『典型的な自閉症です』医師はそう言った。
お兄ちゃんの療育手帳取得の為に、児童相談所で検査と医師の診察があった。
自閉症。
常に友達と一緒に居たがり、常に友達を欲しがった。
誰でも良いから遊びたい。
1人は嫌だ。
そう言っては外へ飛び出し、知らない子でも、自分よりうんと小さな学年の子でも
話しやすそうな子。遊びやすそうな子を連れてきてはトラブルに巻き込まれ続けた。
だから『自閉症』と言われて戸惑う。
聞かれたのは赤ちゃんの頃の話ばかり。
生まれてどんな赤ちゃんでした?
『ぼんやりと天井を見てあまり笑わない赤ちゃんでした』
後追いはしましたか?
『後追いはしませんでした。誰に預けても困らない子供でした。』
首は据わったのは?
『4ヶ月で座ってると検診で言われたけど、いつものけぞってしまって
縦に抱けたのは6ヶ月過ぎでした』
泣いて母親を呼びましたか?
『いつも、誰かが泣いてるよと呼びに来て慌てていくと、大声でワアワア泣いていました。
自分から助けを求めてくる事はありませんでした』
小さい頃のお兄ちゃんの遊びはミニカーを並べる遊びが好きだった。
でも『渋滞だよ』と言ったりしていたから特にふしぎに思わなかった。
何度も同じビデオを繰り返し見ることも、いとこも他の友達の子も『同じビデオを擦り切れるほど見てる』と言っていたので別にお兄ちゃんだけが特別とは思わなかった。
でも、医師はその全ての行動が『自閉症にあてはまる』と言う。
そして、精神年齢は小学1年程度の部分もある。
これらを見て療育手帳を申請する必要があると思うと言われた。
発達障害かもと疑ってから、3年。
お兄ちゃんの障害は『自閉症』だった。
最初『学習障害』かと思った。
次に『精神遅滞』を疑った。
教育委員会で『情緒障害』と言われ。。
結局、精神遅滞を伴う『自閉症』となった。
家に帰ってちょっと泣けた。
お兄ちゃんは、『疲れた~』と言ってまたいつもの友達の家に遊びに行った。
医師からお兄ちゃんに『君は沢山の情報を一変に頭の中に貯めて処理しきれなくなっちゃう障害なんだよ。だからインターネットや恐いテレビの情報とか沢山頭に入りきらなくなっちゃうから気をつけなくちゃいけないんだよ』と言った。
最近、お兄ちゃんは『知的障害ってなんだ。俺に分かるように説明してくれ』とか
『あいつは俺と同じ障害なのか?』とか自分の事を知りたがっていると伝えたら
医師の診察の時に告知をお願いしましょうと言っていた。
どんな風に説明するのかなと思ったらこんな遠回りな告知となった。
お兄ちゃんには、分かったんだか、分からなかったんだか。。。
夕方、また楽しそうに友達の家から帰ってきて、大きな声で歌を歌って、
刺繍を久しぶりにやって、沢山しゃべって、笑って、すやすやと今は寝てる。
あどけない顔で寝てるお兄ちゃんを見て、
たとえどんな障害だとしても、昔も、今も、そして未来も
お兄ちゃんは、お兄ちゃんなんだと思った。
そして、なぜかまた泣けた。
お兄ちゃんの療育手帳取得の為に、児童相談所で検査と医師の診察があった。
自閉症。
常に友達と一緒に居たがり、常に友達を欲しがった。
誰でも良いから遊びたい。
1人は嫌だ。
そう言っては外へ飛び出し、知らない子でも、自分よりうんと小さな学年の子でも
話しやすそうな子。遊びやすそうな子を連れてきてはトラブルに巻き込まれ続けた。
だから『自閉症』と言われて戸惑う。
聞かれたのは赤ちゃんの頃の話ばかり。
生まれてどんな赤ちゃんでした?
『ぼんやりと天井を見てあまり笑わない赤ちゃんでした』
後追いはしましたか?
『後追いはしませんでした。誰に預けても困らない子供でした。』
首は据わったのは?
『4ヶ月で座ってると検診で言われたけど、いつものけぞってしまって
縦に抱けたのは6ヶ月過ぎでした』
泣いて母親を呼びましたか?
『いつも、誰かが泣いてるよと呼びに来て慌てていくと、大声でワアワア泣いていました。
自分から助けを求めてくる事はありませんでした』
小さい頃のお兄ちゃんの遊びはミニカーを並べる遊びが好きだった。
でも『渋滞だよ』と言ったりしていたから特にふしぎに思わなかった。
何度も同じビデオを繰り返し見ることも、いとこも他の友達の子も『同じビデオを擦り切れるほど見てる』と言っていたので別にお兄ちゃんだけが特別とは思わなかった。
でも、医師はその全ての行動が『自閉症にあてはまる』と言う。
そして、精神年齢は小学1年程度の部分もある。
これらを見て療育手帳を申請する必要があると思うと言われた。
発達障害かもと疑ってから、3年。
お兄ちゃんの障害は『自閉症』だった。
最初『学習障害』かと思った。
次に『精神遅滞』を疑った。
教育委員会で『情緒障害』と言われ。。
結局、精神遅滞を伴う『自閉症』となった。
家に帰ってちょっと泣けた。
お兄ちゃんは、『疲れた~』と言ってまたいつもの友達の家に遊びに行った。
医師からお兄ちゃんに『君は沢山の情報を一変に頭の中に貯めて処理しきれなくなっちゃう障害なんだよ。だからインターネットや恐いテレビの情報とか沢山頭に入りきらなくなっちゃうから気をつけなくちゃいけないんだよ』と言った。
最近、お兄ちゃんは『知的障害ってなんだ。俺に分かるように説明してくれ』とか
『あいつは俺と同じ障害なのか?』とか自分の事を知りたがっていると伝えたら
医師の診察の時に告知をお願いしましょうと言っていた。
どんな風に説明するのかなと思ったらこんな遠回りな告知となった。
お兄ちゃんには、分かったんだか、分からなかったんだか。。。
夕方、また楽しそうに友達の家から帰ってきて、大きな声で歌を歌って、
刺繍を久しぶりにやって、沢山しゃべって、笑って、すやすやと今は寝てる。
あどけない顔で寝てるお兄ちゃんを見て、
たとえどんな障害だとしても、昔も、今も、そして未来も
お兄ちゃんは、お兄ちゃんなんだと思った。
そして、なぜかまた泣けた。