トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

娘の卒業

2006-05-31 11:23:10 | 子供
娘が産まれた時ジャイアンツが優勝した
その時新聞屋さんがくれた優勝記念タオルを娘はこよなく愛した

どこへ行くにも、どんな時もそれは娘の安定剤となった

娘は人見知りが酷く特に弟のお嫁さんには全く駄目だった
「あーちゃーん」とお嫁さんが呼ぼうものなら
一目散にジャイアンツのタオルへ駆け寄り顔をうずめ必死に心を落ち着かせようとした

寝るときも放せない
寝ていても手元から離れると
「ジャイアンツー!ジャイアンツー!」と呼んで起きた

私が居ない時もこのタオルがあれば心配なかった

なんと言ってもジャイアンツの優勝タオルだからそう簡単には手に入らない
大切に大切に扱った

娘が1才になり2才になりタオルは透けて薄くなり向こうが見えるほどになってきた
所々に穴が開き娘がそこに指を入れて遊んだりするから糸はほつれボロ雑巾のようになっていった

最後は洗濯機では恐くて洗えず私のシルク洗いで手洗いする始末

それでもこれが無くなったら娘はどうなってしまうのだろうと危機感で一杯だった

3才を過ぎたある日
寝る前にジャイアンツを探したけれど見つからない
娘は布団の中でもぞもぞとしていて探す風でもない

押入れを閉めようと下を見るとお気に入りの猫のぬいぐるみにジャイアンツが掛けられていた

「あーちゃん。ジャイアンツこんな所にあるよ。」と声を掛けると
「ねこちゃんにあげたの」と言う

「えー!ジャイアンツいらなくなったんだ」と驚いて言うと
「いるよ。ねこちゃんにあげたの」とぬいぐるみを枕元に持ってきてタオルを掛けなおした

その日から自分は布団で。猫ちゃんは枕元でジャイアンツにくるまって置いて寝ている
昨日久しぶりにジャイアンツに包んだねこちゃんを抱いて遊んでいた

「いい子ね。」と言いながらねこちゃんを寝かせようとして前の癖で
ジャイアンツをちょっと鼻に押し付けクンクンと匂いをかいだ
するといきなり

「くっせー!」と言ってジャイアンツのタオルを投げた
そして慌てて「あー。ごめんごめんジャイアンツ」と言って拾い上げまたネコちゃんを包んだ

可笑しくて一通り笑ったあと娘がジャイアンツのタオルを卒業したんだなと
感慨深くなってちょっと泣けた

どんな時も「ジャイアンツー」と言って持って歩いてなくなると必死で探した
娘はちゃんと手放すことが出来たんだな
親の私はちっとも手放すことを習得できないと言うのに
わずか3歳の娘はちゃんと卒業をした

偉いぞ!あーちゃん!
お母さんも見習って拘りを手放す事を学ばなくちゃね

それにしても穴が開いてボロボロになる前に手放せて本当に良かった
あのまま使っていたら高級品洗いで洗濯屋に出していたかも・・・・



一言の力

2006-05-29 15:50:44 | 
今年の初めの事
私は初めて夫に自分の気持ちを伝えた
「私はあなたに嘘をつかれる事が1番嫌いなんだ」

その時の夫の顔を今も忘れられない
不意打ちを食らったような初めて私という人間を見たような
そんな顔だった

15年夫と暮らして沢山の言葉を夫に吐いた
夫が嘘をつく度に、借金が発覚するたびに、私は夫を罵り、説得し、人間とはと正論を並べ立ていかに夫が駄目なのかを吐きつづけた

でもその言葉の中に自分の気持ちは入っていなかった
自分は嘘をつかれてどう感じているのか
自分は借金が分ってどう思っているのか
それを伝える事はなかった

自分の気持ちを伝えたら「そんな事・・・」と言われて自分を否定されてしまうかもしれない
夫に言葉の揚げ足を取られて自分が悪者にされるのを防ぐ為だった
自分を主語にしなければ夫にも付け入る隙を与えないですむからだ

