トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

辛い

2008-08-29 21:43:58 | ポエム
細い肩に顔をうずめるようにして勉強している君。

10頑張っても1も答えが出ない君。

『どうせ。ダメなんだ』

そう言って涙を拭った。

散らばったテストの解答用紙はどれも10点台。

それでも、また泣きながら机に向う君。

君は生まれてから楽しかった事があるのだろうか。

私の元に産まれてよかったと思えたことがあるのだろうか。

今日はお母さんも一緒に泣くよ。

積み上げていくもの

2008-08-24 19:59:38 | 
このブログを綴り始めて2年10ヶ月になろうとしている。

あっという間の2年だった。

結婚して17年。
ジェットコースターのような日々だった。

離婚してからもいろんな事があっていつも心は忙しかった。

いつしか何もない時間がくるとポッカリと心が空いたような気がする。
何も考える事がない時間。

何かで心をうめていないと落ち着かない自分。

何か問題はないかといつしか探している自分。

お兄ちゃんの問題が起きる前も少しのんびりした時間が流れていた。

振り込まれない養育費。
安定とはいえない収入。

結局、話のあった時間を長くして時給をアップする話は見送られた。
また、新しい仕事を探すべきか。
仕事の掛け持ちをするべきか。

資格をとって、次へつなげようと思った。
今の仕事に繋がる資格。
本屋へ行って何度も問題集を見るものの興味が全くわかない。

何かをしなくちゃ。
このままでいちゃいけない。

気持ちは追われる様に。。

そしてお兄ちゃんのメモ事件から、学習障害の問題にたどり着いた。

その問題に奔走して気がつけばこうしてまた落ち着いた暮らしが訪れた。

今、私が思うこと。

ただ、暮らしを積み上げていく事ということ。
心に何も持たずに生きるという事。

仕事の事も子供の事も待つと言う事。

動くべき時は必ず訪れる。

今を変えることに目を向けず、今を大切に積み上げることを
我慢する事が今の私には大切なんだと思った。

刺激的な毎日にはさようなら。

今日でお兄ちゃんの夏休みも最後。
最後の日曜は何もない日曜日。

今日も温かいごはんを食べて屋根の下で子供たちと眠れることに感謝。

背中を押されて

2008-08-21 20:14:53 | 
ちっぽけで臆病な私。

そんな背中をいつも誰かが押してくれる。

押された背中はいつも温かくて私に力を与えてくれる。


パートで知り合った違う課の事務員さん。
いつしか、一緒に昼食に待ち合わせをするようになった。

事務員さんの娘さんは中学に入って不登校になってとても苦労したと話してくれた。
息子の今の状態を相談して、学校の先生にどう話して良いかと躊躇している私に
『お母さんが変わらないとダメなんだよ。勇気を出してやってもらうんだという
強い気持ちをもたなくちゃ。頑張って!』と背中を押してくれた。

その日のうちに先生に連絡をとって学校へ出かけた。

先生は親身になって聞いてくれた。
メモをとりながら『ほー。』『なるほど』とうなづきながら

過去に普通学級から養護学級に移った生徒がいたといった。
『でもそれは本人がもう苦しい。養護学級でやりたい』と言ったからなんですよね。

中学になると本人の意思が大事なんです。
今、お兄ちゃんがみんなに追いつこうと頑張っているのなら、やはり様子を見ていく方が良いですね。と言ってくれた。

まだまだ言いたいことや伝えたい不安なことがいっぱいあったけれど
とにかく今お兄ちゃんは最大の力を発揮しても黒板を書くことはみんなに追いつけない事。聞きながらメモするなども難しいので協力して欲しい事を
出来ない時に怠けていると思わないで欲しい事

『なぜ、やらないんだ』と追い詰めないで欲しい事を教科の先生全員に
伝えて欲しいこと。

養護の先生にこの検査の結果を見てもらって詳しく話を聞いて欲しい事

先生は『夏休み中にお知らせしてくださって良かったです。お兄ちゃんには分からない方法で少しずつ協力していける方法を探してみます。』とお兄ちゃんの気持ちを大切にしてくれると約束してくれた。

一歩一歩が歯がゆい私ですが、また一歩進めました。

相談にのってくださったみなさん。
話に耳を傾けてくださったみなさん。

いつもありがとうございます。



迷い

2008-08-17 19:58:27 | 子供
お兄ちゃんの検査の結果が出た時、

今までの疑問の半分が解き明かされたような安堵感があった。

『そうだったのか』

早く学校へ連絡して休みが明けたらすぐに対応できるように
しようと意気込んでいた。

まずはお兄ちゃんに伝えることが先決だと気がつき
そこで迷いがでた。

どう、伝えれば良いのだろうか。

検査を受けるに当たってお兄ちゃんには詳しく説明しなかった。
ただ『お兄ちゃんは頑張って勉強しているけれどなかなか上手くいかないから
どんな風に勉強をしたら良いかを教えてくれるところへ行こう』と誘った。

普通に暮らしてきたお兄ちゃんに『障害があるかもしれない』とは言えなかった。

お兄ちゃんは夏休みに入っても勉強を頑張っている。
前は額をつき合わせて勉強を見ていた私も今は隣に座っているだけだ。

時々分からないところを一緒に答えを見てお兄ちゃんが分かりやすいように
読んであげていたのも今は自分でゆっくり読んで『こういうことかな』と考えるようになった。

私はただ『うん。そうだね。ちょっと違うね』と応えるだけだ。

午前中は宿題。
夜は通信教育の問題集。
夏休み明けの学力テストを目指して頑張っているのだ。

やれば出来ると思っている。

お兄ちゃんは今やる気に溢れている。
そのお兄ちゃんにどう伝えれば良いのだろうと悩んだ。

『この前のセンターの先生がね、お兄ちゃんは黒板を取ったり、先生の話を聞きながらメモをする事がとても大変そうだって言っていたんだ。
それでお兄ちゃんは怠けているんじゃなくて苦手なんだって。
で、そこの部分を先生に協力してもらうと授業に集中できて
テストの点数もあがるんじゃないだろうかって言うんだよね。

