トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

理由

2014-01-31 19:30:40 | お兄ちゃん
どうしてこうも同じ事を繰り返してしまうのか。

小学校へ入学して、一人で学校を行き帰りをはじめてから、帰り道の公園にいる子供たちを
親友ができたと言っては沢山連れて帰り、家にあげては物を盗まれる。

そのたびに「なぜ?」「なぜ?」を問い続けてきた。

自閉症と分かって、特別支援クラスに移動して、色んな事を訓練して、沢山の事ができるようになった。

あいさつ。マナー。仕事に対する気持ち。
研修にいけば、合格をもらい、卒業は就職も夢じゃないとまで言われるまで成長しても
やっぱり知らない親友へのこだわりからトラブルに巻き込まれてしまう。

これはお兄ちゃんのお人よしな性格が招いている事なのか。
性格なら、痛い目に合うたびに少しずつ用心深くなってもよさそうなものなのに
いつも振り出しに戻ってまた同じ事が繰り返される。
「思えばずっと同じ事で足踏みしている」
これは、性格じゃなくて、障害が引き起こしているのではないのか。
そんな疑問を持つようになった。

友達に殴られて、彼女も失って、失意の中にいたお兄ちゃんは、それからもまた公園をふらふらと
渡り歩き、そこでサッカーやバスケをやっているグループに仲間にまぜてもらってはおごらされたり
するなど小さなトラブルを引き起こしていた。

友達を探さなければ」「彼女を見つけなければ」とうわごとのように繰り返し、ネットの友達サイトに沢山登録をし始めた。

中には怪しいサイトもあって注意すると「登録だけで、メールの返事はしてないから」と言って
相手から送られてくるメールをこそこそと読んでいた。


「友達が欲しいんだ。暇なのは嫌なんだ」

「暇つぶしに友達が欲しいの?ひとりでも楽しむ事は沢山できるでしょ」

「いやっ!できない。暇が苦しいんだ」

自閉症の子どもたちは、暇な時間が一番苦痛だと言われることが多い。
仕事をしていても、お昼休みに何をしていいのか分からない。苦痛だと訴える子も多い。
だからわざわざ雑誌を用意して、自由時間に雑誌を読んだりする事を研修に加える施設も多いと聞く。

だけど、どんなに本を読んでも、偉い人の話を聞いても、暇だから公園へ行き知らない子を沢山連れてくる
自閉症の症例を説明してくれるものは見つからなかった。

なぜ?
私は、この同じトラブルのループをどうしても抜け出したかった。
このループを抜ける手がかりをつかまなければ、お兄ちゃんにとって自立は不可能だと感じた

楽しい人、自分を慕ってくれる人を名前を知らなくても簡単に信じてしまう。
社会に出れば、落とし穴は沢山ある。
お兄ちゃんはもっと大きなトラブルに巻き込まれる可能性が大きすぎる。

わたしは答えを求めてある施設を訪ねた。
そこで、お兄ちゃんのなぜを知る手掛かりをやっと手に入れる事ができた。
(つづく)