そんな風に沢山の鎧をつけた言葉は夫に届く事はなかった
アダルトチルドレンの夫は自分に不利な状況になると心閉じてしまう術を身につけていた

私が「貴方は何を考えているの・・・」と言葉が始まった途端夫の思考回路は止まる
どうやってこの状況を乗り切ろうそのことばかり頭に浮かび
嵐のように過ぎ去るのをただ神妙な顔と「ごめんね。すいません。もうしません」を無意識に羅列するだけだった

だまって聞いていればいつか私が疲れて諦めるだろう
言いたいだけ罵りたいだけ言えばきっとすっきりして許してくれるだろう
自分は心を閉じていれば傷つくこともない
そんな風に思っていたのかもしれない

私は罵りつかれ諦め最後にはうやむやに許してしまう事を何度も繰り返した
その不毛な事を私は年明けのあの時から止めた(家政婦と会ってに書いてある)

その時を境に坂道を転げるように次々と色々発覚しだした
年末から一ヶ月たって今度は家のカードからお金が引き落とされていた
その時もたった一言
「私は勝手に家のお金を使われるのは嫌だ」と伝えた
何に使ったのかも、どうして黙って使ったのかも聞かなかった

その時の夫の顔を忘れられない
唇が斜めにゆがみ、苦しいような、泣きたいような顔
罪悪感を感じたとき人はあんな顔になるのかもしれない

後はブログに綴ったようにカードが使えなくなって
借金の請求書が来て350万の借金の発覚となった

私は借金が発覚した時、離婚か否か
会社もリストラされとにかく何もかもが混乱の時に
私が夫に対して使った1番多い一言が
「ありがとう」だった

黙って借金されて、嘘をつかれて、傷つけられてボロボロだったのに
ありがとうもないかもしれない
でも私は夫に伝えたかった

私は夫に対して「ありがとう」と言いたかった

今まで夫にありがとうと言ったことがあまりなかった
夫が離婚を前向きに考えてくれた時も
「真剣に考えてくれてありがとう」

何かを手伝ってくれた時も、「ありがとう」
借金の総額を言われた時も
「本当の事を言ってくれてありがとう」だった
7枚もの隠していた消費者金融のカードを持ってきたときも
「私に見せてくれてありがとう」

その度に夫は泣いた
その時その時に1番自分が感じた事を伝えた
自分はどう感じているのかを伝えた

たった一言
「ありがとう」それが1番多く感じた事だった

ありがとうと伝えるたびに夫の顔から毒が消えていった
前は夫の顔を見る事ができなかった
なぜだか分らないけれど目を合わす事すら嫌だった
生気を吸い取られそうな気がしたものだ