そして一週間に30分でもいいから補習を受けて教えてもらったり、養護の教室で少し勉強をしたらもっと上手くいくんじゃないかって言うんだよね。

先生にこの事を伝えて協力してくれるって言ったらお兄ちゃんは
補習を受けたり、養護の教室にいって勉強してみる?』

『俺は怠けて黒板を書いてないわけじゃないって知ってもらうだけで良い。
補習も。。。受けても良い。
でも養護の教室や俺だけって言うのは。。。。。』

センターの人が息子が怠けて黒板をサボっていた訳じゃないと言って
くれた事はとても嬉しかったようだ。

『そうなんだ!そうなんだ!』と何度も嬉しそうに頷いた。

でも自分だけ特別な扱いは微妙な不安があるのだろう。
私にもある。

このまま先生にセンターの相談員さんの言ったような事を
要求したら
息子にだけ分かるようにメモを書いてもらう。
息子だけ黒板をとらなくても良いようなプリントを用意してもらう
息子だけテストを別室でやって時間を長くしてもらう。
週に何度か補習をしてもらう
一時間に2人先生が来る日を増やして息子についてもらう。

息子だけに時間は掛けられない。
それならいっそ養護クラスへとなるんじゃないだろうか。
そんな不安がよぎる。

息子は特別を望んでいない。
私だけが突っ走ってしまって良いのだろうか。

お兄ちゃん自身が現実を知ることが良い事なのかすら迷っている。

今日も机に必死に向い『自動車整備士になりたい』と語るお兄ちゃんを
みて暗中模索の日々は過ぎていく。



作戦練ってます。

2008-08-11 21:06:18 | 子供
息子は言葉には問題がないという事だった。
理解の面でも問題はない。

ただ複合的動作に学校の協力がいるという事だった。

『黒板を見て書く』
『聞いてメモを取る』

家庭訪問の時に先生が『黒板をしっかりノートに取りましょう』と言っていた。
息子はノートを取る気がないのではなくて、取ることが出来なかったのだ。

問題を読んで書く。
問題は分かっているのに書く動作に切り替えられない。
時間をかければテストの点数はもっとあがるでしょう。

『彼には武器が要ります。』

周りの理解が得られず『なぜ黒板をとらないんだ。どうして出来ないんだ』と
言われて自身を失い不登校になる子がいます。
そうならない為にぜひ学校に協力をしてもらってください。

コミニュケーションの部分も彼が言葉を飲み込めずに
怒りを表した時はその都度説明をしてあげてください。

『バカ。という言葉にも色々あるんだよ。悪意のあるバカと親しみの篭ったバカがあるんだよというように、』

ひとつひとつ丁寧に相談員の方は説明してくれた。

『彼は今ギリギリいっぱいいっぱいで学校生活を送っています。これ以上の頑張りは無理なんですよ。彼には武器が必要です。黒板を取らなくてもいい方法や
難しい説明を少しでも分かりやすい言葉に代えてもらう。
週の30分でも良いから補習をしてもらう。
彼にあらかじめメモを渡す。他に指導方法が分からなかったらいつでも私どもの連絡をくだされば教えてあげられることなどを先生に伝えてください。』

学校の先生がどれくらい理解して協力してもらえるかわからない。

しっかり作戦を練らなければ。
少しでも強力な武器を息子に手渡せるように。

がんばれ。わたし

巧妙な罠

2008-08-03 20:22:47 | 元夫婦
相変わらず養育費は入れないのに、面会の要求ばかりしてくる元夫にイラだって
『面会の日にちは○月○日の予定です。あなたも養育費の約束を守ってください』とメールした。

その1ヶ月後養育費は振り込まれた。
1年ぶりだった。

すると次の週に『次の養育費の振込みは再来週です。お兄ちゃんの自転車も俺が買ってやりたいと思っています。』とメールがきた。

私達が引っ越した直後の面会から急に羽振りのよくなった元夫。
子供たちに好きなだけゲームやプレゼントを買ってやったり、前は朝、昼とパンだけの食事が全て外食だったり。

仕事を始めたようにも見えず不思議だった。

そして今回の養育費。
前の家が売れたのだろうか?
最近は元舅達と連絡を取るようになったから、お金でももらえるように
なったのか?

前のように勝手に年金通帳からお金を下ろしているのか。

もしかしたら、働き始めたかもしれないのにいい予感が全くしない。
何のお金なのか。

何のお金でも関係ないのか。
養育費は子供の権利。
だから詮索など必要ない。

分かっている。

でも声が聞こえる
『お前が約束を守れって言ったんだ。養育費を入れろって言ったんだ。
だからやったのに、お前は俺を認めていない。俺だけが悪いんじゃない』


元夫に性病をうつされた時も
『お前が子供が欲しいって言ったんだ。俺がなかなか上手く出来ないから
風俗へ行って治そうと思ったんだ。お前が言ったんだ。』


借金をした時も
『お前が生活が苦しいって言ったんだ。だから俺は売上の穴埋めをしたんだ。
俺だけが悪いんじゃない。お前が』

何かを要求するととてつもなく大きな代償と共に跳ね返ってきた。

いつしか私は元夫に何も望まなくなったし希望をいう事が恐ろしくなった。

責任のすり替え。
巧妙な罠。

私はその罠から今も抜け出せない。

振り込まれた養育費の通帳から聞こえてくる。
『お前が言ったからやったんだ』