思春期2

2014-01-09 18:09:02 | お兄ちゃん
お兄ちゃんにとって彼女というのは、自分のそばにいてくれる人。
いるだけでいい人。

『あなたがそばにいてくれるだけで幸せ。」

恋にうきうきできる時代には私もよくそんな事を言っていた気がする。

この言葉の意味は、お兄ちゃんにとっては言葉通りだった。

ただ、そばに座っていてくれるだけでいい。
どこかへ遊びに行くわけでもなく。
一緒にショッピング、おしゃべり、外食、映画など二人で何かを楽しむのではない。

ただ隣に座っていてほしい。
自分はその仲間とカードゲーム、春の寒空のしたの遅くまでのバスケットをして楽しむ。

彼女にはそれをとなりで見ていてほしい。

彼女はただ座って、バスケやカードゲームが終わるのをじっとまってるだけ、そんな関係が長く続くはずもない。

次第に彼女は時間をずらすようになり、メールも繋がらなくなる事が多くなった。

仲間とは毎日遊んでいるけれど、彼女とは長くないかもしれない。
そう思った矢先の出来事だった。

お兄ちゃんは、すごい興奮状態で帰ってきた。
何か怒鳴っているが、何を言っているのかわからない。
「復讐する」と言って、またすぐ飛び出して行ってしまった。

時間はすでに深夜になっていて、「補導されたら就職も駄目になってしまう」と説得してようやく帰ってきた。

帰ってきたお兄ちゃんは、心身共にボロボロだった。

彼女の仲間の一人が「俺とけんかで負けたら彼女と別れろ」と言い、いきなり殴られ、引きずられ、蹴られたのだと言った。

彼女は、そばで見ていた。

お兄ちゃんの言う「ただ、側にいてほしい」その通りにただ、「やめてあげて」と声をかけるだけで
見ていただけだった。

そうして、恋は終わってしまったのだった。

お兄ちゃんは事態を把握できず、混乱して、殴られたショックとその時の状況が何度もフラッシュバックを繰り返し、一日中、アニメのビデオをコマ送りに再生して、セリフをノートにびっしりと書き込んで、なんとか自分が壊れないように踏ん張っているようだった。

学校の先生が、放課後の時間を作ってくれて、なるべく一人の時間を過ごさなくても良いように、配慮してくれたり、クラスメイトが励ましてくれたりして、少しずつ、元気を取り戻しているように見えた。

しかし、お兄ちゃんの傷は私が思っているよりずっとずっと深かったのだ。

そして、私はお兄ちゃんの障害が自分が思っているより重く、社会に出るには難しいのだと思い知らされる事になるのだった。(つづく)





辛いなあ

2014-01-08 19:11:17 | ポエム
あけまして、おめでとうございますと言うには時間がすぎましたね。

みなさん、良いお正月を過ごせましたか。

ここ3年くらい、初もうでに朝の6時半に行くのですが、今年が一番人出が多かったです。

近くのショッピングモールも行ったけど、すごい人で、メニエール病の母は、人の動きにめまいがして
中に入っても一歩も動けない状態になってしまうほどでした。

みなさん、景気が良くなったんでしょうか。
私には全然関係ないですが。

今年は6連休。

姉とも、今年は3日も一緒に過ごす事ができました。

弟一家もやってきて、総勢14名、犬と、猫も加わってそれはにぎやかなお正月でした。

楽しかったぁ。

そうして正月が明けていまだ現実に戻れない感じです。

正月が明けて早々にまた役の仕事がありました。

色々頼まれたので、役割分担にまた副会長さんに連絡したけど、またまた酷い返事しか返ってきませんでした。

あのヒステリーと非常識な状態は、更年期障害のなせる技と思う事にしました。
だって、人があんなに豹変するのを見た事がありません。

もう、ずっと頭痛がとれないんだそうです。
でも頭痛薬はふらふらするから飲まないんだそうです。

私は片頭痛持ちですが、薬を飲まずに治った事はありません。
痛くなる前の予兆の状態で薬を飲まないと、効きませんから、飲むタイミングを逃すと、吐き気とめまいに
寝込む事になります。

だから痛くなる前に薬をおススメしてみるんですが、
「ぜーーーーたい飲まない。ふらふらして歩けなくなるから」と言って、酷くなると病院で点滴を打って
貰うらしいんですが、その状態で電話で話をするとろれつが回らないので何を話しているのか分からない感じです。

ろれつが回らない状態の彼女か、いらいらとヒステリックに怒っているか、そんな状態を繰り返しています。

だから、きっと更年期のせいなんだ。

だから、それが治まるまであまり係わらない事にした。

だって。辛いんだもの。

必要な事だけ連絡して、なにも頼まないし、期待もしない。
自分でできる分だけして後はなんとか回していくしかない。

他の会員さんに力を借りたいけれど、彼女を飛び越して連絡すればきっと彼女の更年期を刺激してしまうから。

今はそっと。そっと。

更年期っていつ治まるのかな。
私のおばさんは10年って言ってたけど。。
長いなぁ。

私はそんなに耐えられそうにない。
引っ越ししたい。
この地区にいなければ、役も降りられるから。
逃げ出したいなぁ