トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

うんざり

2016-08-09 21:18:11 | 
心底、嫌になった。

もう、彼女に怒鳴られることも、呆れたように鼻で笑われることも、蔑むように馬鹿にされることも、
つくづく嫌になった。

自分にもうんざりだ。

どうしてこうも機転が利かないのか。

忙しい合間のバス旅行の幹事の仕事。

夏の恒例の母子会の行事だ。

だけど去年も本当に大変だったし、私はメモをたくさん書いて電話で聞き忘れがないようにしても、どこか抜けていて
後から何度も修正したり、電話をしたりと気の休まる暇がなくて今年は別の人にやってほしかった。

だけどみんな夜勤続きだったり、出張続きだったり、体を壊して入院したり、やれる人は私しかいなかった。

私も、塾のボランティアが生徒が増えて、先生の管理、生徒の管理、帳簿付け、おまけに職場も変わって新しい仕事に
本当にいっぱいいっぱいの状態だった。

だけど、言い訳にはならない。
引き受けたらちゃんとやらなくちゃいけないって思っていた。

だけど、貰った団体バス旅行のチラシには一人3000円、バス、ランチ、温泉、果物狩りつきと書いてあった。


格安だったけれど、去年より募集人数が限られてしまった。

そして果物狩りもブドウ狩りでブドウ狩りは行ったことがなかったけれど、いろいろなブドウを一粒づつ食べるのかと思っていたら
人房ごととって食べるブドウ狩りだった。


一人3000円、バスは大人も子供もひとりと数えますと電話で言われ、大人も子供も3000円なんだと思った。
それでも格安だったからそう思ってしまった。

だけどチラシの下に小さく大人料金表示です。という文字をみつけ、電話で確認すると、子供の設定料金がちゃんとあった。

子供は2000円で済むことになり、修正する旨を彼女に伝えると
「どーしていっつもあとから修正されるの?は?自分は向かないってつくづく実感した?ちっこさんがそう思ってるなら私いう事ないわ。」
「今度から私に何でも聞いて。私なら完璧にできるから。ブドウ狩りも私が行ったことあるブドウ狩りは好きなブドウを一粒ずつ食べれたよ。
人房ごと食べるなんて、そんなブドウ狩りなら行きたくないわ。
今年は募集人数も少なくなったんでしょ、。それだって来年はもう少し気を付けて全員いけるように企画してよ。

今年はいけない人に説明して謝ってね。」


まだ、入会して2年もたたないうちに「特に何も頼んだりしないから、名前だけ」と言われ副会長になり、
彼女が病気になり、辛い治療の合間に会長職をこなしていることを気の毒に思い、
「会議にでたり、書類作ったりはできるから」と引き受けただけだった。

あれから4年たち、彼女の病気も落ち着き、元気になったようだし、
私がやれば完璧にできると言うのなら

「本当に、あなたがやった方がきっと上手くいくはずです。私は器じゃないってつくづく思いました。
向かないのに無理してやっていると、みんなに迷惑おかけするばかりですから、もう4年も会長職を務めさせてもらったんで
そろそろお返ししようって思っているんですよ」
「それに仕事も変わって忙しくて大変で、ボランティアの塾も毎週あって、その生徒と先生の管理だけでいっぱいいっぱい、その合間を縫って
幹事の仕事は、ただですら気が利かないんですから、見落としがあって迷惑ばかりかけてしまいます。

ぜひ、完璧にできるあなたにお任せしたいわ」

とまくし立てるように言葉がでた。

彼女は、私は後ろでアドバイスしてやる、私を手足のように動かそうと思っていたみたいで
「え?私に変われって話?」

「えー。そうです。私に後ろから指図してやるより、ご自分でやった方が間違いないです。私気が利きませんから。」

「え?私はもう65になったら引退しようって決めてるのよ」

「いえいえ。まだまだ65まで年数ありますよ。できますよ。完璧にできるんですから」

「。。。。いや。今きっとちっこさんも動揺しているのよ。ちっこさんが大変なのよくわかったわ。今日は話だけ聞いたっていう事で
金額、安くなったんだし修正しておくわ。じゃあ」
そうそうに電話が切れた。

言いたいこと言ったけど、ぜんぜんすっきりしない。

役立たずの自分と、無神経な彼女に本当に嫌になった。