トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

もう二度と

2010-11-19 23:51:53 | ポエム
乱暴に閉められたお兄ちゃんの部屋のドアを見ていると

もう二度と心が通じ合えないんじゃないかと哀しくなります。

お兄ちゃんだけの言葉の辞書。

お兄ちゃんの中だけにある。

その辞書の中の言葉のどれがお兄ちゃんを怒らせ、不快にさせるのか
分からない。

『その言葉を言われるとほんとむかつく!俺のこと疑いやがって!』

疑ってなんていません。

注意しただけなのに。

でも、以前にどこかで疑われた時に使われた言葉だったのでしょう。

それがお兄ちゃんを嫌な気持ちにさせる言葉としてインプットされて
しまったなら、それはもうどんな場面で使われても不快な言葉となって
お兄ちゃんを怒らせてしまうのだ。

お兄ちゃんが人生を重ねるほど、お兄ちゃんは色々な場面の言葉を
自分だけの辞書に溜め込んでいく。

どうやったら、私はそれを見ることができるでしょうか?

どうやったら、私はその辞書を引く事ができるでしょうか?

自分を守る為ならどんな言葉も使ってしまいます。

それがどれほど相手を傷つけるかなんて気がつかず。


お兄ちゃんの心の辞書に言葉は人を傷つけるんだよと
書き込む事ができたなら。。。

もっと大切に使うんだよと書き込む事ができたなら。。

お兄ちゃんの辞書は、この目の前の固く閉じられたドアのように
私には開ける事が出来ません。

とても、寂しい。

けんか腰

2010-11-18 21:32:08 | ポエム
どうして、そうけんか腰なのかなぁって思う。

もっと、丸く収める事はできないのかい。

書類を整理しなくちゃいけなくなった。

上の階の書庫まで運ぶ事になった。

担当の部の女性に聞きに行った。
『これ、書庫に仕舞う事になったんですが。。』

『それは、まだダメ!』と言われ
頼んだ上司に『ダメだそうです』と伝えた。

『なんでダメなんだ。それが入ってるから他のが入らないんだ。
ダメダメ。すぐ書庫に仕舞ってきて!』

『あの。。。○○さんがまだダメって言ってます。』

『なんで?もう使わないでしょ』

『さあ。○○さんに聞いてみてください』
と言ったら渋い顔して
『△さーん!ちょっと』と同じ課の別の男性を呼んだ。

『これ、使うの?書庫に仕舞って良い?他のが入らなくて困ってるから』

△さんは○○さんと仲が悪い。

にやっと笑って
『別に片付けちゃってください。なんか言われたら言って下さい』

『ほら。良いって。なんか言われたら△さんが言ったって言って。早く片付けて!』

急きたてられるように片付ける。

片付けている最中。○○さんは鬼の形相で睨んでいた。
○○さんは怒るととても恐い。

私はあまりかかわりがないけれど、もう1人の一緒に片付けたパートさんは
『こわーい』と泣いていた。。。

どうして、一言、○○さんに声をかけてくれないんだろう。

私達が○○さんを無視して勝手にやったように見えるじゃない。

気分が悪いので『△さんが良いって言ってしまったので、上司に頼まれて片付けました』と
○○さんに報告した。

案の定、烈火のごとくカンカンに私達に怒ってきた。

私達に怒ったってねぇ。。。

大人なんだから、みんな、丸く、上手くやってよ。。。

あーぁ。嫌な気持ち。

後悔

2010-11-12 21:47:02 | ポエム
『あーちゃんね。家に帰るときに悲しくなっちゃうから、お父さんのところに
は行かない。』

離婚して3年半も経ったのに、あーちゃんの悲しみは消えない。

『じゃあ。止めとく?』と聞くと

『やっぱり行く。』と言った。

離婚したばかりの頃。

面会が終わってお兄ちゃんと手をつないで帰ってくる道の途中から
ずっと大泣きで、待っている家の中からもあーちゃんの泣き声が聞こえてきて
よく、走って迎えにでた。


今は、マンションの入り口から口を真一文字に結んで、
小さな目に涙を溢れさせて、
全速力で走ってくる。

なだれ込むように玄関に飛び込み、靴を脱ぎながら大声で泣き出す。

そんなあーちゃんをお母さんはお気に入りのタオルに包んで、
いつまでも泣き止むまで背中を擦り続ける。

そんな時、お母さんは心が千切れそうになるよ。

8歳になったあーちゃん。
心の痛みはいつになったら消えるのだろうね。

こんなに哀しそうなあーちゃんを見ても、
お母さんは、離婚してしまったことを後悔する事ができないんだよ。
『離婚は間違いだった。もう一度やり直すよ』とは思えないんだよ。

最近、あーちゃんは『なんで?結婚したの?』って聞く。

きっと、別れるならなんで結婚したの?って聞きたいんだよね。

だけどね。

お母さんは、結婚した事も後悔していないんだよ。

本当だよ。

それだけは、わかって欲しいんだよ。





取り越し苦労の人

2010-11-03 20:46:16 | 
『前回の、教育相談の結果内容が良かったので、第一希望校一本で大丈夫だと
思います。』

『他の高校も見なくて良いの?一本で良いの?』と言われてから
悩んでいた。もう締め切りは近い。
お兄ちゃんは他の高校は嫌だというし。。
かといって教育相談を終えていないと願書は出せないと聞いたし。

お兄ちゃんの受ける高校は割りと人気が高いから倍率が高い時は
教育相談を受けていないと他の高校へ変更できない。

毎日、『どうしよう。どうするか。』と悩んできた。

先生の連絡帳の言葉に救われた。

お兄ちゃんに『先生が一本で行けって。お兄ちゃん頑張って入らないと後がないよ』
と言ったら

『分かってる!任せとけ』と鼻の穴を膨らませて頼もしく返事をしてくれた。

最近、お兄ちゃんの友達が増えた。
クラスのお友達の前の学校での同級生だと言った。

遠くに住んでいるらしく、休日しか来ないけどうちに来て遊んで帰るようになった。

どんな子?って聞いてもお兄ちゃんも『あんまり知らない』という。

知らない子。

お兄ちゃんと知らない子は私にとってあまり良い想い出がない。
だから警戒心が強くなる。

だいたい、そのこは普通学級の生徒だったら、同じ中3で受験生。
休日の朝から夕方まで遊んでいて良いんだろうか。。。。
トラブルにならなきゃ良いけど。。。

お兄ちゃんの部屋からは楽しそうな笑い声が聞こえてくる。

夕飯の時に『あいつは、俺たちと同じ違う学校の支援クラスの子なんだ。遠くから列車で遊びに来てるから○○君(お兄ちゃんのクラスの子)のお母さんは遅くなると車で
送って行くんだよ。』

なんだ。。そうだったのか。

てっきりゲームセンターにコインゲームを誘ってきた友達だと思っていたら
違ってた。


あんなに悩んだ劇のかつら。
お兄ちゃんは本当に嫌がっていたけれど。
毎日、頭を抱えて唸っていたけれど、無事終えることができた。

平日で私は見れなかったが、母が見にいってくれて
『拍手大喝采で本当に面白かったよ。お兄ちゃんも分からないくらい変装が上手くて
本当に素晴しかったよ。』と言ってくれた。

『俺は逃げたりしないんだ!逃げたら負けなんだ!』とこれまた穴息荒く満足げだった。


毎日。毎日。
尽きぬ悩みに取り越し苦労の私。

もっと、お兄ちゃんを信じられぬのか!と解決する度に思うのに。。。