今は夫の目を真っ直ぐに見て話せるようになった

私は夫に話すときに夫がどう感じるかを考えるのを止めた
私は気持ちを伝えるだけでいい
それを夫がどう受け止めるかは夫次第だから

伝わろうと伝わらなかろうと私には関係ない
私は気持ちを伝えたという事実だけを積み上げていこうと思う

それはほんの一瞬。
夫の心が閉じてしまうほんの数秒の間に伝えればいい
それはどんな我儘な気持ちでもいい

貴方がいて私は今こう感じています
そう夫に語り続けたい


しんどい

2006-05-27 22:26:50 | 
夫が毎日家にいることがこんなにしんどいとは思わなかった

夫は一応就職活動していてたまには出かけるけれど、1時間もすれば帰ってくる
就職活動も書類選考で落ちて面接までもいけない状態

朝起きてすぐパソコンの前に座る
会社に行っていた頃は朝ごはんを食べなかったのに今は毎日食べる

食べ終わったらまたパソコン
だからなかなか私は使えない

夫がいると部屋が片付かない
夫はなぜか1日に何度も着替える
着替えた物を椅子や棚に掛けていく

「脱いだらしまって」と言うと
「後でまた着るから」と言う
結局あちこちにドンドン夫の服が溜まっていく

夫はコップもドンドンだす
1度飲んだコップは使わない
その辺に飲みっぱなしで次のコップを出す
あちこちに夫のコップが散乱していく

そして昼ごはん
台所に立つと娘が「またご飯食べるの?」と言う
ずっと台所に立っているように見えるらしい

「お昼は何でも良いよ。気にしないで」と夫は言う
でもカップラーメンだけってわけにもいかない
麺だと食べて30分もしないうちに
「菓子パンとかない?腹減った」と言う

「菓子パンはないな」と言うと自分で買い物に行って大量にお菓子とか買ってくる
ストレスなのか夕飯までにはそれも全部食べてしまう

夕飯も恐いぐらいに食べる
そして寝る頃に「やべー。食べ過ぎた。薬ない?」と言って胃薬を飲む

毎日体のどこかが痛いと訴える
「肩が痛い」「背中が痛い」「腸がいたい」
そして私に何でだ、何でだと聞いてくる
私は医者じゃないから分らない
「シップ貼ったら」「薬飲んだら」「病院行ったら」返事をするのすら億劫になる

定年した夫に妻が辟易するって聞くけれど凄くわかる
「夫在宅症候群」なんて病気もあるそうだ

仕事がなかなか見つからない
夫はひとつの事にこだわると手放せない
1つ募集の書類選考に申し込んだらその返事が来るまで次のを探さない

すぐ返事をくれる会社なら良いけれど一週間も二週間もほったらかしだったりする
そして「今日も返事が来ない」「受かったのか」「どうなのか」
と聞いてくる

心配なら電話でも何でもして聞いてみれば良いじゃないかと思う

私がようやくパソコンに座るとその隣に椅子を持ってきて一緒にパソコンを見る
夫に見られたくないサイトやこのブログを書くことが出来ない
「パソコン使いたいの?」と聞くと
「暇なの」と言う

私が子供を叱ったり注意したりしていると必ず夫も同じ事で叱りだす
「母さんが早くしろって言ってるだろう。やってんのか」
私が話してる言葉の上からかぶさる様に息子を叱る時がある

息子はちゃんと私の話を聞いているのに
「お前聞いているのか?」と私の話を取り上げてクドクド叱りだす

夫も焦っているらしいのが分る
私に気を使っているのも分る

段々息が詰まってくる
楽しいフェルトもちょっと手が止まり気味・・・・

しんどい。しんどい。しんどい・・・



猜疑心

2006-05-24 18:58:17 | 
夫から退職金が2回に分けて入ると言われた時、イヤーな気持ちになった

「後から入るから」この言葉に何度振り回されただろう

毎月1回必ず出張があった
その出張日が後払いになったからと言われ先にホテル代、食費代を渡す
でも帰ってきてもなかなか貰ってくる様子がない

忙しい時期になると月に2回、3回となる
1回に2万くらい渡すとかなりの負担になる

次の給料までいつ持ってきてくれるだろう
明日だろうか、明後日だろうか
夫に聞いても「今日は経理の人休んでたから」
「今日は忙しくて外回りで会社に行っていないから」等
あまりしつこく聞くと「うるさい!」と怒鳴られた

そのうち夫は「会社が苦しくて出張費が1万しか出なくなった」と言った
「少し多めにくれ。接待の約束があるから」と言って結局2万は持って行った

ある日夫が「今年、燃料手当て(北海道では冬の暖房費の手当てがでる)がいつ出るか分らない」と言った
毎年8万は出る
冬の暖房には灯油代が結構かかる
これが出ないと本当に生活がきつい

