話するんだけど
担当者が捕まらず、担当者から電話がくれるときは携帯のマナーモード中。
結局、今日一日ずっとすれ違いで予約がとれたかどうかも不明。。。

上司にお兄ちゃんが特学で高等養護へ行くのに色々親掛かりで今年いっぱいは
休む日が多いと伝えると『高校へ行ってもこの状態なの?』と嫌な顔をされた。
それは行って見ないと分からない。。
多分今年ほどじゃないと思いますが。。。と伝えたけど。。。

結局、3日は休めず学校の見学会を見送る事にした。
希望を出したお母さん方と固まって行くようにと先生に言われていて、
行けなくなった事を懇談会でメール交換したお母さんに伝えたけど
なんだか上手くメールの文章にできずイライラ。

上手く、伝わったかなぁ。
と心配になり、先生に伝えた方が良かったの?とか変なところで心配が膨らんでいる。


市営住宅の申し込みも迫っていて、市営住宅の申し込み所に行って手続きの仕方を
聞きに行った。

年配の男の人が出てきて、イスにふんぞり返るように座って
『何が聞きたいの?市営住宅の申し込みねぇ。資格があるんだよね。資格って知ってる?』

と聞き方が遠回りで私が聞き返すと
『そういうこと聞いてないんだよねぇ。何見て来たって?そんなのに書いてないでしょ。
勝手にあなた話さないで。私が順番に聞くから答えてね』
って穏やか話し方なんだけどなんだかいや~な気持ちになる話し方だった。

『私の説明で分かりましたか?』ってまるで小さい子供に言うみたいに話
『じゃあ。そういうことで、ご苦労さん』と始終笑顔。

その場所を出るときにはもの凄く不快感が残っていた。

あれは。笑顔じゃないって思ったのは列車に乗ってから。
あーいうのを薄笑いって言うんだ。

人を見下したような笑いってあーいうのを言うんだ。

ふんぞり返っていかにも教えてやってるって感じの話し方。
なんだか悔しくて涙がでた。

行かなきゃ良かった。

何をやっても後悔ばっかり残る一日だった。

疲れた。
抱えきれない荷物。

どれを降ろして良いのかも分からない。





トンネルの向こう側

2010-05-23 19:26:32 | ポエム
長く、暗い、迷路のようなトンネルの中にいた。

迷いながら歩いているといつも二本の分かれ道にたった。

『どっちへ行けばいいのだろう』

『どっちの道が出口だろう』

右の道。左の道。

目を凝らすと右の道には薄くぼんやりと灯りが見える。

左の道はどこまでも真っ暗だ。
まるで大きな魔物の口の中を覗き込んでいるようだった。
あまりの暗さに足がすくんだ。

『きっと。右だ。だって遠くに薄明かりが見える。』

ぼんやりと見える灯りを頼りに、ずんずんと進む。

灯りはだんだん大きく見えてくる。

『良かった。やっぱりこっちだった』
出口への期待に胸膨らませ、光に向ってどんどんと進む。

だけど。明るくなりかけたトンネルはまた薄暗くなっていく。
『速く。見失わないうちに』

もう少し。もう少しのところで灯りはふっつりと消えた。

そしてまた二本の道の前に立っていた。

『なぜだ。灯りを目指して歩いたのに』

また右の道。左の道。
目を凝らしてみる。

今度は左の道にうっすらと灯りが見える。
私はまた灯りのともる左の道を進む。

もう少しのところでまた灯りは消えた。

何度も。何度も。私は二本の道を選び続けた。
灯りのともる道を選び進み続けた。

『今度こそ』『きっと次は』そう信じて。
しかし、トンネルの出口にたどり着くことはなかった。

トンネルに迷い込んでから18年目、また私は二本の道の前にたった。

右の道。左の道。

今度は右の道にうっすらと灯りが見える。

とおく誰かの声が聞こえた。
『何度も同じ過ちを繰り返す時、そこに答えが隠されているんだよ』

いつも灯りのともる道を選んだ。
だけど、それは本当の灯りではなかった。
真っ暗な道から目をそらす、己の弱さの灯りなのだと気がついた。

私は真っ暗な左の道を選んだ。

恐くてたまらない真っ暗な左の道。

最初は這って進んだ。

杖を見つけ壁につかまって進んだ。

どこまでも真っ暗な左の道。

先など見えない。

ただ、足元だけを見て。

歩く地面だけを信じて。

私は、転び。傷を負いながらも進んだ。

いつしか、つま先が見えるようになり。
自分の手が見えるようになった。

俯いた顔をあげると私はトンネルの向こう側に立っていた。


大切な事を忘れてませんか

2010-05-17 22:59:00 | 
変な夢を見た。

あまりに後味の悪い夢だったので、なんとなく夢占いなるものをやってみた。

すると
『何か大切な事を見落としている暗示です。
大切な事を忘れたり、後回しにしていませんか?

