トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

教育相談センターへ行って

2009-06-27 22:58:40 | お兄ちゃん
『お母さんの進学の選択の一つとして説明させてください。まだこれはお兄ちゃんには話さないでいて下さいね。』

そう言って見せられたのは『高等養護学校』のパンフレットだった。

お兄ちゃんのこれからの進路の相談も兼ねて二度目のWISKⅢの検査を受けに行った。

二度目の検査も凸凹の形はそれ程変化はなかった。
数値も8から9全体に上がったという感じだった。

ずば抜けて飛び出ている部分もあるけど、もの凄く下がっている部分もあった。
この凸凹の大きさがお兄ちゃんの辛さを作っているのだと言う事だった。

そして、それが障害の結果を表しているのだと思った。
今回も『歯に衣を着せたような言い方ですみません』と相談員さんは言った。

『高等養護学校は修学が基本となっています。教科の教え方も一般の学校とはちょっと違って、理解しやすいように工夫がされています。
修学もアイロン科。農業科。コンクリート科。などさまざまな部類に分かれていて
いろんな体験を積む事ができるようになっています。

しかし市内の養護学校は倍率が高くて入れないこともあります。
そういう時は地方を紹介しています。

宿舎で生活をしながら勉強をしますが、自分でお金の管理をしたり、生活のリズムを作ったりととても成長します。お兄ちゃんのような賢いタイプの子はきっとビックリするくらい成長しますよ。
そして、就職が決まった後も先生が定期的にフォローしてくれるメリットもあります。』

『お兄ちゃんには、これから十分に自信をつけてもらって、ここならお兄ちゃんの得意な部分を伸ばすことができるんだけどどうだろう』という形で話をできると
良いなと思います。

『本当ですね。私はダメな時にお兄ちゃんに「お兄ちゃんの苦手な部分を補う為にこういうところが」と話していました。
「お兄ちゃんの良い所を伸ばすためにこういうところ」と言ったほうがずっと本人も受け入れられやすいですね。。。。』

『今の状況から逃げる為にというのは思春期のお兄ちゃんのプライドが許さないのは当然です』

『全く、その通りですね。私はとんでもない勘違いをしていました。』

『その為には十分良い所を伸ばして自信をつけさせてあげて、自分の状況を受け入れられる心を育てましょう』

『これからは、学校に教育コーディネーターという方がいらっしゃるはずなので
そちらと相談しながらお兄ちゃんの進路を決めていったら良いと思います。
もし、お母さんが上手く説明できない時、困った時は私が間に入って話す事も
可能ですので、いつでも連絡してください。』と言った。

お兄ちゃんの道筋が見えてきた。
病名は今回も告げられなかったけれど、お兄ちゃんは軽度発達障害で高等養護学校への進学が望ましいのだという事が相談員さんの話から分かった。

この1年、お兄ちゃんは本当に明るくなった。
いつでも、大声で歌を歌っている。

怒る時も大きな声で。
笑うときも大きな声で。

いつでもお兄ちゃんの元気な声が家中に響き渡っている。

今回の期末も直前まで2人でやった。
お兄ちゃんは『数学40点はいったな。40点だったらソフト買ってーー』と自信満々だった。

こんなに自信満々でまた3点とか10点だったらがっかりするんじゃないかと心配だったが、私が聞かなければ本人もケロッとして何も言わない。

ちょっとはがっかりしたのかもしれないけれど『ワーク提出で合計100シールもらったからゲーム買ってーー』とか言ってる。

私が気にしなければ本人も気にしないものなのかもしれない。

お兄ちゃんの底抜けの無邪気さが自分の障害を前向きに受け止めて強く生きていってくれると信じたい。

それにしても、もし地方にいく事になってしまったら。

私の子離れの準備もしなくてはいけないなぁと思ったのだった。

タイトル変えちゃいました。

2009-06-19 22:17:29 | 
もう、元夫へ何も言いたい事がなくなってしまいました。

離婚して3年。
心の中にあった沢山の葛藤もなんだかすっきりと水の中に解けていってしまいました。

本当にさようならができたのだと思います。

だからもう元夫のタイトルも消す事にしました。

これからは、お兄ちゃんとあーちゃんとの暮らしを綴っていこうと思います。

このブログをはじめた頃、苦しむ私に『明けない夜はない』と励ましてもらった事を思い出します。

自分の足で立ちたい。
そう渇望した日々を思い出します。

皆さんに支えられて長いトンネルを抜け出せたと思います。

これからは、ユルユルと過ぎる日常を綴っていけたら良いなと思っています。

とりあえず今までの『アダルトチルドレン元夫と共依存症妻の日記』はこれで終わりです。

今まで本当にありがとうございました。


ある朝

2009-06-18 19:21:33 | 
ある朝、私は突然『もう、良いかぁ』と悟った。

息子と期末の勉強を一緒にやっていた。
息子は一問でも躓くと、
『あー。もうだめだ。やっぱり俺って頭悪いんだ。どうせダメなんだ』と泣き出す。

その日も順調に進んでいたのに苦手な分数になったところで
『やっぱりダメだ。あー。あたまわりー。ダメだ。どうせダメだ。俺はバカだ。
』と自分を罵り続けた。


『どうせダメなんだ!できないものはできねーんだ』
『分からないんだから仕方ないだろう!』
そういっていつもどんな事も投げ出していた元夫。

仕事が見つからずようやく決まった仕事も1日で『俺には無理!』と辞めて来た。

『どうして。1日で分かるの。同じ事も100回もやれば見なくてもできるようになるよ』と言うと

『できねーものはできねーんだ!』と怒鳴り散らした。

どうして、この人は努力をしないのだろうか。

子供のプラモデルも、雑誌の付録も説明書を読むことをしない。
そして勝手に考えて少しでも思うとおりにできないと
『あー。ダメだ!無理なんだ!』と怒り出し、放り投げて知らんぷり。