「会社の状態が苦しいんだから仕方ないだろう」と言われた
毎年9月には出る
11月にはそれなりにストーブを焚く日が増える

10月になっても11月になっても支給されない
「今月は?」「会社が何か言っていた?」と聞いても
「分らん。」「何も言ってない」としか言わない

ある日9月の給料明細だけがない事に気がついた
「ねえ。9月の明細を貰っていないよね」と聞くと
「失くした」と言った

嫌な予感が胸に広がる
でもそれ以上聞く事ができなかった
週末皆で車で出かけて夫がガソリンスタンドに寄った

スタンドのメンバーカードをダッシュボードから出そうとした時
他の紙と一緒に給料明細が落ちた
拾って見ると9月の明細だった
「こんなところに合ったよ」と言うと夫がギョッとしたように見た

私は中を開くとそこには燃料手当ての欄に9万の金額が書き込まれていた
「9万って書いてあるよ。税金も引かれてる。なんで?」

「だから渡した事にして先に明細に載せてあるんだって」
「はあ?現金渡さないうちに税金引くなんて事ありえないんじゃないの?」

「ありえなくてもそう会社に言われたんだから仕方ないだろう!」とムッとして言った
その時点で「あー嘘だったんだな」と思った
もうそのお金はまた会社の穴埋めに使ったんだと思った
(本当は借金の返済だったらしいが私は気がつかなかった)

借金の事が言えないとしても、持って行ったお金が戻らないのなら戻らないと初めから言ってくれれば何日も何日もお金が戻ってくるのか、来ないのかと悩まなくても良かったのにと何度も思った

戻ってこないんだと諦めるまでにどれ程苦しむだろう
戻ってこないと言うことは夫が嘘をついた事になる
「だって、会社がそう言っているんだから。信じられないなら自分で電話でも何でもすればいい」と穿き捨てるように言われた

会社になどどうして電話できるだろうか
明らかに嘘だと思うのに証拠を夫に突きつける事もできない
結局騙された振りをするしかない

夫は嘘をつくがそれを隠すことがめちゃくちゃ苦手だ
不安を消す為に必要以上に私にベタベタとくっついて表情を伺う

「もう信用したかな?」
「もうこの話は終わりにしてくれるかな?」
夫の心の中の声が手に取るように分る

夫は無理やり私を笑わそうとする
笑えやしない
お金は戻ってこないと分って今月はどうやって暮らそう

どうせ戻ってこないならこの何ヶ月も寝ないで悩んだのはなんだったんだろう
やっぱり嘘だったんだ

怒りと失望で笑うことなど出来ない
無表情でいると
「何だってんだ!人が気を使ってやってるのに!」と怒鳴り
「ほらー!」と自分の財布からお金を取り出し私に投げつけた
「これでいいんだべ!明日の出張は野宿すればいんだべ!」とドアをバタンと閉めて出て行く

まるで私が悪い事をしたかのように植えつける
結局「良いよ。何とかなるから」と卑屈に笑うしかなかった

夫はホッとしたように「悪かったね。本当に大丈夫?」と猫なで声をだして私の頭を撫で続ける

私は背中に走る虫唾をじっと耐えて我慢した
こんな事を何度も何度も繰り返して私の中の夫は壊れていった
信じたい。でも信じられない
信じられない。でも信じなきゃ
そんなジレンマの中でグルグルと周って今まで来た

退職金の一回目は退職したその日に振り込まれた
残りがなかなか振り込まれない

銀行へ行って記帳するたびに肩ががっくりと落ち、足元から崩れるような不安に陥る

もしかして会社の退職金も前借して残りは出ないんじゃないだろうか
それを確かめたくても夫の返事は全く信用できない
夫はきっと「後から出るって会社が言ったから」としか言わないからだ