後から後悔しないように、目をそむけずに向き合いましょう。』だった。


何か大切なこと。。。

なんだろう。
仕事。
養育費。
面会。
市営住宅の申し込み。

後回しになっているものは沢山ある。

仕事はもうひとつ増やしたいとずっと思っていて探している。

だが、今年はお兄ちゃんの受験の為に少なくとも10日は仕事を休まなければいけない。
高等養護学校を目指す前に、療育手帳の申請の為に検査をうけたり、
学校見学も親同伴。

職場研修の前の面接も同伴。
試験も同伴。
それらを考えると気持ちもいっぱいいっぱいなので、とにかく今年は受験に集中しよう
と決めて後回しする事にした。

あと、養育費も面会は気乗りがしないし、請求はしているけれど
連絡が取れたりとれなかったり。。。
精神衛生状悪いので後回し。

市営住宅だけは頑張って申し込む。でもまだ6月からだから後回しって訳じゃないし。。


なにかなぁ。

ひとつだけ気になっていることがあるんだけど。。。

それは『姉のこと』

連絡が取れないのだ。
仕事もしているようなのだが、ゴールデンウイークも帰ってこなかったし。

どんなに忙しくてもメールの返事は一言くらいはいつもくれていたのだが。


甥っ子のことで、今はそっとして欲しいのかなと思って
あんまり連絡もせずにいるんだけど。。。。

このブログにはけっこう自分の事を色々書いてきたけど、
姉との事だけはどうしても書けない。

今まで、姉とは友達のような関係で『おねいちゃん』と呼んでいたのは小学生くらいまで。
後は名前で呼び合う関係だった。

姉は私の支えで、私は姉の支えだと思っていた。
しかし、最近その事に疑問を感じるようになり、ちょっと距離を置くようにしている。

だけど、こんなに連絡がとれないととても気になる。

だけど連絡しちゃいけない気もする。

何だろう。
大切な事って。。。気になる。




愚痴。

2010-05-14 22:30:27 | 
『お宅の息子さんふつうに見えるのよ。なんでこのクラスに来たの?』

『こっちのクラスにきてお母さん落ち込んでない?大丈夫?』

『こっちのクラスで不安じゃない?』

『ふつうに見えるだけだって?そう。でもうちの子と比べたら凄くできるように見える』

『高等養護じゃないあそこの勉強重視のところ良いんじゃないの』

『え?作業がないから?』

『なんで、障害者は作業なの?それで良いの。作業じゃなくても良いところあるでしょ。
なんで作業なの?何で?何で?そう思わない。
お宅のお子さんだって作業以外に沢山できるでしょ。
お母さんは何でもできるの?何でもやれるの?
できるところもあればできないところもあるでしょ?』

『そうよ!まあ。私の言う事はあんまり気にしないで。私の持論だから。押し付けてないから』

『まあ。落ち込んでないなら良かったわ。』

『お子さん。何でこんな事ばっかりやるって違和感感じてない?』

『ないの?_』

『あっそう。それは良かったね』(満面笑み)


弾丸のように話されて反論できず帰宅。

お兄ちゃんの事、説明するの難しい。

だから『見えるだけですよ』としかいつも言えない。

もう、来年の受験校の見学が始まっている。
私は色々見たかったけど、その勉強重視の通信制の高校はお兄ちゃんには無理だと思った。
それにお兄ちゃんは作業が大好きなのだ。

でその学校が素晴しいから見に行ったほうが良いと力説するお母さんに
『そこは、作業がないですよね』と言ったのが良くなかったのか
『作業作業ってなんで障害者は作業なんだ!』って強く言われてしまった。