結局、いつも私が作る羽目になった。

なぜ、最期までやり遂げないのだろう。
他にも沢山『なぜ?』と抱えてきた。

もう、二十歳はとうに過ぎているというのに
いつも小学生みたいに義理両親達に叱られていた。

何をするにも否定されていた。
小さい頃から『何をやってもダメだった』といわれつづけていた。

返事一つも『そういう返事じゃない。こういう言い方をしなさい』
と直されていた。


『失敗ばかりを重ねて、達成感を得る経験を得られずに育つ事で自己評価が低くなり、失敗で傷つく事を恐れ何もやる気がなくなってしまい、鬱や引き篭もりになってしまう事が1番残念な事ですよ』

『ハードルを低くして成功を積む事で自信を取り戻し、次に進む力を蓄えて
いけるように支援してあげてください。』

相談員の言葉を思い出す。

元夫は最期まで「ちっこに認められたいんだ」そう言い続けていた。

何をやっても上手く行かない元夫。
何をやっても達成感を得られない。

何年も前に当てた万馬券で得られた達成感を忘れられず
辛くなると競馬場へ通って借金を膨らませていった。

風俗へ行けば仕事で優しくしてくれる女性達。
自分の優越感を簡単に埋められるものを手放す事ができず
お金もないからテレクラだかなんだか怪しいところへ行っては
性病をうつされて帰ってくる。

そして自分に症状が出ているのに病院へ行く事もせず、結局私にうつして
私に症状が出てから告白する。

『お前に、バレたくなくて』

いつだって、私のせい?
そう言ってなじって、罵った。

何をやっても悪い結果しか残らない。

結局、家族を失い。
仕事を失い。

『ちっこに認めて欲しいんだ』

『何を?何を認めれば良いの?借金?風俗?』

『俺の存在を認めて欲しいんだ。誰かに認められたいんだ』

何を言っているのか分からなかった。

ある朝。
目が覚めて、ぼんやりと息子の泣き顔を思い出してた。


そうして私は元夫に対しての、今までの色々な感情全てに
『もう良いかぁ。もう何も言いたい事はないなぁ』と思ったのだった。




忙しすぎて

2009-06-09 19:02:19 | 
仕事も私生活も忙しすぎて、あっという間に1日が過ぎていく。

運動会も無事に終わった。
あんまり忙しすぎて、元夫の事を考える暇もなく
運動会の日が過ぎ去っていった。

運動会が終わって夜になってから、あーちゃんが『お父さん見に来てたね』と言われびっくり。

どこで、会ったの?

かけっこで待ってる時。

その時は私も娘の方を見ていたはずなのに全然気づかず。

するとお兄ちゃんも
『俺もお父さんに話しかけられたよ』と言った。

『なんで、分かったんだろう?』

『パソコンで調べたって言ってたよ』

『お兄ちゃんはどこで話しかけられたの?』


『おばあちゃんをトイレに連れて行って待っている時』


そのときも私は2人の背中を見送っていたのに気がつかなった。


元夫も私に分からないように立ち回っていたのかもしれないけれど。。


終わってしまえば別に見に来ようがどうでも良かった。

そしてまた日常は怒涛のように過ぎていく。

この後、あーちゃんの家庭訪問、お兄ちゃんの相談センターでの検査、
そしてお兄ちゃんの家庭訪問。

あとは母が猫が死んでから父と家に居たがらず、
週末となれば、あっちに出かけよう。こっちに行こうと予定を立てては一緒に出かけている。

特に私自身休日は予定があるわけじゃないし、子供たちも休みは『退屈。退屈』と言って時間を持て余し、ケンカしたりして外に出たほうが楽だったりする。

そして実家に行ったり、出かけたりすると弟夫婦も必ずやってくる。
楽しいけれどそれはそれでけっこうグッタリ疲れる。

今週末は婦人部の集まりに行かなくちゃいけないし。
その次は母がまた『果物狩り』を計画中。

とにかく、ひとつ、ひとつ、クリアしていこう。

あーー。ストレスが溜まっていく。。。。

でも、忙しいと余計な事とか考えないから私には良いのかもね。

頑張るぞ!




運動会

2009-06-04 22:14:58 | 子供
『あーちゃんの運動会はいつですか?』

そんな事聞いてどうするつもり?

来るつもり?

引越しするとメールをされてから音信普通。

連絡してもすぐあて先不明で返信されてきていた。

嫌だ。

すごく嫌だ。

最近、あーちゃんを学校の近くで待ち伏せして『引越ししたよ』と言ったらしい。

前よりももっと近くに引越ししたらしく、つい最近も会社に行く途中に
道路の向こう側を歩いているのを見た。

とても広い車道の向こうを突っ切って走ってくるように見えて
思わず逃げ出した。

このままメールを無視し続けたらどうなるのだろう。

運動会でいきなり私達のシートに寄ってきたら嫌だ。

考えただけで気分が悪くなる。

小学校初めてのあーちゃんの運動会。

とても楽しみだったのに。。。

今は雨が降って中止になって欲しい。