もう夫の言葉は信じない
目で見えるものだけ信じる

そして昨日銀行から
「まとまったお金が振り込まれました。良かったら利息の良い運用をしませんか」と電話が来た

良かった・・・・
出たんだ。涙が出そうになった
夫は嘘をついていなかった

夫と暮らすと決めた以上
これからも何度も同じことが繰り返されるだろう
私は猜疑心と戦っていかなければいけないんだ

そしてその疑いを1つずつ夫が晴らす事で私の中の夫はまた1から積まれていくのだ
事実だけを見て積み上げて行くしかないんだろうなって思う

とにかく本当に残りの退職金が入って良かったーーーー。









祈り

2006-05-22 12:14:04 | 共依存症
先日近くの神社のお祭りだった
いつものように神様にお賽銭を入れて拝んだ

「どうか。夫の就職が決まりますように・・・」
と祈って愕然とした

はあ?夫の事を祈ってどうするの?
「就職できますように」と祈るのは夫であって私ではないじゃないか・・・

考えればいつも、いつも自分の事意外を祈っていた気がする

「どうか夫が借金をしませんように」
「どうか夫が嘘をつきませんように」

「子供の成績があがりますように」
「子供が苛められませんように」等など・・・

自分にとって相手がどう変わるかで幸せを得ようとしている典型ではないか

夫が借金をしていては幸せになれない
夫が嘘をついたら幸せだと感じない

誰かが自分に与える影響にいつも振り回されている
もし自分の事を祈るならなんて祈るのだろうと考えたら
全く思い浮かばなかった

自分の為に、どうすれば自分が幸せになれるのか分らないのだ
相手が変わって幸せになれるその意識の根源を変えなければ駄目なのだ

神様に祈ってまでも相手を変えコントロールしようとしている自分に気づく
どこまでも根深い共依存症の私

もし自分の事を祈るなら
「子供が苛められたら、それを乗り越える知恵と力を私にお貸しください」
「夫の嘘に振り回されず見極める力をお与えください」

自分の幸せを祈り自分が幸せになってこそ
誰かを幸せに出来る

頭で分っていても行動が全く伴わない
無意識に相手をコントロールしようとしていたのだ

自分の出来る事は自分を幸せにするために努力する事だけだ

誰かを幸せにしたいなら、相手によってもたらされたトラブルを乗り越える知恵と
勇気と力を自分に蓄えておく事だけだ

自分の変えられるものだけを変えていく努力する人にだけ
神様だって力を貸してくれるんじゃないか

他人を変える力など誰にもない
たとえそれが我が子だとしても自分の思い通りに変える権利など親であっても
ないんじゃないだろうか

もし自分に出来ることがあるならそれは
自分が変わってそれを相手に伝える事しか出来ないんじゃないだろうか

今日も私はこの祈りを唱える
ちゃんと心に刻む為に
私の回復の為に


小さなお祈り
神様、私にお与え下さい
自分に変えられない物を受け入れる落ち着きを!
変えられるものは変えてゆく勇気を!
そして二つの物を見分ける賢さを!





夢中

2006-05-20 20:56:54 | 
今、私を支えているのがこのフェルトケーキ
友達に一緒にやらないかと誘われた時全く興味がなかった

ある日友達からメールで「フェルトケーキを作っているサイトを見つけた」と言われそのサイトを覗いてすっかり虜になってしまった

楽しい。何時間やっても飽きない
こんなに熱中できる物に出会ったのは生まれて初めてかもしれない

そしてまた同じようにその趣味を共にできる友達も見つけた
その友達と何時間でも話していられる
一緒にフェルトケーキを作って
「此処が変だ」
「もっとこういう風で出来ないのか」とか
「あんた、それへたくそじゃない。」とか、笑ったり、悩んだり
そのどれもが新鮮で楽しい