私だって、駅の名前や時刻を全て一瞬で覚えてしまうお子さんには、作業よりあっている
仕事があるかもって思う。

だけど、お兄ちゃんは作業が大好きなのだ。
勉強の事を話しただけで、混乱して意識が飛んでしまうくらい、勉強に拒絶反応が出ているのだ。

お兄ちゃんのためには作業がない学校はちょっとっていうつもりだったんだけどなぁ。

お兄ちゃんが普通に見えるって言うけど、普通に見えすぎるからこれまでこんなに
苦労して、母も七転八倒苦しんだんだよね。

だって、普通に見えるけど普通では上手くいかないだもの。

それに、今のお兄ちゃんの精神の成長振りはどうなの。
昨日まで『困った。まただ』って思っていた事が
次の日には何かを悟ったかのように『俺はもうこういうことはしないんだ』って言っちゃたりして。

今のクラスには居場所がある。
朝になると『おはよう。今日も会えて嬉しい』と喜んでくれる仲間が沢山できた。

その姿にどんな違和感を持てと?
私の違和感なんて屁みたいなもんなんだよ。


『あなたのお子さんにだって沢山可能性がある。親は先に死ぬでしょ!この選択しか
なくて本当に良いの?』

私は沢山の選択の中から、傷だらけになりながら、お兄ちゃんと2人で選んだんだよ。
だから、後悔なんてないんだよ。


どうしたらいいの?

2010-05-07 20:33:07 | お兄ちゃん
『友達同士で放課後遊ぶ約束をしているようです。支援クラスではご家庭で連絡を取り合ってから遊ぶルールになっています。』と連絡帳にかかれていた。

あー。まただ。
どうやら、お兄ちゃんは放課後支援クラスの仲良くなった友達の家に頻繁にお邪魔していたらしい。

小学校へ入学してすぐにお兄ちゃんの放課後の友達と遊びたい病が始まった。

『誰でも良い。一人でいたくない。退屈は嫌だ』そう言って、入学したての同じクラスの女の子をランドセルを背負ったまま連れて帰ってきたことも1度や2度じゃない。

その度に連れてきた子はうちへの出入りは禁止になった。

学年があがるにつれ、同学年の同姓とはなかなか仲良くなれない。

公園で遊んでいる就学前の子供を連れて帰ってくるようになった。
親が放任主義なのか、お兄ちゃんの誘いにホイホイとついてやってきては入り浸る。

けれど、お兄ちゃんとは遊ばず、好き勝手にやってはゲームソフトやレアカードを盗んでは
いつの間にか帰っている。

お兄ちゃんには放課後知らない子を連れてこないでって何度も言った。

でもお兄ちゃんはどうしてもやりたい事は嘘をついてもやってしまう。
隠れたり、親を騙したり、あの手この手と色々な手段を使ってやろうとした。

そして、結局トラブルに巻き込まれ嘘がばれる。

『お兄ちゃんはどうしてもやりたいと嘘をついてもやってしまうでしょ。じゃあ。約束を決めて遊んでね』そう言って容認した事もあった。

物の貸し借りはしない。
自分より小さい子とカードの交換はしない。
低学年の子の家には遊びに行かない。

毎日入り浸らない。
お母さんがいない時は友達を連れ込まない。


物の貸し借りはしないけど、ゲームは借りてくる。
家に呼ばないけれどスーパーの休憩所に連れて行って入り浸る。

学校で『7時までには家に帰りましょう』と部活や塾の子達への門限なのに
友達の家で『学校で7時まで良いって言ったから』言って帰らない。

どんなに先回りして約束しても、自分の思い通りにしたいから
針の穴を通すように隙を見つけて約束を守らない。

『そして、どうしてもやりたいとうそをついてもやるでしょ』って言った私の
言葉を許されたと思って
『やりたかったから嘘ついてやった』と平気で言う。

お兄ちゃんにはお兄ちゃんの理屈があって、
『だって、お母さんはそれはダメだって言わなかったから』

いったい、どこまで細かく決めれば周りに迷惑をかけない放課後を過ごせるの?

『ひとりでいたくないんだ!遊ぶなって。。じゃあ俺に何しろって言うんだ!』って
怒鳴って泣くけど、どう言ったら分かってもらえるのかお母さんには。。。。

もう。分からないよ。