トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

離婚記念日

2010-02-24 20:18:00 | 
あの日。
薄暗くなった街灯の向こうに元夫の車が走り去っていくのを
子供たちと見送った。

まだ小さかったあーちゃんが『どうして、お父さんは一緒におうちに入らないの』
と聞いた。

お兄ちゃんは無言でポロポロと涙を流していた。

毎日、毎日、喉に大きな石が詰まったように息ができなかった日々。

子供達の涙を見るたびに罪悪感でつぶれそうになった気持ち。

元夫の泣き言ばかりのメール。

あー。3年もたったのだ。

変わってしまった毎日が、あたり前の毎日になるようにと
薄皮重ねるように積み上げた日々が。

あー。4年目を迎えるのだ。

今の毎日があたり前すぎて、変わってしまったあの日の暮らしが思い出せない。

子供達の涙は今も変わらないけれど。
時々、襲う波のような利不屈な感情も変わらないけれど。

きっと。また。そんな事もあったと忘れられる日がきっとくるのだろう。

だって。あの日はずっと遠く。
3年もたったのだから。


支援クラスへ異動

2010-02-17 18:55:07 | お兄ちゃん
お兄ちゃんが4月から支援クラスへ異動できることになった。

支援クラスへ異動する事にこんなに沢山のステップを踏まなきゃいけないと
知らなかった。

異動の意志を伝え。
本人の念入りな確認。

本人の支援クラスでの体験。
母の見学。

面談。面談を重ね。
教育委員会で相談。

教育委員会の中でも決定を下す人とのさらに面談。

この最期の面談は予約で2ヶ月待ちだそうだ。
でも今の段階でも支援クラスで勉強した方がお兄ちゃんの為になると
考えられますので先に支援クラスで学んでいて下さって良いですよ。

手続きは後で良いですから。と仰ってくれた。

正直、ホッとしたのと複雑な気持ちと入り混じっていたけれど、とにかく
動き出した列車は次の停留所を目指して走り出したという感じだ。

ここ数日、色々あったけれど、お兄ちゃんはとっても元気なので救われる。

落ち込む私に、沢山の人が励ましたり、一緒に怒ってくれたり。

あるいたずらの犯人にお兄ちゃんが疑われてしまって、本当に凹んでしまった。
ただ歩いてるだけで中学生に絡まれ。
ただ帰ってきただけでいたずらの犯人と疑われ。

管理人に『出てってもらう』と怒鳴り散らされ、息子を犯人と思い込んだ人は息子に身体検査をし『今度やったらやくざを呼ぶぞ』と脅され。。。
どうしてこの子ばっかりと悲しきもちになってしまった。

母が猛烈に怒って管理人に怒鳴り込んで『犯人を自分で捕まえてやる。それまで娘の家から帰らない』と言い、警察に被害届けやカメラの取り付けを要求した。

管理人やマンションの理事長も出てきて、確認もせずに犯人扱いした事を詫びてくれた。
その被害者も脅した事を謝ってくれた。

入り口に警告文を張り、今は様子を見ている。

私は息子が犯人かもしれないと考える部分もあって余計に落ち込んだ。

でもどう考えてもお兄ちゃんのやるいたずらではなかった。
悪意に満ちた嫌がらせのようないたずら。

お兄ちゃんは、最初から「俺は違うよ。おまわりさんに調べてもらってよ』と言い
過去に悪い事をしてしまった時のお兄ちゃんの様子とはあまりに違って、本当に
『何で?』って顔をしていた。

そのお宅とは面識もないし、嫌がらせをする理由もない。

今日、はっきりとお兄ちゃんじゃないと私なりに納得する事があった。
いたずらがあった日、私はお兄ちゃんと一日中一緒にいた事を思い出した。

でも被害のあった人はきっと『親が庇ってる』と思うだけだろう。

張り紙を出した事であれからいたずらはない。
お兄ちゃんは帰りに管理人室によって、帰った時刻を分かるようにした。

これでお兄ちゃんが帰る以前にいたずらが起きたらお兄ちゃんの無実は証明される。

引っ越してまだ2年もたっていないけれど、市営住宅に申し込んで受かり次第引っ越すことにした。

家賃も高かったし、狭すぎるし。
暮らしやすかったけど、他にも恐い目にあったし。

此処は通過点だと思って次のステップを踏む事にしよう。

今回のことで、神様が私に何かを伝えたかったのだとしたら

『あなたには、沢山の味方がついてますよ』というメッセージだったのだろうと思う。

遣り切れない

2010-02-11 19:37:07 | 
どうしようもなく落ち込んでいます。

利不屈な事には慣れているけれど、今度という今度は本当に
生きるのさえ嫌になりました。

なんででしょうか。

一生懸命生きているだけじゃいけないんでしょうか。

頑張っているぞってってだけじゃダメなんでしょうか。

全ての出来事に意味があると誰かが言いました。

神様がその人にあった試練を与えているのだと。

じゃあこれも試練なんでしょうか?

試練だというのなら。
私に何かを気づかせたいのなら私にその重荷を背負わせれば良いじゃないですか。

なぜ息子なのか。

息子は毎日一生懸命生きています。

何かがあって何かが起こるなら納得できます。
何もないところに何かが起こるのは本当に理不尽だとやりきれません。

どうにも落ち込んで遣りきれません。

ごはんも食べたくないし、夜も寝たくありません。

このまま沈んで消えてなくなりたいです。

どうしようもない事

2010-02-01 17:17:59 | ポエム
全てがどうしようもないことなんだ。

来年度からお兄ちゃんの支援クラスへの移動の準備が進んでいる。

普通クラスで頑張る事もできるかもしれない。
でも私は頑張れないと判断した。

だから支援クラスに移動する。

お兄ちゃんは見学に行った高等養護学校に行きたいと言っている。

その準備のためにも支援クラスでの体験はかかせない。

だからこれで良いんだ。

分かってる。

だけどふといつも心に浮かぶんだ。

なぜ。我が子が。
私の生んだ子が。

周りの友達と同じように受験勉強をして、大学を目指して。
そんな風に思っていたんだ。

ずっと息子が小さい頃から仲の良かったママ友がとても心配してくれている。

だからママ友が『うちの息子に支援クラスについてどう思うか聞いてみた。前に支援クラスから移動したクラスメイトの事どう思う?って。』

『あいつは普通に見えた。急に支援クラスに行ってビックリした。勉強したくないから支援クラスに行ったんだって思った。でも別に仲良くなかったしなんとも思わなかった』

仕方がないことなんだ。

私だって息子の事を知るまで、まるで他人事だったのだから。
自分とは無縁の世界だったのだから。

母が会うたびに私にお兄ちゃんの行動の説明を求めるのも。
『普通の子と違う。あんな事していた。こんな事していた。良いのか?それでどうなんだ』

心配してくれているんだ。

みんな。

そのひとつひとつにどうしようもなく心が痛むのもどうしようもないことなのだ。

全てを切り離して。
今見ているお兄ちゃんの笑顔だけを見て。

自分は不幸なのか?
お兄ちゃんは不幸なのか?と問うて。

答えは『いいえ』
だって毎日は穏やかに過ぎているのだから。

それでも、どうしても、時々理不尽さに涙が出るのは
やっぱり、全てを説明することはできない。

どうしようもない事なんだと言い聞かせる。