2人とものめり込むととことん進んでしまうタイプらしい
さっき別れたばかりなのに夕飯を作る頃にはメールが届く

「あそこの縫い方が難しい」とか
「今度はこんな風に作ってみたとか」
メールを始めると止まらなくなってしまったりする

友達はとにかく器用。私が1個作る間に3個は作る
次に会うときには箱一杯に出来ていたりする
友達が「こんなに作ってどうしたいんだろうね。私達」と呟いた

気がつくと売るほどあった
オークションで売っている人たちもいるけれど
私達のはそこまで勇気がない

そんな時息子の耳鼻科にチラシが置いてあった
「手作りハウス開催」
それを持って友達と行ってみた

自宅の玄関と一室を使って色々な手作りの物が並べてあった
それは本当にステキなものばかりだった

帰りにちゃっかり友達が
「私達はフェルトのケーキやパンを作っています。良かったら置いて欲しい」とそこの家の人に話していた
すぐその家の人からメールが来て
「今度作品を見せてください」と言われた

2人で作品を見てもらい年2回やるお店においてもらえる事になった
置いてもらえても売れると決まっていないけれど、自分の作った物が
役に立つかもと思うだけでワクワクしてくる

ある時友達が
「こんなに趣味のあう友達に出会ったことがない
本当にちっこさんは私の宝だ」と言ってくれた

こんな言葉をサラッと言える友達なのだ
歳は私より8歳も年下の彼女
歳の差がありすぎて話が通じない時もある

今まで沢山の友達を傷つけてきた
それは私の作った友達もまた依存体質のためにお互いが寄りかかりすぎて
必ずどちらかが潰れてしまって関係が終わる

彼女は全くそういうところがない
人を背負いすぎるところもないし、私に進入しすぎるところもない
距離を保てる人とはこんなに付き合い易いんだと彼女が教えてくれた

彼女から教えて貰った事は沢山ある
フェルトケーキを教えてくれた彼女
友達とは何かを教えてくれた彼女

人との距離のとり方を教えてくれたのも彼女だった

彼女に会えて本当に感謝している

さてフェルトケーキは売れるのか?!
開催は9月。それまで頑張らなくっちゃ

良いじゃん

2006-05-16 14:29:24 | 共依存症
結婚してから心休まる時がなかった気がする

最初は夫の暴言。
そして借金。
性病。
舅のアルコール依存症
姑の介護
そしてまた借金とリストラ

泣いたり、怒ったり、落ち込んだり、
死にたくなったり、布団から出られなくなったり、閉じこもったり
電話しまくったり、タバコ吸いまくったり、それでも問題は尽きる事無く
あふれて

友達に相談する時は「もう絶対別れる」って心に誓うのに
家に帰ると夫の顔色ばかり伺って、ご機嫌とって
そんな自分が不甲斐なくて、大嫌いで、自分ばかり責めちゃって

もがいても、もがいても此処から出られない
最初の頃よく友達に相談していた
でも「別れろ」としか言ってくれない
その言葉が何よりも恐ろしかった
別れない自分を友達に軽蔑される事が恐かった
その友達とは疎遠になった
随分親身に相談にのってくれたけれど・・・

でも今は良いじゃないかって思う
別れられない時は別れられない
決断できない自分が悪いんじゃない

良いじゃないか
いつか本当に嫌になったら自分の中の何かがきっと背中を押してくれる
その時は夫に行き先も告げずにきっと出て行くだろう
その時が自分にとって必要ならその日は必ずやって来る

それはチャンスの時だし、新しい時なんだから恐くない

そのために準備だけはしよう。
その時がいつきても良い様に準備だけは手抜きをせずにやっていこう
仕事をするもよし、仲間を増やすもよし、
趣味に没頭して自分の時間を大切にするもよし

毎日が夫一色だった人生から少しずつ夫を追い出して
自分ひとりで立っていられる自分になれたなら、それで良いじゃないか

別れるだけが選択じゃない
今、命に関わるほど危険じゃないなら、自分の準備から始めたって良いじゃないか
何年かかっても良いじゃないか

自分が後で「旦那に人生無駄にされた」って言わず自分で選んだって自覚していたらそれで良いじゃないか
自分で責任とる覚悟さえあれば良いじゃないか。

私はもう迷ってないよ。

なんでそうなるのかな?2

2006-05-14 14:31:01 | 元夫婦
昨日はちょっと飲んでしまってほろ酔いでブログ書いたら
変なタイトルになっていてめちゃくちゃ恥ずかしくてちょっと消しました

