トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

もうすぐ1年

2015-10-31 20:36:41 | 
引越ししてもうすぐ1年。
インフルエンザ薬のひどい副作用になってからもうこんなに月日が流れていたとは。

あっと言う間ですね。

お兄ちゃんは最近は落ち着いていますが、時々びっくりするような事をしてしまうのは
相変わらず変わりません。

仕事場でお兄ちゃんはお金を盗まれてしまいました。
仕事場の主任がすぐ対処してくれてお金は見つかりました。
盗んだ犯人も分かり、同じ障害をもつ仕事仲間でした。

入所した時、明るく話しかけてくれて、仲良くしてくれていたのでとても残念でした。
その日のうちに退所されました。

こういう時、呼び出された親御さんの気持ちを考えてしまいます。

お兄ちゃんも欲しいものが我慢できず、家のお金を持ち出した事があります。
衝動を抑えられず、人の物を盗ったり、万引きしたりするようになったら。。。
どんなに仕事ができても、手癖が悪いと施設も職場も受け入れてはもらえません。

それだけはしないように、今まで養護学校でも厳しく指導してもらい、家でも必死で教えて理解して
善と悪だけはわかるようにと、その親御さんもきっと一生懸命されてきたと思うのです。

それでも、やっぱり、こうなってしまう事にどれほどがっかりされただろうと考えると
他人ごとではないと思うのです。

が。。盗まれた時お兄ちゃんに「鍵のかかるロッカーを一人ずつ与えられているでしょ。ロッカーのカギはどうしたの?」

「鍵はあるけど、鞄をロッカーに入れてない。弁当がでかすぎて、ロッカーが閉まらないから、ロッカーの外に置いてある。」

「え?じゃあ。お財布も鞄に入れっぱなしで外に置いておいたの?」

「そうだよ。だって盗まれると思わないもん」

「いやいや。鞄は入らなくて外に置くなら、お財布だけはポケットに入れたりするでしょ。貴重品は自己管理だよ。。。絶対手元から離しちゃ駄目なんだよ。お財布持って仕事し辛いなら、せめてお財布だけでもロッカーに
鍵かけてしまうんだよ」

お兄ちゃんの危機管理のなさは、常に悩みの種です。
お財布にお金が入っていないからといって、一円も持たずにお財布を置きっぱなしに仕事に行ったりします。

知らない人を信用してしまうのもあんまり変わってないです。

新しい家には人を呼ばないというルールにしているので、高校時代の友人しか遊びに来ませんが、
ルールを甘くすればたちまち、誰でも連れてこようとしてしまいます。

友達は「盗んだんじゃないから良いじゃない」と言うけど、そういう問題ではないのです。

痛みに鈍く、体調の変化を正しく感じる事ができない部分もあります。

仕事に集中してしまうのを止められないと言います。
集中しすぎて暑さのなか、水分を取ることを忘れてしまったり、疲れてるのに何時間もやり続けてしまったり
家に帰ってきても、異常に食べている事に気づかずついに数年前の胃潰瘍の時のように、何日も続く吐き気に
まったく物を口にすることができなくなってしまいすっかり痩せてしまいました。

そして最近は人の目を気にするようになり、病院で変な事を言ったり、分からない事を質問されるのが恐いと
言って、一人で病院に行けなくなってしまいました。

人の目を気にするようになったのは進歩なのか、後退なのか。。。

あーちゃんも思春期真っただ中
色々ありました。

自分も一つ区切りの決断を迫られて岐路にたっています。


やらなくちゃいけない出来事も山積みなのに、考えてばかりでちっとも進みません。
イライラしたり、落ち込んだり
あっという間に過ぎる日々に、色んな事が積み重なっていきます。