私は酔うと果てしなく陽気になってしまう。
気をつけなければ・・・
と気を取り直して昨日の続き

先週母の日を1週間、間違えて結局私へのプレゼントを買わなかった夫
その時点で私は諦めていた
自慢じゃないけれど夫から物を貰ったことがない

こう言うと夫に怒られるけれど「誕生日にはあれ買ってあげるね」とか
言われてもその日には何事もなかったように過ぎていく
それか「ごめん約束守れなくて。今お小遣い足りなくて」とか言われてしまう
もっと最悪は事前に嘘をついて私からお金を持っていき
それで買ってくる(これは買ってもらったうちにいれていない)

だから夫から何かを貰うことにあまり期待していなかった
すっかり頭の中から母の日の事はなくなって忘れていた

ホームセンターに用事があって皆で出かけた
ホームセンターの外では園芸市をやっていて物凄く混んでいた
私は「ガーデニングの時期だからみんなお花買いに来て混んでいるんだね」と言った

子供が車の中で寝てしまったので私だけホームセンターの中へ入っていった
用事を済ませて車に戻ってドアを開けるとそこには満開に咲いた鉢植えのベゴニア
が置いてあった
鉢には「母の日」のリボンがついていた

えーーー!!本当に買ってくれたんだ
戸惑いと嬉しさがこみ上げて
「うわーー。凄いね。綺麗だね。これ買ってくれたんだ。ありがとう。うれしい」とはしゃいでしまった
子供達も嬉しそうにニコニコしていた

花を車の後ろに積んで助手席に座ってまた夫に改めて
「本当にありがとう」と言った
本当に本当に嬉しかったのだ

なのに・・なのに・・
車を走らせて少しすると夫が
「うーーー。困ったなーー」「うーーん。うーん」と何度も何度も横でつぶやきだした

「なに?どうしたの?」と聞くと
「あーぁ。お小遣いなくなっちゃたよー。懐寂しいよー」と言いだした
(あーあ。はじまった・・・)

これって夫の癖。
夫の両親は夫がどんなプレゼントをしても喜ばない人だった
目の前で「これならいらない」と平気でつき返したり
食事に招待しても「これなら家で食べたほうが美味しい」とか言って
こんなのしか用意できないの?と夫のする事を否定する人達だった
私も随分傷つけられたものだ

大人になってもこんな感じなのだから夫の子供の頃は本当にがっかりしただろう
だから夫は誰かにいい事をすると後から必ずその人の気持ちを逆なでする事を
言い出す

貰った相手が「本当はこんなの欲しくなかった」とか文句を言い出すのを防ぐ為に
あえて相手に不快な想いをさせて喧嘩を売るのだ
そうすれば自分は納得して傷つく事が出来るから傷が浅くて済む。
これは夫の傷つかない為の手段なのだと思う(と私は解釈している。ただの偏屈なのかもしれないが・・・)

で夫は家に着くまでの間ずっと「お金がなくなった」と言っていた
相手にしないつもりで黙っていたけれどさっきまでの嬉しい気持ちは半減してしまった
夫は本気で言っているわけじゃないそう思っていても本当にがっかりした

家に着いて花を車から下ろす時に
「本当に綺麗だね。ありがとう。お父さん、今日は一杯飲むかい?」と声を掛けた
夫は
「一杯より小遣いくれー」とまた言った

「あのさー。そんなにお金ないなら買わなきゃ良かったじゃない。他の人ならそう言うよ。(あくまで私じゃない誰かが言っていることにする)
お父さんって人に良い事した後に必ずポイント下がるような事するよね。
それって凄い損だよ。」

夫は目を丸くして
「そりゃー、すいませんね」と大げさに謝った
だから謝るなら最初からするなって言いたいよ
全く損な性格なのだ

本当は夫の顔に鉢植え投げつけてやりたいほどイライラしてたけれど
此処で喧嘩を買ってしまうと思う壺。
だから我慢、我慢

それでも家に帰って鉢を飾ると真っ赤な花が部屋中を明るくしてくれた
夜は一杯どころかちょっと飲みすぎた私なのでした

終わり










なんでそうなるのかな?

2006-05-13 23:35:46 | 元夫婦
先週の出来事
夫は突然「閃いた!ちょっと作戦を思いついたぞ」と言った
「ふーん。どんな?」
「内緒・・聞きたい?」
「別に無理に言わなくてもいいよ」と言った

夕方夫は「ご飯食べたらちょっとスーパー行って来る。兄ちゃんも行くか?」と息子に聞いた
娘も息子も「行く。行くー」とはしゃいでいた

夕飯を食べ終わると息子が急に「俺、見たいテレビあったんだ。行かない」と言い出した
娘はやっぱり「いくー。あーちゃんはいくもーん。お父さん早く。早く」と娘のテンションがドンドン上がっていく

「分った。あーちゃんちょっと待ってね。兄ちゃん行かないのか?」
「うーーん。行かない」
「お父さん。早くーーーー。あーちゃんいくー。連れてってよー。お父さーん」

「待ってあーちゃん。待って」夫がイライラしてきてるのが分る
と、突然「兄ちゃん!早くしろ!行くって言っただろ!」と怒った

私はムッとして「何なの?そんな恐い声で言わなくてもいいでしょ」と言うと
「お前はいいんだって!」と私にも怒った

息子は「ごめんね。いくいく」と言って仕度を始めた
3人揃って買い物に出かけていった

作戦とは子供達にお菓子を買いに行くことだと思っていた
子供達を喜ばせたい作戦なら何で怒って無理やり連れてかなきゃいけないの?
最初から「お菓子買ってやるぞー」って言えばいいのに・・・
どうして気持ちよく誘って行けないの?と悶々としてしまった

帰ってくると息子はお菓子を買ってもらってニコニコして帰ってきた
「お菓子買ってもらえたの?」と聞くと
「うん。でも今日は作戦中止だって」そう言いながらお菓子をほお張った
「?????」

夫が照れくさそうに入ってきた
私に怒ったことを後悔しているのだ
いつも感情で怒って後悔する。だったら少し冷静になればいいのに・・・
私の顔を見て
「いやーーー。母の日1週間間違えてた・・・。内緒で買いに行こうと思ったのになあ」だって・・・

「そうだったの・・・・。それはありがとう」
とっても嬉しいけれどなんで人騒ぎしてから行くかなーーー。

で結局買って来なかったんだって
一週間くらい早くても良かったのに。
融通が利かないのよね。

それが先週の出来事。
そして今日の出来事へと続く



ちょっとタイトル変えました

2006-05-12 22:58:20 | 
なんとか泥沼の共依存から回復しつつあります

今まで自分が回復する事で精一杯でしたが最近は少し余裕がでてきました

ブログもちょっと行き詰ってしまいました
でも言いたい事は一杯あるのです

共依存から回復すると言う事は人への過干渉をやめる事
これって結構私にはきつい
ついつい言いたい事がでてきます
それをこれは進入しすぎかどうかを考えていくと
言わないほうが良い事が多い

でも言わないとストレスが・・・
そんな訳でこれからは息子の思春期の事や
娘のハチャメチャな所
夫の子供への接し方や日々の些細な不満、疑問を綴って行こうと
思います

今まで抽象的な話が多かったけれどちょっと現実的な部分も書きたいです

ちっこさんてこんな人だったのとか思われちゃうかも知れません
前とブログの雰囲気が違うと思われちゃうかも知れません
ありのままの自分を出していきたいと思います

それでも、もし良かったらまた遊びに寄って下さいね